所得低いとがんの死亡リスク高まる-厚労省研究班調査

すもも

2011年02月08日 00:00

所得低いとがんの死亡リスク高まる-厚労省研究班調査

厚生労働省の研究班(主任研究者=近藤克則・日本福祉大教授)はこのほど、所得が低いほど悪性新生物(がん)による死亡リスクが高まるとする調査結果を発表した。年間所得で約200万円の差があると、がんによる死亡リスクが約2倍になるとしている。

調査は、愛知県と高知県の高齢者4万372人を対象に2003年から04年にかけて行った調査の回答者2万1236人のうち、要介護認定を受けておらず、がんなどの治療中でもない1万5025人について、最長4年の追跡調査を行った。

調査結果によると、男性では所得「400万円以上」の人に対し、「200万円未満」の人でがんによる死亡のリスクが1.90倍であることが分かった。女性については、「経済的影響を受けづらく、生活習慣も乱れづらい」(研究班)ため、所得格差によるがんの死亡リスクの違いはなかった。飲酒や喫煙の状況を考慮した分析でも、同様の関連が認められたとしている。

研究班は調査結果について、「がんによる死亡が低所得の人ほど多い健康格差があることを示した国内初の研究」としている。

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>がんによる死亡が低所得の人ほど多い健康格差がある
これを読んで「こんなの当たり前でしょ」と思ったのは、がん体験者なのかも知れません
そして、年齢に関わらず低所得者、もしくは正社員ではない人間にとっては調べるまでもないでしょって言いたくなりました
私自身もそうでしたが、年齢が若く、そして正社員ではなかったものにとって
「がん」という病気は「人がなるもの」であって「自分がなるもの」ではありませんでした
健康だけがとりえ。と思っていた人が、いきなり「告知」される事も珍しくありません

また保険の事もあります
この病気になって保険の話をすると沢山の方が保険に入っていませんでした
私は郵便局の簡易保険に入っていましたが、がん保険の話をした時に「若いから」とやめました
また自営業をしている人などは、保険よりも今のお金。という事も・・・
子供の養育費などにお金がかかるから、それが終わったらかけるなんて話をありました
がん保険は掛け捨てが多く、年間何万円かであっても掛け捨てにするのは勿体ないなって・・・

がんの種類によっては手術後に追加治療を受けたり(放射線治療・抗がん剤)
ホルモンに由来するがんでは、ホルモン療法を受けたりします
薬代として、月1万5000円ほどかかります
また、白血病などではずっと高額の薬を飲み続けなくてはいけない方もいます

再発を繰り返すがんでは、何度も抗がん剤を受けなくてはいけない
1回何万円もする抗がん剤を受けなくてはいけない

それを受け続ける事ができない人は、治療をやめるしかない
また、高齢で一人暮らしの方などは「治療を受けても。。。」と言われる人もいます
独身の方に「もし、がんになったらどうするの?」って聞いたら
つらい手術や放射線・抗がん剤を受けるよりは
ほっておいて死ぬのを待つほうがいいと言われた事もあります

受けれる治療があったり、抗がん剤があっても高額なために受けないで死を待つ事を
「静かなる自殺」と呼ばれています

日本にはほとんどの人が治療を受けれる健康保険があります
それでも、手術や抗がん剤や放射線治療には高額な金額がかかります

北欧では高額ながん治療はただで受けれる国もあるそうです

そこまでしてくれとまでは言えないと思います
でも、できれば高額な治療費を払わなくても受けれるような仕組みを作って欲しいし
また高額な治療を受けれるようになって欲しいものです

そして、派遣であっても治療を受けている間くらい休めるような環境が欲しいと思います

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