最後まで闘病の医師は19%

すもも

2011年02月28日 00:00

がん、最後まで闘病 患者81%、医師は19% 東京大研究グループ

がん患者や医師らを対象にした死生観に関するアンケートで、望ましい死を迎えるために、がん患者の81%は「最後まで病気と闘うこと」が重要と回答したが、医師は19%だったとの結果を、東京大の研究グループが14日、発表した。

看護師も30%にとどまり、医療側と患者側の意識の違いが浮き彫りになった。

がん患者はどのように死を迎えたいと望んでいるかを探り、終末期医療の在り方に役立てる狙いで調査。
東大病院の放射線科外来に受診中のがん患者と同病院でがん診療に携わる医師、看護師ら計1138人が回答した。

「やるだけの治療はしたと思えること」が重要という回答も患者の92%に対し、医師51%、看護師57%と、大きなギャップがあった。

一方「体に苦痛を感じないこと」「家族と一緒に過ごすこと」などは患者も医師も大半が重要とし、差はなかった。

調査した宮下光令講師は「医療従事者の回答は、現実や実現可能性を反映していると思えるが、自らの価値観と患者らの価値観が必ずしも一致しないことを自覚すべきだ」と話している。

2009年1月14日 日本経済新聞

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>調査した宮下光令講師は「医療従事者の回答は、現実や実現可能性を反映していると思えるが、自らの価値観と患者らの価値観が必ずしも一致しないことを自覚すべきだ」と話している。

私が入院していた病院で婦長さんと話をしていた時に、同じ事を話したことがあります
患者さんは、最後の最後まで抗がん剤を使うなりして戦いたいと思っている
でも、今の医療現場ではそれすら叶えられない・・・
治療を受けたくても受けれない「がん難民」を生んでいるのも、実は医療現場です

確かに再発・転移した固形がんに関しては、色んな考え方があると思います
このアンケートの医師のように、治療を受けないというのも1つの選択肢だと思います

でも患者は、戦いたいと願ってもいいと思います
そして、医師や病院は患者にその場所を与えて欲しいと思います

患者が望む「理想の医療」とはそういうものなのではないでしょうか

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