NHKのキラキラ40 乳がん わたしの選択(1)乳房再建を特集していました
こうやってNHKで特集を組むような時代になったんだなって思いました
今、40代の女性の死因の第1位が乳がんだそうです
乳房を無くしてしまうと、患者さんの約6割の方が喪失感を抱くという事でした
私の友人に聞いても乳房を無くすという事の喪失感は、かなり大きいという事でした
確かに大きい小さいは関係なく「当たり前」に見ていたものが無くなるんです
それは確かにすごいことだと思います
だからこそ「乳房温存」を求める患者さんが多いんだと思います
そして、あまり知られていませんが乳房だけではなく乳輪を無くすこともあります
その場合は、乳輪再建手術もあります
乳房再建手術には2種類あります
再建方法としては
・自家組織法
自分の組織を使って手術するので、拒絶反応が少ないという利点がありますが
手術の入院期間が長いという事があります
・インプラント法
こちらは短期間の入院や手術時間が短くて済みますがシリコンなどを使うので、硬さなどの問題があります
またこちらは、自費になるので手術費用が高いです(これから変わっていって欲しいですね)
番組の中では横浜市立大学附属市民総合医療センター形成外科佐武利彦医師が解説されていました
この医師は、自家組織法の手術をされている先生だそうです
番組ではどこでもやってくれそうな紹介でしたが、実際には日本でこの治療をできる医師は
まだまだ少ないようです
再建手術を受けようかどうか考えている方がいましたら、自分に合った治療方法を選んで欲しいと思います
やはりどちらの手術にもメリットとデメリットがあります
きちんと医師と話をして、納得をしてから決めてください
番組で「いのちの乳房―乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人」という写真集が紹介されていました
乳がん手術による乳房の喪失や変形は、患者たちに精神的な喪失感をもたらすことが少なくない。
「乳房再建」は、彼女たちのこうした苦しみをやわらげ、生活の質の向上に大きく貢献する意義深い手術です。
乳がんを宣告された人や、手術で乳房を失った人たちに、「きれいな乳房は再び取り戻せる!」というメッセージを届けることがこの写真集のいちばん大きな目的だそうです。
再建手術を受けた患者さんたちの笑顔は、とても綺麗でした。
それは、乳房があるから。だけではなくて辛い体験を乗り越えた人が持っている強さのように感じました
いのちの乳房オフィシャルサイト:
http://www.stp-project.com/inochino-chibusa-official
日本乳癌学会:
http://www.jbcs.gr.jp/index.html