墜落の夏―日航123便事故全記録

すもも

2012年08月13日 00:00



墜落の夏―日航123便事故全記録

1985年8月12日、日航123便ジャンボ機が32分間の迷走の果てに墜落し、急峻な山中に520名の生命が失われた。いったい何が、なぜ、と問う暇もなく、遺族をはじめとする人々は空前のできごとに否応無く翻弄されていく…。国内最大の航空機事故を細密に追い、ジャンボに象徴される現代の巨大システムの本質にまで迫る、渾身のノンフィクション。講談社ノンフィクション賞受賞。

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この事故が起きた時に私は神戸の学校に通う学生でした
私の知り合いに犠牲者はいなかったのですが、クラスメートが「高校時代の先輩が亡くなった」と言っていました。東京の大学から神戸に帰ってくる時に犠牲になったそうです

学校を卒業して大阪で働いていた時にも、同僚が「あの時、夏なのに大阪駅が喪服を着た人でいっぱいで真っ黒だったのよ」と教えてくれました。あの飛行機は東京(羽田)発大阪(伊丹)行でした。その方も知り合いが亡くなってお葬式のために、大阪駅を利用していたそうです

そして何年かすぎて、御巣鷹のニュースを見ていると母が「あの女の子、今年はOO歳になったのね」と言ったことがあります。生存者の中で一番若い子の事でした

私が「お母さん、よく覚えているね」と聞いたら「あの子、OOと同い年やったんよ」と言いました
弟と同い年の彼女の事が心配だったと言っていましたが、その後看護婦さんになって結婚したと聞いたことがあります。私も母の言葉を聞いてから、夏がきて御巣鷹のニュースが流れると彼女の年齢を数えてしまいます

この本は、もう何年も前に読んだ本ですが忘れられない1冊です

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