「会いにいくね」
去年の秋に、友人のだんなさんが大腸がんで亡くなりました
15年以上も前に胃がんにもなっていましたが、手術で再発もなく元気にしていましたが
おととしの年末に、大腸にがんが見つかり、もう全身への転移があって見つかった時には末期でした
医師から告げられた時間は6ヶ月でしたが、それよりも長く9ヶ月戦って亡くなりました
その方が亡くなるときに、私は不思議な夢を見ました
でも、はっきりとわからなくて、しかも何も聞かされていなかったので「まさか」というのもあって
「ただの夢」と思っていました
お葬式が終わって、初七日が過ぎたあたりに1本の間違い電話がかかってきました
きっと、誰にも迷惑をかけたくないという奥さんを励まして欲しくて、だんなさんが私の家に間違い電話を
かけてきたんだろうなと思った
ユングだったっけ?フロイト??
「偶然と思っているものにこそ、実は深層心理が隠されている」みたいなもんがあった気がする
その話を友達にメールしたら「もし、私が亡くなる時には教えに行くね」って返信がきました
「私が先なら、私が行くね」と送りました
「だめだめ、私のほうが先だよ」って返信。
普通に聞いたら「なんやその話」と思うかもしれない「ただのメール」です
でも、私たちは「がん体験者」です
いつ、その日が来てもおかしくないと知っているんだなって思った
ちゃんと「順番通りにいこうね」って
「当たり前の人生を当たり前に生きる」って、ありがたいことなんだなって思います
『キャンサーギフト』って言葉があります
「がんになったからわかったこと」って沢山あります
みんながみんないい事ばっかりじゃないけど、でも、どんな人生だってそれはそれで『贈り物』なんだと思う
がんばって生きていかなきゃね
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