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Posted by たまりば運営事務局 at

免疫を強化するファイトケミカルスープ



先日、マクロビオティックのランチを食べに行ってきました
このお店は私ががんを告知された時に、かなりハードな食事療法を実践していた時に行った所でした
ただ現在は、腸閉塞になるので沢山の不溶性のものは食べれないので、なかなか大変です

その中でずっと続けて、実践しているものがあります。
免疫を強化する「ファイトケミカルスープ」です

ファイトケミカル摂取を中心とした「がんに打ち勝つ食養生」として7つの食習慣の実践

(1) ファイトケミカルを摂取する。
(2) 糖の摂取を控えてインシュリンを抑える
(3) ビタミン類、とくにビタミンA、B2、B6、C、Eを積極的に摂取する
(4) 水分を十分に摂って、デトリックス(解毒)機能を高める
(5) 活性酸素の発生を高める鉄分を摂りすぎない
(6) 塩分は控えめに
(7) 暴飲暴食、化学薬品を避ける


作り方は簡単で、
キャベツ、にんじん、玉ねぎ、カボチャを各100グラム
これを水1リットルで中火で煮ます
味付けは、何もなしですがカボチャの甘みがあるので美味しいです
ちょっと甘めがいい場合は、カボチャを多めにしたりします

そのまま食べてもいいし、みそ汁などの具やカレーにしたりしています
私はこの中に茄子を足したカレーが結構、気に入っています
他にもロールキャベツに入れたりしても美味しいです

暑い夏場は、ミキサーにかけて飲んでたりしています
多めに作って冷凍庫に保存しておくと、何もない時でもすぐに使えるので便利ですよface02

不溶性のもの:大豆やとうもろこしの皮など消化できないもの

がんサポート:http://www.gsic.jp/meal/ml_05/index.html  
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  • 2011年10月31日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)食事

    抗がん剤新薬の原料とは



    毒蛇や毒虫から抗がん剤の新薬と聞くと、何やらおどろおどろしい、マガイモノに聞えてしまいます。しかし、抗がん剤に限らず、世の中に出回る多くの薬(クスリ)と称するモノの多くは、虫や植物から抽出・精製されたモノで、化学合成されたモノは実は少数派だったりします。どちら良いとか悪いとかではなく、効果の有無と大小が問題なのです。

    新開発の抗がん剤の殆どはがん細胞に対して有効です。がんに効果のある成分だけを選りすぐっているのですから当たり前といえば当たり前。問題なのは、がん細胞への殺傷能力ではなく、正常細胞への悪影響の度合いなのです。

    抗がん剤治療の休止中止の殆どの原因は、がんの増殖を低減もしくは縮小させる兆候が見えつつも、がん患者が副作用による衰弱に耐え切れないことが原因です。(極端な言い方では「抗がん剤ががん患者をコロス」とも)

    このニュースのがん新薬が我々の前に抗がん剤新薬として登場するまでには、まだまだ実験が必要で長い年月と費用が掛かります。

    それでも、世界中で抗がん剤の新薬候補が日々開発されているという事実が大切なのです。

    2011年 10月 25日 イランラジオ
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    イラン人研究者、新たな抗がん構造を発見

    イラン人研究者が、がん細胞を抑制するための新たな原子構造を発見しました。

    この新たな構造は、ICD85と呼ばれ、ラーズィー血清開発ワクチン研究所で、マムシやさそりの毒から作成されました。
    ラーズィー血清開発ワクチン研究所のザーレ研究員は、「この新たな構造は、15年に及ぶ研究によって発見されたものであり、乳がん、白血病、腎臓がん、肺がんを抑制する効果がある」と語りました。さらに、「現在、この新たな構造は、ウサギとマウスを対象に実験が行われ、成功を収めている」としました。
    また、「この新たな構造は、人間の生きた細胞に対しても実験的に用いられ、好ましい結果が得られている」としています。現在、がんの治療法のひとつに放射線治療がありますが、それは健康な細胞にも害を及ぼします。

    ザーレ研究員は、「様々な実験は、この新たな構造なら、ほぼ完全にがん細胞のみを標的にすることができることを示している」と語りました。
    さらに、「数々の調査によれば、この新たな原子構造を利用しても、がん患者の脱毛といった副作用を引き起こすことはない」と述べています。
    イランは、この科学的な業績を手にした、世界でも限られた国の一つとなっています。

    癌治療の最新情報:http://blog.kougan.info/

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    自然界の中では、私たち人間が知らないところで命を削ってくれている生物が沢山います
    以前「カブトガニ血球抽出成分」がないと医療品の洗浄ができないというのを知りました
    カブトガニの血液使って細菌を発見するので、当然、カブトガニからしか採取できません

    ・・・・・・・・・・カブトガニの血液(青色)は、大腸菌(感染症となりうる腸内細菌)をゲル状に固める性質が発見された。大腸菌など発見のために、血液採取して新薬の開発が進んでいる。

    1.内毒素(大腸菌、緑膿菌、サルモネラ菌など)の検査薬
    2.医薬品(注射液、ワクチン、人工腎透析まくなど)の内毒素汚染の検査薬
    3.食べ物(肉、牛乳など)の細菌汚染の検査薬
    4.水質(井戸水、水道水など)の検査薬
    また、エイズウイルスの繁殖がおさえられ、その活動が弱まるという研究も進んでいるという。

    今では、カブトガニの血液の需要がとても多くなってきている。実際には生きたカブトガニの尻尾から採血した後、また海に返している。病気の人たちのためにわれわれは献血するがが、内毒素の検出のために「生きている化石」のカブトガニから献血(カブトガニにとっては迷惑な話だが)してもらっているのである。・・・・・・・・・・

    http://ameblo.jp/aegis-t-operation/entry-10561367667.html
    http://www3.famille.ne.jp/~ochi/kabutogani/index.html

    昔から『毒と薬は使いよう』と言われていたように、生物が持っている毒も同じです
    カブトガニ以外にも、嫌われ物のヘビの毒も実はとても役に立っています
    毒蛇の毒は「神経毒」と「出血毒」があります
    出血毒は血液が固まらないようにする成分が含まれていて、これが体内に入るともちろん亡くなったりしますが、治療として、脳に血栓ができた人に使うと早期であれば助かります
    現在、アメリカやインド、アジアなどガラガラヘビやラッセルクサリヘビ、コブラなど人間の住んでいる場所にヘビが出て大量に殺されています
    でも、実は人間がヘビの棲家に踏み込んでいるのだと思います

    無条件に殺されていい生き物などいないのだと思います
    もしも、新しい抗がん剤や治療薬ができたとして、その生き物が絶滅の危機に瀕していたら?
    どんなに毒があって人を殺す力があるとしても、その生き物が人間を治してくれるものである可能性はゼロではないと思います
    ヘビの中で毒を持っているものは、2割ほどしかいないそうです
    ヘビ好きの私には、その進化の中には何か特別なものがあるんじゃないのかな。って思ってます  
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  • 2011年10月28日 Posted by すもも at 00:00Comments(2)ニュース・・・がん

    ピンク色



    今月は、乳がんのピンクリボン運動を色々な場所で見かけました
    東京タワーのライトがピンクになったりしていました
    ただ、乳がんではない私としては「なぜ、がん種によって色をかえなきゃいけないんだろう?」と思っています

    先週まで、自分の生まれてからの色を考えるという「カラーヒストリー」をいうのをやってみました
    その時に私は『ピンク色が苦手』の理由を思い出しました
    私たちが小学生の時にはピンクレディが流行っていて、休憩時間には友達が教室の後ろで踊っていました
    そして、ピンクレディが新曲を出すと友達の家でレコードを聴いてました
    私は、踊れなかったけれど楽しい思い出でした

    でも「ピンク色が苦手」
    可愛い、女の子っぽい色だと思うんだけど、私には似合わなかった
    子どもの頃、お父さんがフワフワのモヘアのピンク色のセーターを買ってきたことがあって「ほらっ」って感じで渡されたけれど、子ども心に「なんでピンク色やの・・・」と思っていた
    その後も水筒が壊れて、新しく買ってきてくれたらピンク色で「なんでこんなに子どもっぽいのを買ってくるんよ」って思ってました

    お父さんは、いつも私が「欲しい」というものをことごとく期待を裏切って買ってきてくれる人で、りかちゃん人形が欲しいって言ったのに、チューリーちゃんって子を買ってきたり、キティが欲しいって言ったのに、うさこちゃん(ミッフィー)だったりと、今考えても「なんで?」と思うような事が沢山ありました
    何かを買ってくるっていうのが大好きな人だから「お土産」=なんでも喜ぶって思っている人だったから、喜ばないと気に入らないし、大変でした

    そんな中で買ってきたピンク色のセーター。
    フワフワのモヘアっていうのも、可愛いベビーピンクって色も本当に「似合わない」ものでした
    でも、やっぱり得意げに「買ってきちゃった」って顔をしてくれるものだから、本当に困りものでした

    だからかな・・・ピンクって可愛いとは思うけど、ピンクのものを貰うと私に対して「似合わないのにわざとくれた?」って気持ちになってしまうんです

    昔昔、母に「OOちゃんって可愛いよね」って言ったら、真顔で「OOちゃんのほうが可愛いわよ」と言われた事があります
    その子は、茶色っぽい髪の毛でフワフワな天然パーマの色白の子でした
    その時に「お母さんってこういう子が可愛いんだ」ってショックだったのを覚えています
    その後、従姉妹の姉ちゃんに「あんたは可愛い子どもだったよね~~」って言ってもらった時に「そっか、私って可愛い子だったんだ」って、嬉しくなりました
    母は何んとも思わないで言ったんだろうけど、あの時「OOちゃんのほうが」ではなくって「あなたが一番可愛いわよ」って言ってくれたらよかったのにな。と思った

    その可愛いって言われた子のイメージが「ベビーピンク」でした
    だからかな~~ピンク色が苦手なのって。
    でも、不思議と珊瑚のようなサーモンピンクは好きなんだって気がつきました

    ただ「ピンクセラピー」っていうのがあるそうです
    ひたすらピンク色を塗るっていうものだそうですが、何度も何度も書いていくと「幸せなホルモン」が出るとか。。。
    私もやってみようかな。とも思いましたが、私の場合、ピンクよりもオレンジとか緑のほうが「幸せな気持ち」になれそうな気がします  
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  • 2011年10月27日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)カラーセラピー

    がんと恋愛 1



    『がん患者と恋愛』って、先輩患者さんに聞いてみると不思議なくらいに別れている人がいます
    こういうと厳しいけれど『末期がんです』と言われたほうが、その限られた期間を一生懸命、一緒に過ごそうと思えるからいいのかもって思うこともある
    確かに「個人差」もあるだろうけど・・・
    でも、期間が決まっているのってその間は相手のためだけに頑張ればいいけど、その期間が決まっていないと「一体、いつまで?」って実は苦痛になっていくんじゃないのかな?って思ったりもする
    「再発するかもしれない」とか「相手が自分よりも先に死んでしまうかもしれない」とか思うかもしれないし。あと「女の人は支えてあげたい」っていう人が多いけど、男って何気に逃げてるよね~~とも。
    なんとなく、それもそうな気がする

    子宮頸がんや乳がんの人はホルモンの関係で、膣が乾いていて性交渉ができなくなるってのもあります
    子宮頸がんは、卵巣を取ってしまうと「卵巣欠落症」っていって女性ホルモンがでなくなってしまうし
    また、子宮がなくなってしまうので膣までの距離が短くなります。なので性交渉の時に、痛みを伴ったりします
    そして、乳がんの人は「ホルモン療法」で女性ホルモンを抑えるから更年期と同じ症状が出てきたりするし
    性にかかわるがんって、やっぱり複雑だなって思う
    子宮がないから、乳房がないからだけではない悩みが沢山あるんだと思う
    以前、ある女優さんが子宮頸がんになった時に旦那さんに「女じゃなくなった」みたいな発言をされて、とても傷ついたと言われていたけれど、ほんとそんな馬鹿な発言をする人がいるんだなって思ったけれど確かに、女性じゃなくなったとは思わなくても、今まで出来ていたことができなくなるということの辛さっていうのはある
    乳がんの友達と「自転車に乗ると痛い」って話をしていて、どうしても膣が乾いているから擦れて痛いのよって言っていた
    私の場合は、お腹が痛いのが強くて膣が痛いってのはいまいちわからなかったけれど、確かに今まで感じたことがないような痛みはあるなって思った
    変な話、下着が擦れたせいなのか、やたらと被れたりするとかっていうのはあるし・・・

    女には女の悩みがあるんよって思う
    若い患者さんにとって、生理がなくなることって、やっぱりつらい
    若年性と言われる30代の患者さんにとって、がんを告知されて手術をして、それから何年間かホルモン療法してしまうと子どもを作れなくなるかもしれないということもあります
    その時に、未婚だったらどうなるんだろう?って・・・
    子どもが欲しいと思うような年齢で、がんに罹患してしまうと命か子どもか。という選択をしなくてはいけなくなります
    また、子どもは生んでいるけど更年期にはまだ早いという患者さんだと、2年のホルモン療法が終わってからも継続して女性ホルモンを抑制していくようになったりします
    かといって、私のように卵巣を残してもらった患者は、次は乳がんのリスクを考えなくてはいけません
    う~~ん、ほんまに。。。って感じです

    そういう時に「恋愛」するのって、ちょっと不安になります
    「自分でいいのかな?」とか「それなら子どもがちゃんと生める人のほうがいいんと違うやろか?」とか
    人生の価値観って何やろなって思う

    ただ、最近思ったのは「どんな時でもきちんと話をしてくれる人」がいいなって思います
    嫌な事であっても、いい事であっても。
    たとえ取るに足らないような話でも「今日はこんな事があったよ」って話してくれる人がいいな

    そんな人がいたら、もう1回恋愛してみよっかなって思います  
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  • 2011年10月26日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)がんとこころ

    もっと知ってほしい「がんと漢方薬」のこと



    もっと知ってほしい「がんと漢方薬」のこと
    ~漢方薬の現状とこれから~


    開催日:2011年11月26日(土)
    ◆時間:14:00(開場13:30)-17:00
    ◆場所:(独)国立がん研究センター国際研究交流会館国際会議場
    ◆参加費:無料
    ◆申込方法:11月26日セミナー申込み、と明記の上
    1.氏名(フリガナ) 
    2.立場(患者・家族・医療者等)
    3.連絡先(メール、FAX、電話、住所のいずれか)を記載して、下記方法でお申込みください。

    ①FAX  03-3542-1886
    ②E-mail  1126@cancernet.jp
    ③往復はがき (下記お問い合わせ先まで)

    問い合わせ先 03-3542-2511(内線:4450)
    〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1
    (独)国立がん研究センター研究所
    がん患者病態生理研究分野 市民公開セミナー係
    共催:厚生労働科学研究費補助金 第3次対がん総合戦略研究事業
    「がん治療の副作用軽減ならびにがん患者のQOL向上のための漢方薬の臨床応用とその作用機構の解明」
    研究班(研究代表者:上園保仁):NPO法人キャンサーネットジャパン

    【プログラム】
    14:00-14:05 <開会挨拶>
    NPO法人キャンサーネットジャパン 川上 祥子

    14:05-14:25 <基調講演 1>
    「漢方薬ってなぁに?」子宮頸がん体験者 阿南 里恵

    14:25-14:45 <基調講演 2>
    「母を支えた漢方薬 ―私が選んだこの処方―」 
    横浜朱雀漢方医学センター長 熊谷 由紀絵

    14:45-15:10 <基調講演 3>
    「化学療法の副作用対策としての漢方薬」 
    旭川医科大学外科学講座消化器病態外科学分野准教授 河野 透

    15:10-15:20 <休憩>

    15:20-15:45 <基調講演 4>
    「進む漢方薬の臨床研究―計画から実施まで」 
    北海道大学大学院医学系研究科 内科学講座消化器内科学分野助教
    大西 俊介

    15:20-15:45 <基調講演 5>
    「いま解明される六君子湯の食欲促進効果」 
    横浜朱雀漢方医学センター長 熊谷 由紀絵

    16:10-16:35 <基調講演 6>
    「がん患者の生活の質を向上させる漢方薬研究・・・はただ今進行中です!」 
    国立がん研究センター研究所がん患者病態生理研究分野長 上園 保仁

    16:35-16:45 <休憩>

    16:45-17:25 <Q&A・トークセッション>
    もっと知ってほしい「漢方薬」のこと

    司会:NPO法人キャンサーネットジャパン 川上 祥子
    パネリスト:子宮頸がん体験者 阿南 里恵
    横浜朱雀漢方医学センター 熊谷 由紀絵
    旭川医科大学 河野 透
    北海道大学大学院医学系研究科 大西 俊介
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 乾 明夫
    国立がん研究センター研究所 上園 保仁
    緩和ケアパートナーズ/がん看護専門看護師 梅田 恵

    17:25-17:30 <閉会挨拶>
    国立がん研究センター研究所がん患者病態生理研究分野 上園 保仁

    詳細はこちらから:http://cancernet.jp/eve111126.html  
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  • 2011年10月25日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)お知らせ

    嬉しい出来事

    「ピアサポートってなに?」の講演会で、1年ぶりに会った方がいました
    私の不義理のせいで連絡もしていなかったのに、ちゃんと憶えていただいていたことが
    嬉しくて嬉しくて。。。

    色々な場所で第1線で活躍されている人と私とではあまりにも違いすぎますが
    以前の私と違って、今の私は「自分ができることを、頑張る」ことにしました

    私にとって大切なことは「自分の病気と、この新しい体ときちんと向き合うこと」
    そして「人と比較をしないこと」です

    これに気がつくまで1年かかりました
    でも、それに気がつくことができたのだからいいやんって思える自分がいます  
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  • 2011年10月24日 Posted by すもも at 00:05Comments(0)その他

    「がんのピアサポートってなに?」に行ってきました

    先日、お知らせした『がん総合相談研修プログラム策定シンポジウム がんのピアサポートってなに?』に行ってきました

    私の個人的な感想ですが「どういう人がピアサポーターとして好ましいか?」という考えの時に、アメリカでは治療後2年を経過していることが(1年のところもあります)条件。という規定がありました
    私自身、1年目の自分。2年目の今の自分と考えた時に、やはり2年は必要なのかもしれないなって思いました
    どうしても、同じがん種の人と話をすると自分の体験を話したくなってしまって、知らず知らずに自分の考えを相手に押し付けていたのではないかな?って思いました
    本当の意味で『人は人』『人それぞれ』というのを理解するのは、少なくとも治療が終わってから何年かが経過していることが必要な気がしました

    そして『患者同士』『家族同士』で支えあうことの大切さもありますが、相手に対して「~してはいけない」や「~しなくてはならない」という考えを持たずに相手を尊重して、思いやりを持って接する事ができる人であることが望ましいと思います
    どんなに同じ体験をしていても、相手と自分は違うのだということです
    自分にとっては「よかったこと」であっても、それが相手にとっても重要であるかはわからない
    案外、自分があれほどこだわったことが相手にとっては対したことではないかもしれないからです
    それをきちんとわかって、相手の体験を自分の事のように受け止めて共感・共鳴してあげれる人であればピアサポーターとしてやっていけるのではないかな?と思いました

    では「ピアサポーターにとって医療知識は必要か?」はどうでしょう
    患者が医療知識を持っていると医師が看護師にとって「迷惑な存在」になるのではないか?という懸念があると思います
    病院の待合室で「OO先生はよくないわよ」とか「OOの薬のほうが効くわよ」とお隣の人に言っている年配者を見かけることがあります
    それを聞いた人が「薬を変えて欲しい」と医師に言ったら、やはり医師としてはおもしろくないと思います
    「OOさんに合ったから私も」と言われても、医師はその患者さんに合わせて処方しています
    それをピアサポーターをやってしまうとどうなってしまうでしょうか?
    「私が受けれたんだから、あなたも大丈夫よ」と言ってしまったら・・・
    医療知識は必要ですが「医療介入はしない」ことが大切だと思います

    また「ピアサポーターをどのように育成していくのが望ましいか?」はどうですか
    基本的な医療知識もあって、その上、傾聴や共感・共鳴ができるような人材。
    現在、一部のピアサポーター以外は2日間の研修を受けただけの「傾聴ボランティア」です
    しかし、NPO法人ミーネットでは、1年をかけて基本的な医療知識や傾聴スキルなどを勉強しています
    もちろん聞いてくれる人。が必要な時期もあります。でも例えば前立腺がんなどのように手術・抗がん剤・放射線治療のエビデンスがほぼ変わりないものの場合、自分がどれを選べばいいかを迷っている時に自分の経験+治療後のQOLや後遺症などといった基本的な知識を持っている人と話してみたいと思うのは患者としては当然の気持ちのように思います
    そういう場合、やはりきちんとした先生なり病院なりがサポートしてくれる体制が必要な気がします
    まだまだ、全ての拠点病院にがん専門の腫瘍精神科医がいない現状では、それをサポートしてくれるピアサポーターが重要な位置を占めていくのではないでしょうか?

    医療のことは医師や看護師にお願いするとして、私たちは体験者としての「目線」を大切にしていきたいと思います

    では「ピアサポーターの資質とは何か?」と聞かれたどうでしょうか?
    体験者だからできる。体験者でなくてはわからない?
    でも、果たしてそうでしょうか?
    以前、私はある患者会の代表者の方に「あなたの後遺症は私のよりも軽いでしょ」と言われたことがあります
    今考えれば確かに私のほうが「軽い後遺症」でした
    でも、後遺症がないわけではありません
    「軽い」「重い」で判断するのではなく、その人にとってはその事が「とてもつらい事」だということです
    例えそれが自分にとって「軽い」ことで相手が悩んでいるとしても・・・だと思います

    「資質」というものがあると思います。ではその「資質」はどうやって見極めるのでしょうか?
    私が考える資質は、もしかしたら元々その人が持っているものなのかな?と思います
    人間関係スキルだったり、傾聴スキルなどです
    それらは、勉強して得られるものもあると思いますが、それでは勉強していなければできないかといえば、そうではないと思います
    友人で「なぜか話してしまう人」っていると思いませんか?
    「こんな話する予定じゃなかったのに」とか「ええ!もうこんな時間」なんて言いながら、ついつい話してしまう相手っていませんか?
    きっとそういう人は、呼吸の間だったり相槌の間がとてもいい人だったりしません?
    そして、話が終わった後で「心が軽くなった」り「温かい気持ち」になった気がしたり。
    そういう人って、いつの間にか身につけたものがあるんだと思います

    でも、なかなかそうはいかないと思います
    人は相手の話を聞いているようで、実は聞いていないもの
    人は8対2で話して、やっと「話をした~!」って感じるそうです
    それくらい話をしたという満足感ってなかなか得られないってことなのかも知れません
    そして「してあげたい」という気持ちが先にきてしまうと、相手の「気づき」よりも「決断」を誘導してしまうこともあるような気がします

    また、ピアサポーターの「心のケア」をどうするか?という問題点もあります
    心理カウンセラーの方は、1日の終わりにシェアすることで解決するというのを聞きました
    ピアサポーターも同じだと思います
    ただ、カウンセラーと少し違うのはピアサポーターは同じような境遇や体験をしている人に対して同調し易くなるのでは?と思います
    自分と症状が似ているとか、家庭環境が似ているなど相手に「自分」を見てしまうことがあることがあります
    カウンセラーは、所定の場所以外でクライエントと会わないようにするそうです
    そうすることで自分自身も守るという意味もあるそうです
    そういったルール作りをどうするかが大切だと思います

    そして、ピアサポーターを受け入れてくれる医療機関や相談支援センターや地域との連携が大切だと思います
    医療従事者がピアサポーターを過小評価しているの場合もあります
    私も以前「ピアサポーターよりも、がん患者には免疫療法のほうが大切だから」と言われて「末期がんの患者がいたら紹介してくれ」と言われたことがあります
    泣きたくなるくらい悔しいと思いました
    がん患者を「金のなる木」くらいにしか考えていないのかと思うような発言。
    そして何よりも、そういう人が医師免許を持っていることでした
    がんを告知された時から「ピアサポーターと話してみますか?」といってくれるような医師が増えてくれることを望みます

    では、がん体験者しかピアサポーターにはなれないのでしょうか?
    確かに「がん体験者」もしくは「がん患者の家族や遺族」であることが望ましいと思います
    でも、がん体験者は毎日、自分の体と折り合いをつけて生活していると思います
    私自身、無理はできないなと思うことが沢山あります
    今日も、朝から出かけていたせいもあって左足の足首のリンパ浮腫が痛くなってしまいました
    そして、少しバタバタと動いたせいなのか、いつもよりも腹痛が強くなっていました
    そういうところを考えると、やはり体調や気持ちが安定している「体験者ではない人」のサポートも必要だと思います
    サポートの仕方は色々あると思います
    講演会のサポートなどを体験者だけでするよりは、できれば元気な人にお願いしたほうが急な体調な変化も少ないと思います
    もちろん、元気な人でも風邪を引いたりすることはあります
    でも、やはり患者より無理がきくのではと思います
    そして患者でないとわからないことは、わからないでいいと思います
    その上で「患者でなくてもできること」をサポートしていけばいいと思います
    そうやって患者や家族、またそれ以外の人にとっても『がんになっても安心な街づくり』になるのだと思います

    今回は来年度から行われる「ピアサポーター養成プロジェクト」のための布石のようなものです
    これから回を重ねることで色々な問題点がでてくると思います
    そして、その都度日本対がん協会から議事録がUPされていきます
    今回の事で、一番の収獲は国が勝手に作ったのではなく患者や医療従事が話しあうことでできていくものであるということです
    これってすごいって思いました
    いつの間にか出来たものって沢山あるけれど、今回のようにできる前から患者や患者会が入って話し合うことができるのって「これからのがん政策のあり方」なのかなって思いました

    日本対がん協会:http://www.jcancer.jp/  
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  • 2011年10月24日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)その他

    「新しいがん治療ができるまで」~希望のちから~



    第49 回日本癌治療学会学術集会 市民公開講座in 名古屋

    近年、がんに対する有望な治療が登場してきています。これら有望な治療の開発には、綿密に計画された、患者さんを含めた多くの人々が関与する臨床研究・臨床試験が実施される必要があります。第49回日本癌治療学会学術集会の主催で開催される「市民公開講座」は、肺がんや乳がんなどを例に、各領域を代表する講演者・パネリストと、がんの臨床研究・臨床試験の重要性、そして、これらがどのように進められ、今後、日本に必要なこと、皆さんができることを一緒に考える講座です。

    10:15-11:45 ある乳がん治療薬の開発物語 映画「希望のちから」上映映画
    13:00-13:05 開会挨拶

    午後の部
    TBS NEWS23 X キャスター 膳場 貴子
    15:55-16:00 閉会挨拶
    閉会挨拶TBS NEWS23 X キャスター 膳場 貴子
    13:05-13:10 市民公開講座の開催目的と背景
    学会長挨拶第49 回日本癌治療学会学術集会 会長・埼玉医科大学先端医療開発センター 教授 西山 正彦

    13:10-13:30 がんの臨床研究・臨床試験とは何ですか?
    講演① 近畿大学医学部 腫瘍内科 教授 中川 和彦
    13:30-13:50 日本のがん臨床研究・臨床試験(特に乳がん)の現状
    講演② 愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 部長 岩田 広治
    13:50-14:10 日本のがん臨床研究・臨床試験(特に肺がん)の現状
    講演③ 愛知県がんセンター中央病院 胸部外科 部長(兼副院長) 光冨 徹哉
    14:10-14:30 米国の臨床研究・臨床試験の現状
    講演④ MD アンダーソンがんセンター 教授 上野 直人
    14:30-14:50 がんの臨床研究・臨床試験:私たちができること
    講演⑤ NPO 法人パンキャンジャパン 事務局長 眞島 喜幸
    10:00-10:05 開会挨拶
    午前の部埼玉医科大学先端医療開発センター 教授 西山 正彦
    10:05-10:15 映画のみどころと解説
    解説① NPO 法人キャンサーネットジャパン 事務局長 柳澤 昭浩
    11:45-12:00 映画を通じてがんの治療・臨床試験を考える
    解説② NPO 法人キャンサーネットジャパン 事務局長 柳澤 昭浩
    14:50-15:00 休憩

    司会:TBS NEWS23 X キャスター 膳場 貴子/埼玉医科大学先端医療開発センター 教授 西山 正彦

    パネリスト:近畿大学医学部 腫瘍内科 教授 中川 和彦
    愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 部長 岩田 広治
    愛知県がんセンター中央病院 胸部外科 部長(兼副院長) 光冨 徹哉
    MD アンダーソンがんセンター 教授 上野 直人
    NPO 法人パンキャンジャパン 事務局長 眞島 喜幸
    NPO 法人ミーネット 理事長 花井 美紀

    15:00-15:55 ご存じですか?「新しいがん治療ができるまで」~希望のちから~
    トークセッション
    午前の部 10:00-12:00(シネマ・セッション)
    午後の部 13:00-16:00(セミナー・セッション)

    ■交通のご案内(最寄り駅から)
    ■電車をご利用の場合(JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅より
    ◎JR 名古屋駅桜通口からミッドランドスクエア方面 徒歩5 分
    ◎ユニモール地下街 5 番出口 徒歩2 分
    ■お車をご利用の場合
    名古屋高速都心環状線「錦橋」出口より約6 分
    駐車場…収容台数123 台

    申し込みは終わってしまっていますが、空席があれば参加できるようです

    詳細はこちらから:http://www.tokai-medi.co.jp/news/20111030.pdf
    http://www.tokai-medi.co.jp/  
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  • 2011年10月21日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)お知らせ

    がん再発や転移を完全に抑制

    2011年10月12日 日本経済新聞
    がん転移の兆し察知 慶応大など研究続々

     日本人の死亡原因の1位を占めるがんで、転移を抑える研究が相次いでいる。がんは手術などで切除しても、骨やリンパ節など体のあちこちで再発してしまうと治療が難しい。1カ所にとどまるなら、克服できるがんもある。5日まで名古屋市で開いた日本癌(がん)学会では、がんの治療効果を高めるため、転移の兆しをいち早く探しだし、先手を打って防ぐ試みが発表された。

     国立がん研究センターは、がん細胞から微小な分子が血管に流れ込んでいることに着目した。ヒトの乳がん細胞をマウスの乳腺に移植し、がん細胞の酵素の働きを抑えてみた。がん細胞が「マイクロRNA(リボ核酸)」と呼ぶ分子を出さなくなると、転移しやすい肺やリンパ節に3週間たってもがんができなかった。「転移は完全に抑制できた」(小坂展慶研究員)

     マイクロRNAが血液を通じて離れた場所にある細胞の遺伝子に入り込むと、そこにがんができやすくなるとみている。がんを呼び寄せる仕組みがあるようだ。

     慶応大学の工藤千恵講師は、がん細胞の遺伝子「HERV―H」が転移に関わっていることを突き止めた。この遺伝子が働くとたんぱく質などががん細胞から出てくる。免疫細胞を弱め、がん細胞がほかの臓器に移るきっかけになるという。たんぱく質を壊すと転移を抑えられることがマウスの実験で分かった。

    がん転移対策の研究例 研究対象主な成果

    ▼転移を防ぐ
    東京大学医科学研究所、順天堂大など
    血液凝固たんぱく質が血液がんの転移を制御する酵素に作用する現象を発見。白血病マウスで治療実験に成功国立がん研究センター
    がん細胞から出る微小分子を抑える慶応大
    がん細胞が作るたんぱく質などの働きを抑え、免疫力を正常化

    ▼転移を予測
    東京医科歯科大
    大腸がん患者で特定遺伝子「PDGFC」が過剰に働くと転移確率が高まることを発見。診断に応用へ

    ▼転移を可視化
    三重大
    特殊な顕微鏡で転移を診断

     工藤講師は、ほとんどのがんでみられるリンパ節への転移を防ぐ治療薬を開発したいという。

     一方、転移しても小さいがんなら治療しやすい。三重大学チームは、組織の奥深くを観察できる特殊な装置「二光子レーザー顕微鏡」を使い、内臓を切らずに転移を調べる技術を開発した。

     血液中の血小板や白血球が緑色に光る遺伝子改変マウスの脾臓(ひぞう)に、赤い蛍光を放つようにしたヒトのがん細胞を注射した。がん細胞の一部が血管を通って肝臓に移動し、1~2カ月後には転移がんが育つ様子などが観察できた。抗がん剤の投与でがんが縮む様子も見えた。

     東京医科歯科大学のチームは特定の遺伝子を目印に再発や転移のリスクを測るのが目標だ。血液検査で遺伝子を調べ、予防的に抗がん剤を投与できる可能性がある。

    がん治療の最新情報:http://blog.kougan.info/?eid=1171954

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    『がん再発や転移を完全に抑制』というのを読んで、おおお!って思ったけれど
    まだマウスでの実験のようです
    でも、こうやって色々なものが解明されていって人への応用ができていけばいいなって思います
    がん患者にとって大切なことは「希望がもてること」だと思います  
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  • 2011年10月20日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)ニュース・・・がん

    東北のがん患者さんにケア用品を届けよう



    One world プロジェクト
    ~東北のがん患者さんにケア用品を届けよう~
    東北のがん患者さんに、医療用のカツラやケア帽子を届けるプロジェクト。乳がんサバイバー、医療者の有志6名で立ち上げ、たくさんのご支援を受けて頂いたケア用品を被災地へ発送しています。

    第三次募集のお知らせ
    ■第三次募集期間:11月7日(月)~11日(金)

    ※仕分け・発送作業は、有志の発起人と協力者によるボランティアで行っています。日本対がん協会のご厚意で作業場所は提供していただいていますが、物資受け付けを常時行える状況になく、募集期間が短くなっておりますこと、なにとぞご了承ください。

    ■送付先
    〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン13F 
    公益財団法人日本対がん協会内 One Worldプロジェクト宛
    電話:03-5218-4771

    ※お送りいただいた品はすべてこちらで一度開封して確認します。開封しやすい状態で、あまり厳重に梱包せずにお送りください。

    ■募集内容
    医療用カツラ(送付にあたってのお願い事項→下記■を要参照)
    付け毛(帽子に付けて使うタイプ)・内帽子(付け毛+ネット)
    カツラ用ケア用品:シャンプー・リンス類(新品・未開封に限る)、アンダーネット(洗濯済みのもの)、組み立て式スタンド、ブラシ(新品、もしくは傷み・汚れのないもの)など。
    ケア帽子:タオル製、綿ジャージ製、プリント地・バンダナ製など。手作りを含め新品のもの。あるいは洗濯済みのもの。
    NEW!秋冬向けグッズ
    マフラー/手袋/あったかソックス/腹巻きなど。手作りを含め新品のもの。

    ※ご遠慮いただきたい品
    部分カツラ(頭頂部増毛用)・エクステンション
    髪色やスタイルが合う方が限定されて、フィッティングが難しいため。
    つばのあるような一般的な帽子
    現在すでにかなりの数が集まっているため。ただし付け毛を付けたお出かけ帽子は例外的に募集します。
    ヘッド状のスタンド

    ■医療用カツラの送付にあたってのお願い事項
    ◆送付前にシャンプーを
    おしゃれ着洗いの要領でカツラをシャンプーしてお手入れを済ませてからお送りください。髪が傷んでいる場合は、トリートメントしてよくすすぐと、くし通りが良くなる場合があります。

    ◆チャック式ビニール袋に入れて
    カツラは基本的に箱から出して、チャック式ビニール袋に入れてカサを減らしてお送りください。特にスタンドを兼ねた背の高い箱は、スペースが限られた病院施設では場所を取り、試着の際にも不都合が多いとわかったためです。四角や六角形の小箱は、そのまま送付にご利用いただいても構いません。

    ◆サイズと髪の長さを書き添えて
    試着をスムーズに行えるよう、今後はサイズ(頭囲)と髪の長さを記したタグをカツラに付けて送ります。

    可能な方は、↓↓ からタグ(用紙1枚にタグ5枚分あり)をダウンロード・印刷して、該当箇所に印を付けてカツラと一緒にお送りください。印刷できない場合はメモ用紙にサイズと長さを記入してお送りください。

    詳しくはこちらで確認してください:http://oneworldpro.jugem.jp/  
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  • 2011年10月19日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)東日本大震災

    ロハスメディカル~抗がん剤なぜ効くのか2~



    今回取り上げるのは、ホルモン剤と呼ばれるもの。いわゆる抗がん剤とは毛色が違いますが、ある種のがんにとっては弱点をついた効果的な攻撃になります。

    監修/伊藤良則 がん研有明病院化学療法科乳腺担当部長

     一般に抗がん剤というと、普通は「細胞毒」に分類される薬を指し、それを使った治療が化学療法です――と、これが前回の話でした。化学療法と似たような言葉に薬物療法がありますが、厳密に言えばこちらは、「ホルモン剤」を使ったホルモン療法(内分泌療法)も含みます。
     そもそもホルモンとは、特定の器官の働きを調節するために分泌される情報伝達物質の総称。脳の視床下部や下垂体、首から肩の辺りにある甲状腺や副甲状腺、膵臓の膵島、腎臓の上にある副腎、男性では精巣、女性では卵巣といった、主に「内分泌腺」と呼ばれる器官で産生される化学物質です。作られた器官とは別の器官(標的器官)まで血液に乗って運ばれ、そこでいわば鍵が鍵穴にはまるように結合すると、特定の作用が引き起こされるようにできています。
     こうして体のあちこちに絶えず指令を運んでいる様々なホルモンのうち、生殖機能の調整を担っているホルモンを、一般に「性ホルモン」と呼んでいます。女性ホルモンの代表例は卵巣から分泌されるエストロゲン。一方、男性ホルモンはアンドロゲンともいい、精巣から分泌されるテストステロンが有名です。それぞれ女性らしさや男性らしさを司っているホルモンとして耳にしたことがある人も多いでしょう。
     この性ホルモンが、ある種のがんでは、がん細胞の増殖に関与していることが分かっています。例えば乳がんでは、ホルモンバランスが崩れてエストロゲンが過剰に分泌されることで乳腺の上皮細胞が異常に増殖し、がん発生につながると考えられています。そうした点を突くべく、性ホルモンの分泌を人為的に操作してがんを封じ込めようというのがホルモン療法なのです。



    ホルモン依存性かどうか
     ですから基本的にホルモン療法の対象となるのも、女性は乳がん、子宮体がん、卵巣がん、男性では前立腺がん、といったように生殖器のがんが中心。例外的に、甲状腺がん、腎がん等もあります。要は「性ホルモンで成長するがん」でなければならず、逆に、生殖器のがんでも性ホルモンによって成長しない場合には、効果は期待できません。
     性ホルモンで成長するがん、つまり性ホルモンが分裂・増殖に関与しているがんを、「ホルモン依存性のがん」と言います。ホルモン依存性かどうかは、がん細胞の核の中にホルモン受容体(レセプター、ホルモンを受け取る部分)があるかないかで決まってきます。
     ホルモン受容体は、特定のホルモンを受け取ってその信号を読み取る部分。先ほどの表現を使えば、女性ホルモンが鍵で受容体が鍵穴です。詳しい仕組みはまだ解明途上なのですが、この鍵と鍵穴が出合って結びつくと、鍵穴ごと細胞の核の内部に取り込まれ、細胞増殖を促す遺伝子の発現を引き起こすことが明らかになってきました。そうして、がん細胞が異常な分裂・増殖を始めたり強めたりすることになります。
     ですから、こうしたホルモン受容体のあるがんならば、ホルモン療法の効果が期待できます。見極めるためには、がん細胞を採取して、ホルモン受容体があるかないか、つまり陽性(+)か陰性(-)かを調べます。例えば乳がんなら、エストロゲン受容体かプロゲステロン受容体のどちらかが陽性であればホルモン療法が有効。ホルモン受容体が陰性の場合は、化学療法を受けるのが標準的です。


    体への負担少なく進行を遅らせる。
     さて「性ホルモンで成長するがん」の場合、やはりというべきか、性ホルモンの分泌が止まるとがん細胞の増殖も抑えられることが観察されています。これを人為的に行うのがホルモン療法の仕組み。直接的にがん細胞を殺すというより、性ホルモンの供給を絶ってがん細胞の増殖を止め、自滅に追い込もうというものです。
     そのためホルモン療法だけでがんを根治することはできせんが、がんの進行を遅らせるのには有効。なおかつ細胞毒系の抗がん剤のように直接的に細胞やDNAを破壊したりするわけではないので、強い副作用が少ないというメリットがあります。欧米では特定のがんの発症リスクの高い人に対し、予防的に投与されてもいます。ただ、細胞毒系の抗がん剤と組み合わせると、相性によっては作用が相殺されたり副作用が強まってしまうことも。注意が必要です。

    ホルモン剤もいろいろ
     ホルモン剤にもいくつか種類があります。近年のがん治療で最も多く使われているのが、「抗ホルモン剤」と呼ばれるもの。これは、特定のホルモンに似せた物質で、送り込まれたがん細胞の中にホルモン受容体があると、ホルモンを出し抜いていちはやく結合してしまいます。結合したところでそれはホルモンではありませんから、何の指令を担っているわけでもありません。そうしてがん細胞を増殖させる情報伝達を阻害するのです。女性特有のがんには女性ホルモンのエストロゲンに似せた抗エストロゲン剤、男性特有のがんにはアンドロゲンに似せた抗アンドロゲン剤がそれぞれ使われます。
     これに対し、がんの治療にホルモン剤が使用され始めた頃は、そのものずばり性ホルモンの製剤を投与するのが主流でした。ホルモンは、反作用をもつ別のホルモンによって分泌が促進されたり、抑制されたりする性質があります。そこで、男性ホルモンによって増殖する前立腺がん等にはエストロゲン製剤など女性ホルモンを投与、女性ホルモンによって増殖する乳がんや子宮体がん等にはテストステロン製剤など男性ホルモンを投与、というふうに〝逆の性ホルモン〟で対抗するわけです。
     性ホルモンの分泌を抑制するものとして他に、性ホルモンの分泌を促すLH(性腺刺激ホルモン)やLH‐RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)に似せた薬剤を投与する方法があります。特に「LH‐RHアゴニスト製剤」は実効性が多く報告されています。アゴニストとは、受容体に結合して生体ホルモンと同じ作用を及ぼす化合物のこと。ちょっと聞くと、抗ホルモン剤がホルモンと似ていることを利用しているのと同じやり口かと思われるかもしれませんが、厳密には逆の働きを使っています。LH‐RHアゴニスト製剤は、体から分泌されるLH‐RHの数十倍の強さで下垂体の受容体を刺激します。すると一時的にLHの分泌は高まりますが、連続的に過度に刺激されたLH‐RH受容体はかえって減少していくのです。結果、LHの分泌が抑制され、ホルモン分泌が抑えられる仕組みというわけです。
     このほか、性ホルモンの生産に関わる酵素の働きを抑えることで、ホルモン分泌を妨げる「ホルモン生成阻害剤」もあります。例えば、女性ホルモンのエストロゲン産生に必要なアロマターゼの働きを抑える「アロマターゼ阻害剤」が女性特有のがんに多く使用されています。
     こうしたホルモン剤の多くは、液剤や錠剤の形で毎日服用します。LH‐RHアゴニスト製剤は皮下注射で投与します。

    ホルモン剤、選択のポイントは?
     ここからは女性の2大がんである乳がんと子宮体がん、そして男性特有のがんとして前立腺がんを例に、ホルモン剤の作用の仕方についてもう一歩踏み込んで見ていきます。
     女性特有のがんの場合、ホルモン療法のポイントは、閉経前と閉経後でエストロゲン分泌のされ方が違い、そのために使う薬も違ってくるかもしれない、という点です。
     閉経前の女性の場合、まず脳の視床下部というところからLH‐RHが分泌されます。このLH‐RHが脳下垂体でLH‐RH受容体と結合し、LH(卵胞刺激ホルモン)を作り出し、LHの刺激を受けて卵巣からエストロゲンが分泌されることになります。ですからエストロゲンの分泌を抑えたい場合は、LH-RHの作用を阻害するLH‐RHアゴニスト製剤が有効です。
     一方、卵巣機能が低下した閉経後は、脳下垂体から分泌された副腎皮質刺激ホルモンの刺激を受け、副腎からアンドロゲン(なんと男性ホルモン!)が作られます。このアンドロゲンが全身の脂肪細胞などにあるアロマターゼという酵素と結合して、エストロゲンに作り変えられるのです。ですから、アンドロゲンより先にアロマターゼと結合して働きを妨げるアロマターゼ阻害剤を使えば、エストロゲンの産生が抑えられるのです。
     なお、既に分泌されたエストロゲンの働きを妨げる抗エストロゲン剤は、閉経の前後を問わず使用されます。

    前立腺がんにはMAB療法も
     男性特有のがんでは、特に65歳以上の高齢の男性に多くみられる前立腺がんにホルモン療法が有効です。前立腺がんは今や患者数が4万人を超えて増加中とされ、男性なら誰しも他人事とは言えなさそうです。
     問題となるのはアンドロゲンですが、若い頃はその95%が精巣で作られるテストステロンで、5%が副腎由来とされています。かつては前立腺がんのホルモン療法として、テストステロンの分泌を止めるために精巣の摘除術が広く行われていました。が、代償も大きいですよね。そこでホルモン剤による薬物治療が大きく進歩したのです。
     具体的には、テストステロンの産生を抑えるLH‐RHアゴニスト製剤、アンドロゲン受容体に取り付いてアンドロゲンの作用を妨げる抗アンドロゲン剤、あるいは女性ホルモンを投与することでアンドロゲンの関与を抑えるエストロゲン製剤が、おおまかなホルモン剤の候補です。
     なかでもLH‐RHアゴニスト製剤は精巣摘除術と同等の効果が得られるため、第一の選択肢となります。作用の仕方はエストロゲンの時とほぼ同じ。脳の視床下部から分泌されるLH‐RHが受容体に結合するのを阻害します。結果として精巣からテストステロンが分泌されなくなるため、前立腺がんが縮小していくことになります。
     ただ、LH-RHアゴニスト製剤による治療を行っている状態でも、約5%を占める副腎からの分泌の影響で、前立腺内に活性化されたアンドロゲンが約40%も残っていることが分かってきました。しかも、前立腺がんにかかりやすい50~60代になると精巣からのテストステロンの分泌が減り、相対的に副腎性アンドロゲンのがんへの関与が高まってくるとされています。
     そこで、既に産生されたアンドロゲンの作用を最大限抑えるため、LH-RHアゴニスト製剤(または精巣摘除術)に抗アンドロゲン剤を併用する治療が行われています。最大アンドロゲン遮断(MAB)療法です。実は日本ではこのMAB療法を受けている人が最も多く、ホルモン療法を受けている人全体の6割に達しています。
     それでも一般に、早期がんならLH-RHアゴニスト単独で10年間は十分がんを抑えられるとも言われます。逆にこの段階でMAB療法を用いるとなれば、副作用が大きくなる懸念や医療費がかさむことなども考えておかねばならないでしょう。

    前立腺がんは治療しない場合もある?  実は前立腺がんは無治療で経過観察をすることもあります。これは高齢者に多いこともあり、一般的に他のがんと比べて進行が非常に緩やかなため。実際、前立腺がん以外の原因で亡くなった人を解剖したときに初めて微小な前立腺がんが発見されることも多いのです。「ラテントがん」(潜在がん)と呼ばれます。前立腺がん以外で亡くなった高齢者の約2割に前立腺がんがあるといわれています。つまり、治療してもしなくても命には関係のない前立腺がんがある、ということです。

    副作用と抵抗性の壁を乗り越えて。
     先にも少し触れましたが、ホルモン療法の利点としてよく上げられるのが、副作用が比較的軽いということです。細胞毒系の抗がん剤とは違って、かえって命に関わる事態に陥るような心配はありません。しかし副作用が全くない薬はありませんし、ましてホルモン療法は長期にわたりますから、多かれ少なかれ何らかの有害反応は覚悟しておくべきなのも確かです。
     ホルモン療法では、性ホルモンの分泌や働きを阻害するために、男女とも、更年期障害のような症状が出てきます。具体的には、のぼせやほてり、イライラや躁鬱、関節痛、眠気や頭重感などがあります。加えて女性では生理不順や膣乾燥が見られ、男性では勃起障害が起こります。乳房が女性のように黒ずんで大きくなったり、痛むこともあります。
     更年期障害に似た症状の中でも特に、LH-RHアゴニスト製剤(MAB療法含む)や女性ではアロマターゼ阻害剤などを使用した場合、骨密度の低下が懸念されます。個人差も大きいのですが、半年から1年程度で急激に低下して骨粗しょう症になる人もいます。問題は太ももの骨や背骨を骨折しやすくなること。骨折すると寝たきりになりやすく、肺炎等の合併症も増えて、寿命を縮めかねません。
     一方、抗ホルモン剤は性ホルモンと似たような作用も持っているのが興味深いところ。
     そのせいで治療の効果が下がってしまうこともあれば、コレステロール値を下げたり骨粗しょう症を予防するなど、他のホルモン剤とは全く逆の効用もあったりします。
     その他、女性特有のがんに男性ホルモン製剤を使ったり、男性特有のがんに女性ホルモン製剤を投与する場合、重大な副作用として、稀に血栓症や心臓の障害を起こすことがあります。そのためいずれも使用は減っています。
     こうしたホルモン剤の副作用については、ものによって治療薬もあります。しかし、その治療薬に副作用があることも珍しくありません。例えば勃起障害は飲み薬で治療できますが、心臓が悪い人や血圧が安定しない人が使用すると重篤な副作用の危険もあります。いずれにしても、まずは主治医に相談を。他の薬剤に変更することによって副作用が改善することもあります。副作用が出るからといって勝手に薬をやめることは、もちろんNG。特に飲み薬は規則正しく続けることが大事です。

    効かなくなる? でも道はある
     さらにホルモン療法のもう一つの問題が、「ホルモン抵抗性」です。長期間の継続によって、ホルモン剤が効かなくなる時期が訪れるのです。
     ホルモン依存性と非依存性のがん細胞があるという話をしましたが、もともと一つの腫瘍の中にどちらか一方だけが存在しているとはかぎりません。むしろ片方はわずかながら、両者が共存していることがほとんどです。ホルモン療法ではホルモン依存性の細胞が減ることでがんが小さくなりますが、やっかいなのが、わずかに残った非依存性細胞。じわじわ、しだいに増殖してくるのです。当然、そうして成長したがんにはホルモン療法が効きません。
     でも、諦めるのはまだ早い。ホルモン抵抗性に対する治療法も開発されてきています。
     例えば前立腺がんで、MAB療法を続けてきて抵抗性が現れたら抗アンドロゲン薬だけ中止する方法があります。いつの間にか抗アンドロゲン剤自体ががんを増殖させるようになることがあるためです。あるいは、あらかじめ抵抗性を回避するために、ある程度効果が上がったら治療を中断し、がんが大きくなったら治療、というのを繰り返すやり方(間欠的除去療法)もあります。経済的にも優れ、副作用の軽減にもつながります。
     また、ホルモン療法が効かなくなると、貧血、疲労、痛みといったがん特有の症状が現れ、患者のQOL(生活の質)は低下します。原因はがんによる炎症で、それを抑えるのにはステロイド薬治療が有効。そして前立腺がんであれば、最終手段とも言えるのが細胞毒系の抗がん剤。タキサン系抗がん剤の併用療法が多く試みられています。

    理解を深め不安を和らげて
     いずれにしても、ホルモン療法も人によって効き目や副作用に差があるもの。そうしたことを正しく理解し、自分の体の変化を把握するようにしてください。ホルモン療法中は気分の落ち込みを経験する方も多く、自分だけがおかしいのではないかとつい不安に駆られがちです。でも、それも薬の副作用だと認識しましょう。少しなりとも気持ちが落ち着き、体の症状が軽くなることもあるようです。
     ホルモン療法は長期間にわたります。生活上の留意点に気をつけ、それ以外は必要以上に力を入れずに、できるだけ普段どおりの生活を送るよう心がけてみてください。

    抗ホルモン剤でがんになる?  乳がんによく用いられる抗エストロゲン剤のタモキシフェンは、子宮では女性ホルモンのようにも働くため、子宮筋腫や子宮内膜がんのリスクが高まるとも言われています。といっても、実際には子宮内膜がんが発生する率はごくわずか。乳がんの再発率を抑える効果の方が圧倒的に大きいという研究結果が出ています。それでも定期的に婦人科検診を受けておくと安心です。もし不正出血などがある場合は、すぐに主治医に相談しましょう。

    ロハスメディカル:http://lohasmedical.jp/archives/2011/09/post_177.php?page=1  
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  • 2011年10月18日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)読んだ本・・・がん

    ロハスメディカル~抗がん剤なぜ効くのか1~



    病院内に設置されている無料の小冊子のロハスメディカル9月号の特集が
    『抗がん剤、なぜ効くのか2』でした
    2ということは1があったんだ。と思い、ネットで検索してみました
    9月号の特集は「ホルモン由来性のがん」についてでした

    抗がん剤は『効く・効かない』というのは医師によっても様々な意見があります
    抗がん剤を真正面から批判されている医師もいらっしゃいます
    ただ、遠隔転移をしていても抗がん剤で生還されている患者さんもいるので
    患者はそれを信じて辛い治療でも受けているのだと思います
    なので私自身は抗がん剤は効くと信じていたいです

    そして、健康だとなかなか病院に行くことがないかもしれませんが
    もしも機会があれば、お金も出さずに正しい医療情報が手に入る冊子は
    ぜひ手にとってみてください

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    がん特集、今回からいよいよ積極治療の内容に入ります。まずは抗がん剤。なかでも「細胞毒」と呼ばれる主流タイプのものについて見ていきます。何がどう「毒」なのか――がんを封じ込める戦略にも色々あるんです。
    監修/畠清彦 がん研究会有明病院化学療法科部長

    がんといえば手術、そんなイメージを抱いている人も多いはずです。
    しかし5月号でも申し上げたとおり、手術でエイヤっと丸ごと切り取ってしまえるのは、根治が望めるような、早期かつ原発部位に留まっている固形がんの場合のみです。
     白血病など全身性のがんや、固形がんでも血管やリンパ管を通じてがん細胞が全身へ回ってしまっている遠隔転移の場合、再発などの場合には、全身治療の抗がん剤投与で敵の細胞を減らす戦術を取ります。手術を選択できた場合でも、術前にがんを小さくすることを目的に抗がん剤を使用したり、術後の病理結果によっては再発防止のために化学療法を行うことも多いのです。放射線治療の効果を高めるために抗がん剤を併用することも珍しくありません。
     ですから、抗がん剤とその治療については、がんと診断された人なら誰しも知っておいた方がよさそうだというわけです。


    細胞毒 何をどうする?
     現在のところ世に出ている抗がん剤のほとんどは、いわゆる「細胞毒」といわれるものです。
     細胞が分裂する全過程あるいは特定の時期に投入され、細胞内の遺伝子に作用します。というのも、がん細胞は正常細胞よりはるかに急速に増殖・分裂するのが一般的で、分裂中の細胞では遺伝子のDNAがほどけてむき出しになっているため、不安定で外からの影響を受けやすい状態にあるからです。早い話、細胞分裂中の細胞は通常時より死にやすいのです。
     いきなり細胞分裂の話になってしまいましたが、細胞が分裂・増殖を繰り返していることは、皆さん学生時代に習ったかと思います。少々おさらいにお付き合いください。
     細胞分裂は大きく二つの段階に分けられます。前半は、染色体の複製です。染色体が担っている遺伝情報をそっくりそのまま、分裂してできる娘細胞に伝えるためです。染色体の実体はDNAという物質で(詳しくは2011年1月号「ゲノムきほんのき1」参照)、この時、DNAの量も染色体の数も倍になっています。そして後半では、倍になった染色体が「紡錘体」と呼ばれる細胞器官の働きによって正確に半分ずつ、細胞の両端に分けられます。そういえば教科書にそんな図が出ていましたよね。続いて細胞そのものが二つに分かれ、親細胞と全く同じDNAを持った娘細胞が二つ生まれるのです。

    がん封じ込め 作戦あれこれ。
     抗がん剤が、がん細胞に働きかける道筋(作用機序)には、いくつかのパターンがあり、現在100種類ほど使われている抗がん剤をグループ分けすることができます。代表的なものは、①アルキル化薬②代謝拮抗薬③白金製剤④トポイソメラーゼ阻害剤⑤抗がん性抗生物質⑥微小管作用薬といったところです。駆け足でご紹介していきます。

    ① アルキル化薬
     抗がん剤の中では最も早く開発されました。マスタードガスという毒ガス兵器の研究の産物という、禍転じて福となったような薬です。体内に投与されると、DNAに炭化水素基(アルキル基)をくっつけて結合します。そうしてニ本鎖のはずのDNAを一本鎖にしたり、二本鎖をほどけなくしてDNA複製を妨げ、がん細胞を破壊するのです。代表例は、世界中で最もよく使われている抗がん剤のシクロホスファミド(エンドキサン)。乳がんや肉腫はじめ、ほとんどのがんで使われます。ブスルファンも白血病等に対する造血幹細胞移植などによく用いられます。
    ② 代謝拮抗薬
     この薬剤の多くは、構造がDNAの材料(基質)と似ているのが特徴。そのためDNA複製に働く酵素が勘違いしてそちらに働きかけ、結果として複製が妨げられたり、あるいはそのまま取り込まれて異常なDNAを作ったりします。がん細胞の分裂は失敗し、腫瘍が大きくならないどころか、時には小さくもなります。国内外で最も使用頻度が高いのは5-フルオロウラシル(5-FU)で、消化器がんをはじめ様々ながんに用いられます。
     DNA複製に必要な葉酸の代謝を阻害することでDNA複製を妨げるものも、代謝拮抗薬の中に含まれます。代表は「葉酸代謝拮抗薬」のペメトレキセド(アリムタ)。肺がん治療になくてはなりません。
    ③ 白金製剤
     その名のとおり、薬の構造中に白金(プラチナ)が含まれています。投与されるとDNAの二本鎖に白金が結合して橋をかけ、複製を阻害し、結果としてがん細胞を自滅させます。代表例はシスプラチン(CDDP)、カルボプラチン。大腸がんなどには第三世代の白金製剤、オキサリプラチンが多用されています。
    ④ トポイソメラーゼ阻害剤
     トポイソメラーゼ阻害剤は、細胞分裂の際にDNAの切断と再結合を助けるトポイソメラーゼという酵素の働きを妨げて、切断部位に入り込み再結合を阻止します。DNAが切断されたままの状態となり、がん細胞は死滅します。代表例はイリノテカンやエトポシドといったところ、様々ながんに使われます。
    ⑤ 抗がん性抗生物質
     抗生物質は土壌に含まれる微生物から作られたものです。一般的な抗生物質が細菌を死滅させるのはご存じですよね。それと同じように、がん細胞を死滅させる抗生物質がこの薬剤です。作用の仕方には色々ありますが、たいていは、がん細胞のDNA合成を阻害したり、DNA鎖を切断するなどしてがん細胞を直接的に死に追いやります。よく使われるものとしては、ブレオマイシンやドキソルビシン(アドリアシン)等が挙げられます。
     さて、ここまでの5種類は、働き方はそれぞれでも、狙う相手はすべてDNAです。それに対し、次のグループはちょっと違います。
    ⑥ 微小管作用薬
     「微小管」は、先ほどおさらいした細胞分裂で染色体の分離に働く「紡錘体」を作っているもの。つまり「微小管作用薬」は微小管に結合して紡錘体の働きを阻害し、細胞分裂を妨げて細胞を自滅させるものです。代表薬にビンクリスチンやパクリタキセル(タキソール)があります。

    一気にたたくか、じっくりいくか
     抗がん剤の作用機序の違いによって、投与の仕方にも違いが出てきます。
     アルキル化薬と抗がん性抗生物質は「濃度依存性」の抗がん剤と言われ、がん細胞との接触時間は短くても、濃度が一定以上あれば効力が得られることが分かっています。マイトマイシンCなど、1回の点滴が30分程度で済むものだと、外来治療にも便利です。
     一方、代謝拮抗薬やトポイソメラーゼ阻害剤、微小管作用薬は、「時間依存性」の抗がん剤と言われ、低容量を長期間あるいは何度も投与することになります。というのも、これらの薬剤は細胞分裂周期の特定の時期に効果を発揮するのですが、すべてのがん細胞の周期が一致しているはずはありません。そこで薬剤を長時間、体内に存在させることが重要になるのです。

    進行抑制をめざして。
     現在、抗がん薬で完治する可能性のあるがんとして、小児の急性リンパ性白血病(5年生存率70%以上)、精巣がん(同60%以上)、悪性リンパ腫(非ホジキン型、40~60%)絨毛がん(必要に応じて手術も併用。ほぼ100%)などの報告があります。
     ただ、抗がん薬のみで根治できるがんの割合はまだ小さく、進行を遅らせるということが抗がん剤治療の主な目的になります。それが期待できるがんには、乳がん、卵巣がん、骨髄腫、腎がん、慢性骨髄性白血病など、色々あります。一方で、脳腫瘍、黒色腫、膵がん、肝がんなどには、残念ながら今のところ効果を期待できる薬が出ていません。
     また、進行を遅らせてくれる抗がん剤も、永遠に効くわけではなく、いつか効かなくなる日が来ます。「がんが薬剤耐性」を持つと言います。
     ある抗がん剤を使い続けていると、がん細胞自身が身を守るため抗酸化や解毒に関する遺伝子を発現させ、その薬の働きを抑える物質が細胞内に作られるようになるのです。がんに限らず、細菌に対する抗生物質や、農作物への害虫に対する農薬でも、同じようなことが起きるのをご存じかもしれません。
     抗がん剤治療を受けている人にとって、耐性が出てくるかこないかは非常に大きな問題です。抗がん剤治療を中止せざるを得ない最大の原因と言ってもよいでしょう。逆に、耐性が出現せずに体に負担が少ない抗がん剤治療を続けられるとしたら、かなり長く、がんと共存して生き続けることができます。薬剤耐性の詳しいメカニズムの分かっていない抗がん剤がほとんどですが、今後の研究に期待したいところです。

    異なる機序を上手に組み合わせ
     がんの種類によって比較的よく効く薬とそうでない薬があり、また後述する副作用の出方も異なります。そのため作用機序の異なる薬を組み合わせることで、最小の副作用で最大の効果を得ようと、二つ以上の抗がん薬を組み合わせて使うことも多くなっています。「多剤併用療法」と呼ばれます。
     例えば、肺がんには通常、白金製剤と他の種類の抗がん剤を組み合わせる併用療法が勧められます。また、増殖スピードが速くて不治の病のイメージが強かった小児がんも、20~30年前に比べて多剤併用療法が進歩した今では、約8割が治るようになっています。
     また、ある機序の薬に耐性が出てしまった場合も、異なる機序の薬に切り替えることで治療を継続できることがあります。
     投与の計画については、その時その時ごとに使う薬を選んでいくのでなく、あらかじめ長期的に決められ、それに従って行うようになっています。その計画を紙面に示したものをクリティカルパスと呼びます。薬の分量は多くの場合、体表面積あたりで決まっていて、患者さんの体重と身長から割り出します。

    効果と副作用は、常に一緒に考える。
     抗がん剤は飲み薬よりも、注射や点滴が多いのですが、これは適切な量をきっちり血中に投与するため。少なすぎると効かず、多すぎると有害で、その許容幅が狭いか、効くより先に有害となるからです。飲み薬だと人によって消化管での吸収率が違い、血中の濃度が違ってしまいます。そこで静脈注射等で全身に行き渡らせるのです。
     抗がん剤は、急速に分裂・増殖するがん細胞がよりダメージを受けるのを利用しています。ところが正常細胞でも消化管の粘膜細胞や、骨髄細胞(造血細胞)、毛包細胞などは分裂・増殖が盛んで即ダメージを受けます。このため、吐き気(悪心)や嘔吐、口内炎、胃腸障害、脱毛、貧血、免疫力低下といった副作用が起きます。
     消化管の粘膜細胞の場合、口内の粘膜がやられれば口内炎になり、胃腸の粘膜がやられると胃腸障害が出ます。同じように骨髄が破壊されると、赤血球の合成に支障が出て貧血になります。また、白血球やリンパ球が減少して免疫力が低下したり、血小板が減少して出血しやすくなります。これらは「血液毒性」とか「骨髄抑制」とも呼ばれます。さらに、毛包細胞がやられると毛が抜けます。なお、吐き気や嘔吐の仕組みは、実はまだよく分かっていません。
     こうした副作用が強すぎて、がんをたたけるほどの量の抗がん剤を投与できないことも多いのです。加えて、DNAを傷付けて正常細胞をがん化させてしまう可能性さえあります。
     しかし、最近では抗がん剤治療の副作用をかなり軽減できるようにもなってきました。例えば、吐き気に対しては制吐薬、白血球減少に対しては「顆粒球コロニー刺激因子(G‐CSF)」という薬が使われたりします。免疫力が落ちて感染症の心配がある場合は、予防に抗生物質を使ったり、症状に応じて輸血や血小板輸血も施されます。副作用軽減を目的とした多剤併用も多く行われています。
     医療者側の意識も昔とはだいぶ変わりました。「副作用はつきものだから我慢してもらうしかない」という考えから、今では「患者さんが耐えられないような副作用は極力出さないように」というスタンスになっています。

    治療に入る前に、もう一度
     いずれにしても、チャンスにかけたいのであれば、自分の治療について十分に理解せず、副作用の虚像に脅えるのでは勿体ないです。
     副作用の種類や程度は、抗がん剤の種類や投与量、投与ルートによって違いますし、患者さんごとに大きく異なります。実際、同じ抗がん剤を同じ量、同じように投与しても、ある患者さんに出現した副作用が、ある患者さんには全く出ないことも珍しくありません。
     不安を軽減するには、まずよく知り、よく理解することが大切です。自分が受ける抗がん剤治療の副作用が、いつ、どのくらいの程度で出現し、どのくらい続く見込みか、どう対処したらよいのか――幸い、今では治療を受ける前に医師から説明を十分受けた上で、その治療を承諾したり選択したりできるインフォームドコンセント(説明と同意)が徹底されています。一度聞いて分からなければ、聞きたいことを箇条書きにメモしてもう一度予約を取ってもかまいません。不安な気持ちも併せて、担当医や看護師、薬剤師などにも素直に伝えてください。それでも迷うようであればセカンドオピニオンを利用して、担当医以外の専門医の意見を聞き、比較検討することもよいでしょう。
     これまで多くの人が様々な目標を持って抗がん剤治療を乗り越えてきました。治療を受ける前や受けながら、考えねばならないこともたくさんあるかと思います。それでも必要以上に気負わず、恐れず、医療者や家族と一緒に、がんと自分と、向き合っていってみてください。

    受けないという選択肢 根治の望めない抗がん剤治療については、今も様々な議論があります。がんの状態や患者の体力などにもよりますが、生存期間の延長があまり期待できないこともあるからです。確かに苦しい副作用が分かっているなら、余命は少し短くなっても緩和ケア中心の穏やかな生活を選ぶことも、人生の選択肢の一つと言えるでしょう。ただ近年は、分子標的薬(10月号で特集します)の開発や使用方法の研究が進んできました。近い将来、抗がん剤治療への見方が大きく変わる日も来るかもしれません。

    ロハスメディカル:http://lohasmedical.jp/archives/2011/08/post_176.php?page=1
      
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  • 2011年10月17日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)読んだ本・・・がん

    『あら、やだっ!』

    『ポジティブ心理学』というのを聞きに行きました
    その時に、少しですが病気の事を話しました
    まあ、正確に言うと『病気をした』という話をしたら『何の病気ですか?』と聞かれたので『がんです』と言ったら、相手の方に『どこのがんですか?』と聞かれて『子宮頸がん』と答えたところ、もう1人いた年配の人が『あら、やだっ!』と言われました
    う~~~ん、これって年配の人に多い反応だなって思うんだけど・・・・
    でも、なんやろ?って思う
    『あら、やだっ!』って、言った人はどういう気持ちで言うのかな?って思う
    『あらやだ、私はなりたくないわ』なのか。『あらやだ、そんな病気』『あらやだ、子宮だなんて』というネガティブな言葉しか続かないんだけどって思いました
    そして、言った人は私が自分の身内だったら同じように『あら、やだっ!』なんて言うのかな?って思った
    まあ、初対面だし1回は許してあげるけど2回目は、きちんと『それは、どういう意味ですか?』って聞いてみようと思ってます

    今週『吉祥寺ランチ会』をした時に、がん友さん2人と私の3人で『キャンサーギフトって言葉が嫌い』って話をしました
    『そんなのがんになんてならなくてもよかったと思うよね』って。。。
    確かに、がんにならなければこうやって『吉祥寺ランチ会』もなかったかもしれないし、私も無職だから平日に習い事に行けるんだけど、でも、やっぱり『がんになってよかったわ』と、心から言える訳じゃない
    できれば、普通に働いて健康でいたかったと思います

    あと私は『がんサバイバー』って言葉も、よくわからないなって思っています

    私自身は、普通に生きていたいって思うから・・・
    できれば、リンパ浮腫もなく、下痢もなくって腹水だって貯まらなくって・・・
    そんな、前の生活に戻りたいって思います。でも、できない。

    だからこそ、つらいんだけどそれを受け入れていくしかないんやろなって思っています  
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  • 2011年10月14日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)その他

    話が弾まない人・・・とは

    先日、ネットを見ていたらこういう記事がありました
    「話が弾まない人」って、自分も気をつけなきゃって思いました

    Q. 話が弾まない人に共通しているクセは何だと思いますか?
    1位 何でも自分の話に持っていく 29.4%
    2位 批判的な発言が多い 27.0%
    3位 自慢話をする 24.3%
    4位 リアクションが薄い 22.6%
    5位 すぐ話の腰を折る 22.0%

    ■「何でも自分の話に持っていく」人とは話が弾まない理由
    ・「何でも自分の話に持っていかれるとこっちが話している意味がなくなる」
    ・「結果的に相手だけが満足をする内容になるから」
    ・「相手にいかにも興味がないという意思表示みたいなものだから」

    ■「批判的な発言が多い」人とは話が弾まない理由
    ・「悪口や批判は同調できない」
    ・「ネガティブな人と話したいと思えないから」
    ・「批判ばかりされると話を合わせる気にもなりません」

    ■「自慢話をする」人とは話が弾まない理由
    ・「過去の栄光を話す上司は嫌でした。その時のことを知らないので共感出来ません」
    ・「自慢話はリアクションが疲れます」
    ・「自慢話をされるときちんと話を聞く気がなくなる。プチ自慢程度なら問題ないが、あまり度が過ぎると、ほめられたりすごいって言ってほしいんだろうな、と思ってしまい、めんどくさくなる」

    ■「リアクションが薄い」人とは話が弾まない理由
    ・「こちらの話を聞いているときはリアクションが薄く、自分の話をするときは生き生きと語るタイプの人がいてやりにくかった」
    ・「何を話しても、話に入ってこない人たちと昼ごはんを食べていたことがあるが、かなり苦痛だった」
    ・「何でも、『そうなんですか』と言われると次の言葉を自分でまた探さないといけないので疲れる」

    ■「すぐ話の腰を折る」人とは話が弾まない理由
    ・「会話が成り立たないため」
    ・「話をいつもさえぎられると、それ以上話したくなくなる」

    先日、私がお隣にいた人と「仙台に行ったら、牛たんを食べるのが楽しみ♪」と話をしていたら
    いきなり離れた場所から知り合いに「嫌い。私は大嫌い」と言われました
    「なぜそんな事をわざわざ言うの?」と聞いたら「だって聞こえてきたから」と言って
    そして「私は娘にでもそう言うの」と言われて、ムッとして「そんなのこっちは楽しみにしているんだからわざわざ言わなくていいでしょ」というと「そんなのジョークでしょ」と言われた
    そんな面白くもない、不愉快な気持ちになるジョークってなんなん?って思った
    「自分はそう思う」といって会話に入りたかったのかも知れないけれど、これほど不快な思いをしたのは久しぶりでした。
    食べ物のこだわりってあるのはわかるし、土地土地の食べ物も色々あると思います
    「イナゴの佃煮」もそうだと思います。う~~ん、見た目はちょっと苦手。と思ったとしても食べたら美味しいのだからって思います
    そういうものを食べずに「嫌い」という人もいます。でも、その「嫌い」の根拠は何だろう?って思います
    「見た目が苦手だから、食べれない」とは言えても、食べてもいないものを「嫌い」っていうのは、私にはわからないです
    そういうのって実は相手をとても不快な気持ちにさせていることもあるのかもしれないなって思いました  
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  • 2011年10月13日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)その他

    専門看護師と認定看護師の紹介



    病院で見つけた小冊子です。
    現在病院には、がん専門医や認定医などといった、その病気に対して特別な知識を持った方がたが沢山いらっしゃいます。婦人科には他にも「リンパ浮腫」に対応できる看護師さんがいました

    専門看護師の役割とは。。。
    実践・・・個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践します
    相談・・・看護職を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行います
    調整・・・必要なケアが円滑に行われるために、保険医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行います
    倫理調整・・・看護職に対しケアを向上させるために教育的役割を果たします
    研究・・・専門知識及び技術の向上ならびに開発をはかるために実践の場における研究活動を行います

    認定看護師の役割とは。。。
    実践・・・個人、家族及び集団に対して熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践します
    指導・・・看護実践を通して看護職に対し指導を行います
    相談・・・看護職を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行います

    CNS(専門看護師)

    小児看護専門看護師
    病気や障害のある子どもだけでなく、子どものきょうだいなどの支援も行っています。また、子どもが病気になった時や家族が病気になった時に、子どもにとって必要な支援を専門的立場から一緒に考えることができます。

    リエゾン精神看護専門看護師
    リエゾンという言葉は「つなぐ、橋渡しをする」という意味です。心と体をつなぐために、病気をもつ方の心のケアを専門にしております。患者さんやご家族が、不安になったり気持ちが落ち込んだりした時に、お話を聴いて心を軽くする対処法を一緒に考えます。

    CN(認定看護師)

    透析看護認定看護師
    透析療法に対する自己決定支援のための患者教育、安全・安楽な透析治療の管理、長期療法生活に向かう患者さんの生活調整、透析療法に関連した医療スタッフへのコンサルテーションなどを行っています。

    手術看護認定看護師
    手術を受けることが決まると、様々な不安が出てくると思います。そのような患者さんに安心して手術を受けてもらえるように、手術に対する気がかりに対応し、安全に手術が行われるようケアを行っています。

    小児救急看護
    「子どもの権利と尊厳を守る」という視点にたち、子どもによりよい看護を提供するとともに、小児看護に携わる看護スタッフの教育・支援を行っています。

    がん放射線療法・看護認定看護師
    がん放射線療法の治療過程に対応して生じる患者さんとご家族の身体、心理、社会問題を支援いたします。患者さんにとり治療効果が最大となるように、副作用を効果的に予防・緩和し、安全な放射線治療の実施を支援いたします。

    救急看護認定看護師
    外来受診中または入院中の患者さんの容態が急変した時に、看護師が初期対応を適正に行えるように、心肺蘇生法や院内急変対応勉強会などを開催しています。救急に関する疑問などありましたらご相談ください。

    皮膚・排泄ケア認定看護師
    床ずれの予防や、床ずれの傷が治りやすくするための寝具の選択を行っています。また、医師と共に適切な治療材料の選択を行ったり、ストーマを持っている方やこれから持つ方に対してのケア、失禁に伴う問題に対してケアを行います。

    集中ケア認定看護師
    手術後や重篤な病状の患者さんに対し、専門的な知識と技術をもって回復をお手伝いします。たくさんの点滴や医療機器を管理し血圧や脈拍、呼吸状態を見守りながら、合併症の予防や日常生活に向けてのリハビリ等を行います。

    緩和ケア認定看護師
    「がん」という病気は、痛みだけではなく様々な症状をもたらします。私たちは、そのような辛い症状をできるだけ緩和し、ご本人・ご家族と一緒に、生活しやすい方法を考えます。

    がん化学療法看護認定看護師
    がん治療が長期化している現在、抗がん剤治療により起こる様々な副作用を、患者さん自身が予防・緩和できるよう情報提供に努め、治療と社会生活を継続していけるように患者さんやご家族への支援を行います。

    がん性疼痛看護認定看護師
    がんの痛みはからだのつらさだけではなく、こころや社会生活まで大きな影響を及ぼします。そのような患者さんの痛みをはじめとするつらい症状の緩和を目指して援助します。緩和ケアチームやがん相談看護師として活動しています。

    糖尿病看護認定看護師
    糖尿病というと、食事・運動・薬。楽しみを奪われた感じになります。糖尿病と共にある生活を少しでも楽しくするためのお手伝いをしています。糖尿病と共に生活する方を支援する看護職者に糖尿病について情報提供をしています。

    不妊症看護認定看護師
    現在、日本人のカップルの7組に1組が不妊に悩んでいると言われています。不妊症看護では、不妊に関する悩み、検査・治療に対する相談や自己決定の支援、不妊治療終結後の健康維持のための支援などを中心に看護を提供しています。

    新生児集中ケア認定看護師
    何らかの理由で予定よりも早く生まれたり、病気を持って生まれてきた赤ちゃんに対し、その子どもが持つ力を生かし身体的・精神学的な発達を助けるようなケアを提供しています。

    感染管理認定看護師
    患者さんやそのご家族・病院を利用する方々・職員を感染から守るために活動しています。最新の感染情報を提供し、病院内の職員に対して感染防止の教育や実践をすることで感染防止に努めています。

    様々なことに対応できる知識を持った看護師さんがいるんだなって思いました
    私が入院している時に「リンパ浮腫マッサージ」の出来る看護師さんが婦人科に1人だけいらっしゃいました。私は、術後に「急性」のリンパ浮腫になったのですが、その時にすぐに対応してもらえましたが、でも他の看護師さんに「マッサージして~~」と言っても「医療行為だから、資格がないとダメなの」と言われました。色々なものに対応した「資格」が必要なんだなって思い、今はそういう看護師さんが医療現場では求められているんだと感じました。

    大学病院や専門病院の細分化を考えると、町の病院の「何でも診てくれる先生」ってちょっと怖いかな?と思ったりもします。  
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  • 2011年10月12日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)その他

    2年目検診~CT検査・腫瘍マーカー~





    9月29日・30日に、仙台に2年目検診に行ってきました
    『問題なし』でしたが、少量の腹水がたまっているのと、左外腸骨域にのう胞構造を認め、リンパのう胞を疑います。という事でした

    確かに左足の付け根が右足よりも、腫れてます
    そして、この腹の張りは「腹水?」なんて思っています
    まあ、ただの「肥満」なのかも知れないけれど~~~face07

    来年から、CT検査が1年毎になるそうです
    ただ、腫瘍マーカーはこれまでと同じで3ヶ月毎です
    先生からは「大丈夫ですが、もしも何かあればその時には検査します」と言われました
    何もならないようにしなきゃねicon21

    また現在の医療現場では、CT検査をする事で多量の放射線を浴びてしまう事になるので
    極力少なくしていきたいというところがあるんだと思います
    幸い、私の場合はSCC(腫瘍マーカー)でわかるので(腫瘍マーカーに反応しないがんもあります)
    痛いけど・・・なかなか血も抜けない血管だけど・・・血液検査を頑張りますicon_bikkuri

    とりあえず、今回はよかったよかった。ですface02  
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  • 2011年10月11日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)退院後の検査

    死ぬ瞬間―死とその過程について



    エリザベス・キューブラー=ロスの『死ぬ瞬間』。
    名前はとても驚くけれど、内容はとても理解できました
    この本は1960年代にアメリカで『末期がん』などの死を宣告された患者が
    それをどう考えていくかというものを200名以上の患者にインタビューすることで
    わかっていったものをまとめたものです

    患者には、否認・怒り・取引・抑うつ・受容という段階を踏むというのがわかっていきました

    否認:自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階である。
    怒り:なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階である。
    取引:なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階である。
       何かにすがろうという心理状態である。
    抑うつ:なにもできなくなる段階である。
    受容:最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階である。

    ただ、すべての患者がこのような経過をたどるわけではないとも書いています
    患者の中には、自分自身が病気や自分の状態を受け入れられないというのもあるけれど
    家族との関わりで受け入れていけないというのもあると思いました
    家族が『頑張ってくれ』という気持ちで患者に接していると、患者も『頑張りたい』と思う
    でも、実際は治らないという現実がある
    その現実をお互いが見つめることができると病気の話や現実的な事が言えるけれど
    どちらかが認められないと、お互いがつらい思いをしなくてはいけなくなるのだと思いました

    去年、1年目の検診の時に偶然話をした男性が、そうでした
    末期がんと言われた奥さんに自分は一生懸命来年の事を考えてくれという。でも妻はそんな先の事はわからないという。なぜだろう?なぜ、もっと前向きに考えてくれないのだろう?と思った。と話してくれました
    私は、私は患者だから思うけれど、患者にとって大切なのは「来年」ではなく「今、この瞬間」なのだと
    でも、だからといって奥さんはその気持ちはわかっていたと思いますよと話しました
    その男性は、泣きながら私に「ありがとう」と言ってくれました

    私は奥さんではありません
    だから、奥さんが本当のところどう考えていたのかはわかりません
    でも、体験者である私が話をすることに意味がある気がしました
    奥さんはもう戻ってはこれません。
    その人よりは、生きている人を大切にしてあげたいと思います
    その旦那さんが奥さんを思っていた気持ちに嘘はないんだし・・・

    患者にとっては、自分自身の死は「未来を失うこと」です
    だから「ああしたかったな」っていう「未練」だと思います
    でも、家族にとっては「ああしてあげたかった」という「後悔」なのだと思います
    だからこそ、この本は患者だけでなく家族に読んでもらいたいと思いました

    「他人と過去はかえれない」でも「自分と未来はかえられる」
    例え、その時間が短くてもです

    自分の命の期限を見てしまった人は、その時間の中を必死に生きています
    そして、その中で色々な言葉を残してくれます
    私がブログを書き始めた理由は、末期がんの方の「1日でも長く生きていたい」という言葉でした
    「なぜ、私ではなく彼女なのだろう?」そして、彼女が私に残してくれた言葉を伝えたいと思いました
    私のブログの中で彼女が生きているんだって思います  
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  • 2011年10月10日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)読んだ本・・・がん

    がん総合相談研修シンポジウム:がんのピアサポートってなに?


    がんを経験した患者さんや家族らが相談を受けること(ピアサポート)について、その対応の方法、プライバシーの保護など、基本的な知識を身につけるために必要なプログラムを作る事業を、日本対がん協会は進めています。この機会に、全国の患者団体や医療従事者など関係者が一堂に会し、がん相談に関する思い、要望を語りあうことで、よりよい相談プログラムに発展させるために、「がんのピアサポートってなに?」と題した、シンポジウムを開催します。

    【日時】 2011年10月23日(日) 13:00~16:30
    【場所】 東京会場:国際研究交流会館(東京都中央区築地5-1-1)
    大阪会場: 大阪府立成人病センター本館6階 講堂(大阪市東成区中道1-3-3)=東京会場からテレビ中継
    【申込方法】 FAXの場合: がん総合相談研修プログラムシンポジウム申込として
    申込者名(ふりがな)、職業・所属 希望会場 FAX番号、電話番号をご記入のうえ
    03−5456−1194 へ送信下さい。
    メールの場合: がん総合相談研修プログラムシンポジウム申込として
    申込者名(ふりがな)、職業・所属 希望会場 電話番号をご記入のうえ
    pss1023@jcancer.jp へお送りください。

    【申込締切】 平成23年10月14日(金)
    但し、定員になり次第締め切らせていただきますのでご了承ください。
    【プログラム(予定)】
    司会進行:
    (東京)天野慎介(NPO法人 グループ・ネクサス 理事長)
    (大阪)濱本満紀(NPO法人 がんと共に生きる会 事務局長)
    13:00~13:05 開催にあたって 天野慎介
    13:05~13:35 講演−がん相談の現状、ピアサポートはなぜ必要か
    桜井なおみ(NPO法人 HOPE★プロジェクト 理事長)
    13:35~14:05 講演−医療者による相談とがん経験者による相談
    小川朝生(国立がん研究センター東病院 精神腫瘍学開発部 室長)
    14:05~14:25 模擬相談
    14:25~14:45 休憩
    14:45~16:30 パネルディスカッション=ピアサポートの発展に向けて
    ・石川睦弓(静岡県立静岡がんセンター研究所 患者家族支援研部長)
    ・小川朝生(国立がん研究センター東病院 精神腫瘍学開発部 室長)
    ・坂下千瑞子(東京医科歯科大学医歯学融合教育支援センター特任助教)
    ・桜井なおみ(NPO法人 HOPE★プロジェクト 理事長)
    ・花井美紀(NPO法人 ミーネット理事長)
    ・若尾文彦(国立がん研究センターがん対策情報センター 副センター長)

    【申込締切】 平成23年10月14日(金)
    詳しくはこちらから:チラシのダウンロードもこちらから出来ます
    http://www.jcancer.jp/news/2011/20110921.html  
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  • 2011年10月09日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)お知らせ