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上皮内がん適用保険の落とし穴

上皮内がん適用保険の落とし穴

最近よくテレビで『がん保険』を見ます
その中で、アクサの収入保障というのが気になりました
といっても私には、がん保険は意味がないので見ただけですが・・・
詳しいことを知りたい方は、HPへ(すみません)

『がん患者』になってしまうと、もう新規にがん保険には入れません

がんになって5年後には入れそうな雰囲気の保険もありますが、
小さい文字で注意書きがついているものがほとんどです

なぜ『5年後』か。それは、がんには5年生存率といわれるものがあります

がん種やステージによっては、初発から5年間再発がなければ大丈夫と言われています
ただ、それには病理やステージなどによっても違います

上皮内がん適用保険の落とし穴

こちらの保険にも小さい文字で注意書きがありましたblue_down

上皮内がん適用保険の落とし穴

こちらが書かれている内容ですblue_down

・上皮内新生物※
・悪性黒色腫以外の皮膚ガン
・前ガン状態(ガンの手前の状態)の病変 例:皮膚の白板症、子宮頚部異形成
・境界悪性型腫瘍(良性と悪性の境界に位置する腫瘍)
※「上皮内新生物」は「上皮内ガン」と診断書などに記載される場合もありますが、
 この保険においては、お支払いの対象となりません。


上皮内がん。と聞いて、患者や医療関係者以外で、この言葉がわかる方が一体どれくらいいるんでしょうか?
というか、患者でもわかるのでしょうか?

ちなみに、私の病理は「扁平上皮がん」でした

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『がん保険には、上皮内がんに掛かった時にも保険金が支払われるものと、
上皮内がんでは保険金が支払われないものの二通りの保険があります。
(上記の保険は、支払われない保険になります)

上皮内がんとは、がん細胞であるものの、まわりの組織に広がる能力がなく、
上皮内で細胞分裂を繰り返している状態のものを指します。
そのため、切除手術を行えば理論的には転移の可能性が無く、数日から1週間ほどの入院で治療が可能です。
がんが悪性新生物と呼ばれるのに対して、上皮内がんは上皮内新生物と呼ばれ、
英語名でもがんを表す「cancer」ではなく、「carcinoma in situ(=CIS)」という名前がついています。

従来のがん保険では、この上皮内がんについては保険金を支払わないものが一般的でした。
しかし、最近では「がん完全保障」を掲げて、上皮内がんについても保険金を支払うがん保険が
開発されてきています。

一見すると、がんとしては軽度の上皮内がんでも保険金が支払われるということで、良い商品に見えます。
ところが、これが必ずしも良い点ばかりだとは限らないのです。

がん保険では、保険料の給付は最初にかかったがんに対して一度きりというのが普通です。
がんは再発や転移のリスクが高く、その後一生に渡って治療していくことが多いため、
人生で初めてかかったがんに対して、治癒もしくは死亡までの間を保障する商品が多いのです。

ですから、条件によっては、上皮内がんの手術・入院費用をがん保険でまかなったために、
その後にかかったがんに対しての保障が受けられなかったり、
以後の保険金が割高になるといったこともあり得るわけです。

そうなると、支払わなくてはならない治療費と保険金を比べてみて、
上皮内がんで適用した保険がお得だったとは、必ずしも言い切れなくなります。

実際に、上皮内がんにかかった人にしてみれば、上皮内がんではなく、
がん保険に適用してもらいたいという気持ちがあるはずです。
なぜなら、上皮内がんが一般的に、手術と1週間ほどの入院で回復できるのに対して、
悪性新生物に分類されるがんは、治療期間が長く、治療費が高額になる場合が少なくないからです。

いざ、そのような高額の治療費が必要になった時に、がん保険の保険金が受け取れないといったケースを
考えると、はたして、上皮内がんで適用された保険が本当に適切であったか悩む所です。

がん保険加入の際は、上皮内がんにかかった後のがん保険、継続の問題も考えて、
契約内容をよく吟味することがベストです。“上皮内がんも保障”という甘い言葉につられることなく、
上皮内がんに保険を適用後のがん発症についてはどのような保険なのかを、
きちんと調べてみることが大切だと言えるでしょう。』


CMを鵜呑みにしてはいけません。生命保険は、“必要な分だけ賢く加入”が最重要。
自分に適した保険選びをするための情報をご紹介します!:http://life.insurance-japan.com/info51.html

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患者にとっては『上皮内がん』であっても『扁平上皮がん』であっても同じ『がん』と思います
でも、保険会社にとっては違うんだって思いました
確かに妊娠中の「上皮内がん」発見であれば、出産まで待って出産と同時に子宮を全摘手術する事もできると、聞いた事があります(もちろん、これも個人差があると思います)
がんは病理やステージによっても色々と違ってきます。それを保険の段階で区切るのはどうかと思いますが、現実問題として、そうなっているんだって知りました


私が入院している時も「円錐切除手術」を受けていた患者さんがいらっしゃいました
「がん保険に入っていたからよかった」と言われていました
でも、ここまでわかっていたのかな?というのは疑問が残ります

保険は、やはり入っておいて損はないような気がします
今は『がん保険』でなくても入院1日目からや通院保障してくれるものもあったりするし
でも、こんな時代です。無理をして入るのも・・・とは思います。
ただ、私自身がそうでしたが「がん保険入ったほうがいいかな?」って思ったら
一度検討してみるのもいいと思います。
そして、どんなに掛け金が安いものでもいいから保険は入っておいたほうがいいと思います
私は親と話をして「がん保険は、まだ若いから大丈夫」なんて言ってやめました
今では、それを後悔しています

保険、ちょっと考えてみようと思ったら嬉しいです。
でも、その時にはくれぐれも『小さい文字』には注意してくださいね


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    2010年11月11日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(2)がん情報

    この記事へのコメント
    不妊のことを調べていたのですが、
    保険も気になって、読み込んでしまいました(笑)
    がん保険のことも考えてみようと思いました。
    ありがとうございました。
    Posted by たえこ at 2010年11月18日 13:32
    たえこさん、こちらこそ読んで頂いてありがとうございます

    がん保険の事はがん友さん達とも話をします
    入っていた人と入っていなかった人では、やはり違います
    がん保険は掛け捨てが多いので迷う方も多いですね
    私としては掛け金が1000円未満の掛け捨てでいいと思います

    不妊からなぜ?と思いましたが、これも縁です
    これからもたまにきてくださいね
    Posted by すももすもも at 2010年11月18日 19:09
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