第2章:悪さをする細胞
悪さをする細胞。
これは「がん細胞」の事ですが、私は専門家ではないので
がん細胞に対しての知識は、彼女が書かれている事に対して反論できるものはありません
彼女は科学者としての目線でがんを調べていると思います
※これも10年以上前の情報であると思います
第3章:3番目のイチゴを探す
私はなにが原因で乳がんになったのか
①遺伝要因
②エストロジェン(日本ではエストロゲンと書かれています)※下記を参照してください
③脂肪摂取量
④性格とストレス
これらの事は、今ではよく知られています
①の遺伝要因に関しては、ある種のがんでは現在では血液検査をしてわかるようになっています
②子供の出産人数が少ないとか、経口避妊薬の服用、高齢出産など言われていますが
これについては、少なくとも私の友人に関しては当てはまっていない方も沢山います
③脂肪摂取量、というか「がんは生活習慣病」と呼ばれるようになってから
BMI値を減らしましょう。という過度な肥満やダイエットに対してはやめましょうと言われています
④これは、全く根拠がないと言われていますが、血液型好きの日本人は現在であっても
「血液型とがん」について語られることがあるように思います
ただ、ここで1つだけ言えるのは書かれていませんので、彼女は科学者であって医師ではないと思います
また、がんに関わる専門医・認定医・病理医・放射線科医でもないと思います
(もしも医師免許をお持ちでしたら、すみません)
つまりこの本が書かれる以前に彼女が誰かのサポートを受けるなり、勉強するなりした知識だと思います
私はこの本に対して「間違っている」「間違っていない」と言える立場にいる人間ではありません
なので「そんな事ないわよ」と言われても、反論するすべも持っていません
それに科学者として、がんを科学的分析によって(?)考えたりするのは面白い発想だと思いました
第3章で彼女は中国人を含むアジア人は乳がんの発症率が低いという事を知ります
イギリス:1960~1997 アメリカ:1973~1997 日本・デンマーク:1978~1997
タイ:1983~1997 国際がん登録機関のがん登録資料に基づく
※現在は日本でも乳がんの罹患者が増えています
確かに彼女が書かれているように、日本人は欧米人のように沢山の乳製品を食べてはいないと思います
牛乳に脱脂粉乳(私は、これは飲んだことがありません)にヨーグルト、低脂肪チーズ。
というのは、我が家では確実に冷蔵庫に入っているという食品ではありません
また中国人は「ミルクは子供の飲み物だ」といって食べないという習慣を紹介されていました
この3章で書かれている彼女が受けた抗がん剤治療について書いておきます
そして、3度目の再発で医師からは「3ヶ月からもって6ヶ月」と言われます
少し文章がわかりにくいので原文と時系列を書いてみます
>最初の抗がん剤治療はなんの効果ももたらさなかった。かたまりの大きさはまったく変わらなかったのである。そこで私は乳製品を完全に避けることにした。数日のうちにかたまりが退縮し始めた。2回目の抗がん剤治療が終わって2週間ほど経ち、乳製品を絶って1週間経つと、くびのかたまりが痒くなり、硬さが減った。グラフ上(彼女は自分の首の固まりのサイズを測っていた)の線の下がり方は横軸に平行になるようなものではなく、直線的にゼロに向かっていた。・・・・・・乳製品を完全に絶ってから約6週間経ったある日、首に触れてみた。かたまりは完全に消失していた。(P.121)
私が言うのもなんですが、文字で時系列を書くのはとても難しいです
まして、この場合彼女は2度目の抗がん剤治療で治療を完了したかのようにも読み取れますが
その前に治療記録で、切除手術と卵巣機能摘除のための放射線治療と12クールの抗がん剤と書かれています。つまり、2回目の抗がん剤治療受け「かたまり」は消失したけれど、残りの抗がん剤治療も受けている
「私の首の腫れは治療の初期には消えていたが、治療は計画通り続けたほうがよいと言われた。私は言われた通りにした。」(P.82)
彼女が受けた抗がん剤治療は月2回2週連続で受け、3週お休みという事でした
CMF療法
1:抗がん剤(1回目)
2:抗がん剤(2回目)
3:休み ⇒乳製品を絶つ
4:休み ⇒くびのかたまりが痒くなり、硬さが減った(2週目)
5:休み
6:抗がん剤(3回目)
7:抗がん剤(4回目)
8:休み ⇒首のかたまりが消失(6週目)
9:休み
10:休み
11:抗がん剤(5回目)
12:抗がん剤(6回目)
13:休み
14:休み
15:休み
16:抗がん剤(7回目)
17:抗がん剤(8回目)
18:休み
19:休み
20:休み
21:抗がん剤(9回目)
22:抗がん剤(10回目)
23:休み
24:休み
25:休み
26:抗がん剤(11回目)
27:抗がん剤(12回目)
このような感じになります(私はそう受け取りました)
またその後には、
・・・・ごく最近(1999年)この医師の診察を受けた時、彼は私が受けた抗がん剤治療は過去20年間行われていた、ごく基礎的なものだったと教えてくれた。どの医師も、乳がんが首のリンパ節に転移をした段階で、私が抗がん剤で元気になることはもちろん、生き延びるとすら思っていなかった。(P.122)
と書かれていました。
CMF療法:進行、再発乳がん61例に対して36.1%(22例)の有効率(50%以上の縮小=有効の割合
エンドキサン(一般名シクロフォスファミド)+メソトレキセート+5-FU(一般名フルオロウラシル)の3剤併用療法。乳がんに対する標準的な化学療法でしたが、最近では、*CAF、*CEF療法に置き換えられることが多くなってきています。
ただ、この治療に対しては良好な結果が得られていると書かれているところもあるので、どの患者さんなら効いてどの方は効かないというのは医師の判断と患者さんの状態によると思うのですが・・・
私の読んだイメージでは彼女はリンパ節への再発・転移をされている段階でもとても元気な患者のような印象があります。つまり、まだ若く体力があるのではないでしょうか?それらの事も会話からだけでは判断が難しいですね
乳がんJP.:
http://www.nyugan.jp/after/chemi.html
彼女の受けた治療時期では、現在のようなPET診断やMRI検査・CT検査があったとは思えません
(ごく最近に聞いた話が1999年ですから、すでに10年以上が経過しています。それまでの診断基準や手術、検査方法とは確実に違います)
また、彼女のこの本の中にはそのような医学的データが今までは1度も資料として出されていません
(これから出てくるのでしょうか?)
ほとんどが、彼女の病状に関しては彼女と医師の会話で成り立っていて、科学者なのになぜデータがないのかが不思議です
自分のがんに対しては、データは出さないという事なのでしょうか?
それとも、そのデータがないという事なのでしょうか?
また、今までは局所対応(腫瘍ができたので切除した)を繰り返していますが、同じ場所にできた再発がんに対して行う治療と全身に対して行う抗がん剤治療、また卵巣機能摘除など、かなりの治療を受けているという事も事実だと思います
また、それらの手術療法以外の治療は、即効性のある治療というよりは長期にわたって効くものだと私は理解しています
この本に対して書かれている方は沢山いらっしゃいました
かなりの方が「素晴らしい本です」と書かれていて、驚きました
ただ、まだ3章しか読んでいない私としては、この本の素晴らしさはまだわかっていません
今のところは、彼女自身の体験談のみなので、これからに期待します
私の感想は体験談らしく話が前後しているので、とてもわかりにくいという事でした
私としては、たとえどんな方法であれ、がんが治るのであればいいと思います
それが過激な方法でなく、そのために命を落とすようなことがなければ、それを信じたいのは
患者として当たり前だと思います
正直なところ牛乳や乳製品を取らなくて、末期がんが治るのであれば自分自身ではなくて
家族であれば、無理にでも乳製品を食べさせないようにします
私は、がん患者になってから「美味しいものが食べれない人生はいやだ」という結論に達しているので
アイスクリームを食べて「美味しい」といって亡くなった友達の母のようになりたいです
ただ、いえるのは彼女は全ての治療を受けながら「牛乳と乳製品」または、動物性たんぱく質の摂取を
やめています
食事療法は1つの手段だと思います。それはきちんと理解して欲しいと思います
がんになって思うのは「なぜ私はがんになったのだろう?」です
その原因が欲しいと思います。原因を知る事。それは、予防に繋がるからです
ただ、西洋医学を受けながらの食事療法をすすめます
※エストロゲン:
女性ホルモンのことです。若いときに卵巣を摘出してエストロゲン分泌が低下した女性の乳がんの
発生率は、摘出していない女性の百分の一であるとされ、乳がんの増殖(発生)に深く関係しています。臨床的に診断された乳がんは、エストロゲンで発育するもの(ホルモン依存姓)と発育しない(ホルモン非依存性)性質をもつものがあります。乳がん細胞は非浸潤がんから浸潤がんとなり、さらに大きくなるに従ってホルモン依存性から非依存性へと変化します。ホルモン依存性の有無を調べるためにエストロゲン受容体(ER)やプロゲステロン受容体(PgR)の検査をします (乳がん.JP.)