最新 子宮頸がん予防 ワクチンと検診の正しい受け方
手術後1年目くらいの時に、ある患者さんから「子宮頸がんのワクチン反対運動に署名して」と言われました。その方は、乳がん体験者の方で最初から私が「ワクチン反対派」と決め付けた態度で「あなたも子宮頸がん体験者ならわかるでしょ。ワクチン反対運動に署名して」と言われて、驚いた私は「私はちょっとわからないから・・・」と断りました
彼女の最初から決め付けた言い方もよくわからなかったし、
私の署名がどう使われるかわからない状態での「署名活動」ってどうなの?って思った
今回、この本を読んでみようと思ったのは、この経験をした時に
とっさに「いえ、私は賛成派です」と言えなかったというのもあるからです。
実際にがんを体験した私がきちんとした意見をもたなくてはいけないと思いました
私としてはワクチンのメリット・デメリットをきちんと知ることと
子宮頸がんと子宮体がんは違うというのを知ること(正しい、がん知識を持つこと)
子宮頸がんのワクチンで子宮体がんは防げないというのと、
最近は若い人でも子宮体がんの人が増えてきているというのを知って
ワクチン接種と一緒に細胞診を受けることが大切。という風に考えていました
私は17歳で初体験でした。それを考えても早い接種が必要だと思います
もし私が女の子の親だったら、ワクチンは受けさせます
本の中で、野田起一郎先生と著者の対談が載っていました・・・・・・
-ワクチンと聞くと、副作用はないのかという心配をなさる方も多い。
「その点はね、このワクチンはウイルスのDNAが入っていない、殻だけの空っぽのたんぱく質の粒子を抗原にしたということが、非常に画期的な優れた技術なんですね。普通のワクチン、生ワクチンは、弱毒化して使っています。だから、ある特殊なというか、特定の体質の人が、ワクチンで障害が起こるというようなことがありうるわけですよね。ところがHPVワクチンはウイルスじゃないんです。感染症もありません。ウイルスに似ているけれど全くウイスルではないわけだから、そういうことは起こりようがないんですね。副作用として起こるとしたら、注射したところが痛いとか、そういうようなことだけです。そういう意味では、我々は非常に使いやすいワクチンだと思っています」
これを読んで「えっ、ワクチンなのに副作用がないんだ」という驚きがありました
ただ、HPVには沢山の型があります
『ヒトパピローマウイルスは、100以上の型があり、すべてが子宮頸がんの原因ではありません。子宮頸がんを引き起こすのは、16型、18型などのハイリスク型のみです。なかでも、腺がんは18型感染に起因するものが多く、一般的に予後が悪いです。・・・・・がんサポートより』
詳しくはこちらから:
http://www.gsic.jp/cancer/cc_07/wcc02/index.html
体験者の私が言えることは、がんもワクチンも正しい知識から。です
章ごとの文末に、まとめが書かれていて「本文を読むのはちょっと・・・」という人は
まとめを読んでから、気になった部分だけ読んでもいいと思います
できるだけ多くの方に読んでもらいたい1冊です
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子宮頸がん征圧をめざす専門会議:
http://www.cczeropro.jp/index.html
本の中で取り上げられていたHPです
子宮頸がんワクチンの危険性:
http://www.thinker-japan.com/hpv_vaccine.html
(私としては、ちょっと・・・でした)
河野美代子ブログ:
日本の女性行政。ピル、子宮頸がん予防ワクチン、緊急避妊薬。
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-7bc6.html
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-7311.html