母という病

すもも

2013年05月31日 00:00



岡田尊司さんの本です。
この本は以前紹介した「シックマザー」を優しくした感じで、かなり読みやすかったです。

この本を読んでいる最中に、友人に子どもが生まれました
「命が繋がっている」というのを強く感じる出来事でした

そして、ちょうど友人のカラーセラピーの「分析」をしている最中でセラピーを受けているクライアントとセラピーを行っているカウンセラーの両方共に「お母さん」が深く影響しているのを感じました

私自身は、父方の祖母を思い出しました
祖母はもう10年くらい前に亡くなっているのですが、私が子宮がんと言われたと父親に話した時に「そういえば、お前のおばあちゃんもそうやったな。いつもトイレに行ってもおしっこが出ない。痛い、痛いといってたな」と教えてくれました。私は、そのことはよく覚えていたのですが父親が私が東北大に行くと行った時に「おばあちゃんが亡くなる前に、私がここまで生きれたのはあの先生に切ってもらえたからやと思ってる」と言ったというのを思い出しました。おばあちゃんが子宮がんと診断されたのは、まだ戦後すぐで物資も何にもない時に、親戚や家族には近くの病院で切ってもらえといわれたのに、疎開先からも遠い岡山の病院まで行って切ると言ったそうです。そこには神戸大学出身の有名な婦人科の先生がいたそうです。父親からは「お前は、おばあちゃんによく似ている」と言われました。

もし祖母が生きていて私が仙台に行ったのを聞いたら「それでこそ、あんたは私の孫や」と言ってくれそうな気がしました。そして、そういう母親をもった父だからこそ「お前の好きにしたらええ」と言ってくれたんだと思います。

私にとって母は、いい人でも理想的な母でもありません。
どちらかといえば「私を愛してくれなかった人」です。

でも、年齢を重ねる毎に私の中にある「母に似たところ」を見つけます。
反発しながらもどこかで私は「母の娘」なんだとわかっているんだろうなって思っている私でした。

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