精神科医の綴る幸福論

すもも

2012年05月11日 00:00



精神科医の綴る幸福論―「あるがままの自分」から「あるべき自分」へ

森田療法の権威による幸福論。幸福とは何か、それは得がたいものなのか、病人や老人に幸せはないのか……といった問題について、長年の臨床経験をもとに書き綴った。
著者は「どんなに絶望した人でも、幸せになることはできる」と言う。患者さんや自らの体験から多くのエピソードを紹介し、幸せをつかむための具体的アドバイスを贈る。

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最近、香山リカさんの本を読んでいたのでちょっと違う先生の本も読んでみようと思いました

この著者も精神科医ですが、この本を書かれた時にはすでに70歳を超えていました

色々な患者さんと接していたこともありますが、自分自身も死を予感するような大病をしていたり、20年前に奥さんを50歳で亡くすなど色々な経験をされていて、この本を書くことになったそうです

私が以前から少し気になっていた「森田療法」についても書かれていました
その中で「日記療法」というのがあるそうです
毎日、いいことを日記に書く。そのためにいいことをする。そうです
なんとなく「幸せだから笑う」のではなく「笑うから幸せになる」に似ているなと思った
表面だけでもいいから、行動することで結果が変わっていくそうです

私が入院する前に「介護日記」で「いい事は赤文字で、悪いことは普通の黒文字」というの知りました
私も闘病日記に生かしたのですが、たまにですが自分の日記を読み直すことがあります
その時に赤い文字しか読んでいないことがわかりました
そして、その時に私自身も「明日は赤い文字が増えるといいな」と思って楽しいことや嬉しいことを見つけては書いていきました
「今日は病棟をO周歩いた」とか「今日はOOが食べれた」とか・・・
普通に考えたらどうってことないことなのに、そんなことでも嬉しいことでした
でも、それを書くことで段々と元気になっていくことを実感することができました

元気な人にとっては、そんなことくらいで・・・と思う事でも病気や精神的に疲れた人には大切なことが沢山あるのかなと思った
そして、それを感じることができるのも、やっぱりつらいことを体験したからかなって・・・思う私でした

そしたら、つらい体験も捨てたもんやない気がしました

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