サッカーJ1リーグの大宮アルディージャは18日、
昨年2月に右大腿(だいたい)骨の骨肉腫が見つかり、闘病生活を送っている
DF塚本泰史(たいし)選手(25)と今季も契約を更新すると発表した。
1年契約を結ぶが、プレー出来る程度に回復するまで、選手登録はしないという。
塚本選手はプロ入り3年目だった昨年3月、腫瘍部分を切除し、人工骨で補う手術を受けた。
その後は抗がん剤治療を受け、12月末に主治医から完治と診断された。
今後は定期検診と体力回復のリハビリを行うが、まだ歩くのがやっとという状態。
それでも、大宮の鈴木茂社長は「病気の発覚前(の状態)に戻れば戦力になる」と、契約を決めた。
チームはこの日、3月のリーグ開幕へ向けて始動。
塚本選手も約1年ぶりに背番号「2」のユニホーム姿で写真撮影に。
闘病生活で体重は15キロ近く増えたが、「支えてくれたサポーターと仲間に感謝。
一日も早く戻って来られるよう頑張りたい」と誓った。
(2011年1月19日 読売新聞)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
骨肉腫の患者さんは若い方が多い。と聞いた事があります
もちろん、年配の患者さんもいらっしゃると思いますが、塚本選手のように
24歳というのは、選手としてもこれからという時に告知。というのは辛いことだと思います
ユーイング肉腫の患者さんと話をした事があります
その方が「私の仲間は、腕や足を無くしてしまった人が沢山います」と言われていました
私たち子宮がん(体がん・頸がん)の患者は、子宮が無くなることで子供が産めなくなってしまう
そして、乳がんの人は乳房という見た目でもわかる女性の象徴ともいえるものを無くしてしまいます
何がよくて何が悪い。ではないと思います
でも、自分の体の1部を失う事のつらさは計り知れないものだと思います
今回、塚本選手は人工骨を使用することで切断せずにサッカー選手の命ともいえる
足を失わずにすんだのは本当によかったと思います
この記事を読んで思ったのは、彼がもう一度、サッカー選手としてピッチに立って欲しいという事です
よく、芸能人が「がん」を告白すると色んな人が、元気な姿を見せてください
とか「戦ってください」みたいな発言をしていますが、今回の事は本当にそう思います
そして、子供や若い患者の方に勇気をあげて欲しいって思っています
今は企業で「がん」に罹患する患者さんが多くなっていっています
そういう時に、退院後に社内でいじめのような状態が起きて退職に追いやられていくという話を
患者さんから聞いた事もあります
企業側も大宮を見習ってもらいたいと思います
癌研有明病院HP:
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/about/neoplasm.html