20日に東北新幹線の「はやぶさ」に乗って、病院に行ってきました
今回は「血液検査」と「細胞診」です:腫瘍マーカーSCC
いつもなら、ゆうに2時間は待たされる外来がいつもの先生じゃなくて
すぐに呼ばれました
私の場合、検査結果を聞きに行く事ができないので血液検査を先に受けて
その結果が出てから診察。というのが、今までの流れでした
外来の先生の欄を確認してみると、今まで産休でお休みだった医師で
入院中に私がケンカした先生です
今の病院では医師に対してほとんど不満を持っていない私が「嫌な先生だな」と思っている人です
患者さん同士で話してみて感じるのは「女性医師は、女性患者に対してきつい」というのがあります
女性は女性に対して厳しい人が多い。ということでしょうか?
入院棟で、抗がん剤治療を受けている人も多い中で香水の匂いをぷんぷんさせてくる人がいました
その女性医師に看護師さんが1人。
料理の匂いで気分が悪くなって吐いている人が、こんなにいるのになんでこの人達は香水をつけてくるんだろう?と思っていた
確かに女性として化粧をするのは、必要なことかもしれないれど、日本人で香水をつけていない人がとても多いのだから医療現場という職場では必要ないと思った
といっても、その先生とケンカをして理由はもっと別な事ですが・・・
私は1b1期であってもセンチネルリンパ節生検が受けれること。
そして、膀胱機能温存手術が出来る事といった基本的な機能をできるだけ残せる治療を目指して、東京から仙台に行きました
その時に出会った執刀医の人柄を「この先生ならお腹を切ってもらってもいい」と思っていました
がんというものが、そんなに容易いものではないとわかってから、自分にとって一生の医師を探すような気持ちで出会った先生だったので退院後の外来もその先生が担当してくれるものだと思っていました
それが、入院後に国立の大学病院は「手術は執刀医」「外来は外来担当医」という分担制になっているのだと知って「なんでここまで来たのに」という気持ちになって、執刀医に詰め寄りました
その時に今回の医師に「そんなの執刀医が患者さんを全員見ていたら、先生の身体がもたないでしょ」と言われた。確かに執刀した患者全てを執刀医が見るのは大変だと思う
でも、だからといって外来医がころころ変わって、患者ときちんとコミュニケーションがとれていない今の病院の制度がいいとは思えない
でも、どこまでも患者目線ではない医師らしい態度だったなって思った
その後、執刀医がきちんとした説明をしてくれてシブシブ納得してけれど「こういう考えの先生がこの病院の中にもいるんだな」と気づかせてくれた1件でした
今回、外来の時にもそういう事がありました
今回の血液検査の結果は、悪い時には電話連絡。という事でしたが、細胞診の時に「がん検査しますね」と2回ほど言われた。確かに「細胞診」ってわかりにくいかもしれない
優しい言葉でいえば「がん検査」ってのもわかるけど、今まで退院後の外来で「がん検査」と言ったのは、その医師1人でした
その後、一緒に入院していた「がん友」さんと、東京でも1人に会って「がん検査」の話をしたけれど、全員が「がん検査」って嫌な言葉だよねって言っていた
確かに私は「がん体験者」です
そして「がん検査」の意味も理由も知っている
でも、だからこそ「がん検査」って言われたくないと思っている
患者の気持ちは患者にしかわからないのでしょうか?
その先生を知っている友達と「がん検査しているんだから、がん検査でしょ」って言いそうな先生だよねと話していました
いつもなら、世間話の1つでもして笑っている私でしたが今回の外来は胸にちょっと重石の残ったような気持ちになった1日でした
でも、せっかくの仙台日帰りなんだから。と、その後は思いっきり楽しんできました
やっぱり私はこうでなくっちゃ
ランチの後で、今度の私の外来の時は3人一緒に鳴子温泉にでも行きたいねって話していました
そしたら「えええ~~私、お腹に傷あとあるのよ~~」って
笑いながら「何、言うてんの。そんなん3人とも同じ病気やねんからあるに決まってるやん」って言った
軽く15センチ以上はある傷あとを笑っていえるのも彼女たちのお陰だなって思っています
一番つらい時を、一緒に過ごした仲間っていいなって思う
そして、こうやってまた仙台で会えたこと。
病気だけじゃなくって、地震もあって津波もあって、お互い生きているからなんやなって思った
だから、どんなに嫌な事や大変な事があっても「生きていかなきゃ」って思っている
また、生きてお互い笑いながら会いたいもんね