「最後だとわかっていたなら」

すもも

2010年08月28日 17:43


あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう

あなたは言わなくても 分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたなら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして わたしたちは 忘れないようにしたい

明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから

だから 今日
あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だということを
そっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この詩は、アメリカ人のノーマ・コーネット・マレックという女性が、
わが子を亡くしたときに書いたものです。
それを、テロのときに追悼集会やテレビで朗読され、「アメリカ同時多発テロで貿易センタービルに
一機目が激突したあと、 救助のために最初にビル内に突入した数百名のレスキュー隊の一人」の青年が
書いた詩として チェーンメールで勝手に流されてしまったのです。
彼女はそれでもいいと言っていたそうです
そして、末期がんで64歳のときに永眠。

「最後だとわかっていたなら」サンクチュアリ出版:http://www2.plala.or.jp/impact-FORZA/Last_time.htm

関連記事