告知が済んだら、即、治療。って思ってませんか?
実は、ここから本当の検査が始まっていきます
がん種によっては、違いもあると思いますが全体の流れを書いていきます
※急激に大きくなるがんの種類(白血病や悪性リンパ種の一部)では早期入院が医師より説明されます
自分のがんがどういうプロセスでステージが決まっていくかを正しく理解してください
そのどこが抜けてしまっても正しい判断はできません
癌研のHPや国立がんセンターのHP、または病院におかれている小冊子で確認してください
1:異変を見つける
・造影X線撮影
・胸部X線単純撮影
・子宮頸部細胞診
・喀痰細胞診
・便潜血反応検査 など
大部分のがんは、早期の段階では自覚症状がない。そのため、早期にがんを見つけるために
無症状の人を対象にして検査が行われている。胃がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん、肺がんなどは
スクリーニングとして検診が広く行われ、早期発見に役立っている。
スクリーニング検査の方法は、がんの種類によってさまざまである。画像検査では、胃がんのX線造影撮影
乳がんのマンモグラフィー、肺がん(肺野部)の胸部X線単純撮影など。子宮頸がん、子宮体がんや肺がん
(肺野部)については、細胞診が行われている。また、大腸がんでは出血の有無を調べる便潜血反応検査が
行われる。他の病気の検査中にがんが発見されるケースもある。いすれにしても、異変を見つけることが
がん診断の第1歩となる。
2:部位を確定する
・内視鏡検査
・CT
・MRI
・超音波検査
・造影検査 など
がんと疑われる異変が見つかった場合には、異変の起きている部位、形状、大きさ、数などをはっきり
させる検査が必要である。さらに、どこまで浸潤しているのか、リンパ節や他の臓器に転移が起きて
いないかも調べる。こうしたことを調べるのに中心的な役割を果たしているのが「画像検査」である。
たとえば、胃や大腸のように内視鏡で見ることのできる臓器であれば、内視鏡検査で異変が起きている
部位がはっきりする。CT.MRI、超音波検査などは、内視鏡で見ることのできない臓器のがんでも、丁寧に
見ていくことができる。それぞれに長所と短所があるので、複合的に組み合わせて検査することが多い。
検査で得られる情報は、がんかどうかを見分けるのに役立つほか、治療を行うために必須のものだ。
3:がんであることを確定する
・細胞診断
・組織診断
がんであると診断を下すためには、できている腫瘤(しゅりゅう)が悪性の腫瘍であることを証明する
必要がある。しかし時には、炎症性のものであったり、良性の場合がある。その確認をするのが
「病理診断」だ。生検による病理診断には、組織を採取してきて顕微鏡で調べる組織診と、細胞を
採取して調べる細胞診とがある。たたえば、内視鏡を使って胃や大腸のポリープの一部を採取してくる
のは、代表的な組織診である。乳房や甲状腺に針を刺し、吸引して種瘤の一部を細胞診である。
種瘤が体の奥にある臓器にできている場合には、手術で切除した種瘤を病理診断し、がんかどうかの判定を
行うこともある。生検が行えない場合には、確定診断が下される前に治療が行われることになるのだ。
参考:「がんを生き抜く実践プログラム」より
がんと診断されて、検査を受けると知らない言葉が沢山あります
異形細胞:
細胞診において見つかる正常でない細胞のこと。病理医や検査技師は核の大きさや細胞の形などを見る
3段階もしくは5段階で表現されがんであるかないかの判断がされる
細胞診のクラス:
クラス1・・・正常
クラス2・・・異形細胞hあるが良性
クラス3・・・良性と悪性の境界病変「疑陽性」
クラス4・・・がんが強く疑われる
クラス5・・・がんと診断される
ステージ
大きく5段階の臨床病期(ステージ)に分類され、この臨床病期に応じて治療法が変わってきます
ステージ0期・・・きわめて早期のがん:非浸潤がん(ほぼ、100%の治癒率)
ステージⅠ期・・・がんが粘膜にとどまってる場合
ステージⅡ期・・・がんが壁内にとどまってる場合
ステージⅢ期・・・がんが周囲の結合織まで及んでいる場合
ステージⅣ期・・・遠隔臓器に転移している場合
平たくいえば、どれくらいがんが進んでいるかという事です
※ステージはがん種によって区分が細かく分かれています
自分のがんで確認してください
乳がんの方で、しこりがあっただけで「すぐに手術します。いつがいいですか?」と言われたと
聞いたことがあります。「がん=しこり」では、ありません。そして、しこりのないがんもあります
事実、彼女はがんではありませんでした。
お願いですから、冷静に。そして「少し考えさせてください」と答えてください
そして信頼できる機関に相談してください
がん診療連携拠点病院には、がん相談支援センターを設置してあります
不安になったりわからない事があれば、ぜひ利用してください
癌研のHP:
http://www.jfcr.or.jp/gan_knowledge.html
国立がんセンターのHP:
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/qa_links/brochure/index.html
国立がんセンターの「がんになったら手に取るガイドブック」
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/qa_links/hikkei/hikkei01.html
がん相談ホットライン:専門医による電話相談&面接
日本対がん協会:
http://www.jcancer.jp/
乳がんの病理セカンドオピニオン:坂元記念クリニック:
http://www.a-bp.net/