がん友さん

すもも

2012年08月24日 00:00

仙台で入院している時に、先輩患者の人から「同じ時期に入院していた人と友達になっておくといいよ」と教えてもらいました

手術の時、放射線治療の時と2度にわたる入院で色々な人と話をしましたが
退院後は、東京の病院に転院する予定だった私は、みんなの連絡先を聞くことなく
別れてしまった人も沢山います

地震の時「塩竃」や「石巻」という地名を聞くと「ああ、あの人は無事だったかな?」と思い出していました。今となっては消息を知る事もできない人も沢山いるけれど、元気でいてくれたらなって思いました

「がん友さん」の必要性は、来月3年目が来る今、ますます感じます

「吉祥寺ランチ」のメンバーは、通院している病院はバラバラだけれど罹患時期が近いので
今回の話の中でも「病気のこと」という自分の体よりも、外の部分の悩みの比重のほうが大きくなっているのを感じました

それは、やはり時間が解決してくれた事があったんだと思います
そして、同じような時期に罹患したからこそ同じように流れる時間の流れなのかもと思いました

それに比べて、患者会や長期生存者の人との付き合いは「自分の目指す人たち」だと思います

「今のつらさが何時まで続くのか?」という自分にとっては「一生のもの」だと思えることが、実は年月が解決してくれるものだったりします
それを知っているのは、やはり長期生存者と呼ばれる体験者の人たちだと思います

もし、がんと言われてしまったら個室に閉じこもってしまうのではなくて「同じ病室の人」や「同じ趣味を持つ体験者」の人や「患者会」という色々な場面で同じ体験をした人と話してみて欲しいと思います

今の自分の人間関係も大切ですが、同じ体験をした人は、これからの人生の指針になってくれるはずです

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