第4章金持ち女の病気
この章では・ホルモンと乳房・牛乳のどこが問題なのか・乳製品が乳がんの原因となる確実な証拠
・私の勧め という流れで書かれています
なんて書けばいいのでしょうか?
確かに、これを読んでいくとこの本で書かれている事は「正しい気持ち」になります
でも、どんなに読んでもわからないことがあります
確かに「牛乳」や「乳製品」は体に悪いかもしれません
その理由も書かれています
そして、これに反論するようなものは出ていないのかもしれません
彼女の主治医が「乳がんの患者さんには牛乳・乳製品を控えるように言っている」というのもわかりました
ただ、果たして彼女がいうほどの極端なものは必要なのでしょうか?
第4章の最後に書かれている文章でも
・・・最後に、私だけでなく、乳がんになった女性で私のアドバイスに従ってくれた人はみな、乳製品を避けることによって乳がんによる死をまぬがれていることをお伝えしておきたい。
科学者というのは、データありきな気がします
研究というのは、そういうものだと思っていたのですがどうも彼女の本には、ご自身の事も、また、私のアドバイスに従ってくれた人。というのも、きちんとしたデータ(エビデンス)は書かれていません
例えばですが、彼女のアドバイスに従った人が一体何人いて、どのステージであるとか治療経過などは、今回の4章を含めてただの1例も書かれていません
唯一、彼女本人の事が少し書かれているだけです
この事に関しては、第1~3章でも感じましたが4章でも同じです
もし、彼女のアドバイスに従った人が乳がんの再発なく元気に生活されているのであれば、それはとても素晴らしい事です
ただ、それを書く時に「乳製品を避けることによって」とだけを書くのはどうでしょうか?
では、その方たちは「手術・放射線・抗がん剤・女性ホルモンの抑制」などの治療は受けていないのでしょうか?
私のアドバイスを受けた人は乳製品をさけることで、髪の毛が抜けることなくと書かれています
つまり、抗がん剤治療などを受けているという事でもあります(頭部の放射線治療を受けない限りは抗がん剤治療の副作用以外での脱毛はない。と思います)
科学者であるなら、彼女のアドバイスで生き延びている人がどのような治療を受けているかを書くのが筋な気がします
これを読んだりタイトルをみて「乳がんになりたくないから牛乳をやめる」というのはいいと思います
別に牛乳を飲まなくても死なないし(多分)
でも、現在、治療を受けている人。または受けようとしている人が「牛乳を飲まなければ、乳がんにならない」「再発しない」って思って治療を放棄するのなら、それは違うと思います
そして「私は牛乳を飲んでいないから乳がんにならないし、検診も受けない」というのも違うと思います
彼女の治療経過については、1・2でも書きました
彼女は治療を受けています
手術・放射線・抗がん剤、そして卵巣機能摘除(放射線で卵巣の機能をとめる)など。
「私の勧め」というところには、それらの事がきちんと書かれた上で、牛乳や乳製品をとらないというのを書かれるべきだと思います
あまりにも片側からの書き方だなという印象を受けました
それを考えてから、この本を参考にしてください
これから先はどうやら食事療法について書かれているような気がします
正直、あまり読む気にもなれないなって思っていますが、とりあえず最後まで頑張って読んでみます
また現在、治療を終えたけれど不安な方はこの本で書かれている事を実践されてみてもいいと思います
こういう本は個人の感じ方がまるで違うような気がします
「素晴らしい」と感じた方は私とは違う感性の持ち主である。というだけの事だと思います
ただ、それだけです
「人は人です」ここでは誰かを非難するために書いている訳ではありません
あくまでも、私個人の感想です