がんのつらさ

すもも

2014年06月01日 01:29

先日「がんのつらさ」について話をしました

その時に「どちらがつらいかというのはない。人と比べるものではない」と言われました

私は正直に言って「つらさに差はある」と思っています

確かに「病気のつらさ」に差はないかもしれない。でも、がんによって失くしたものの多さによって差って生まれるんじゃないのかな?って思う。

子宮という「がん」の場合、どうしてもお子さんが欲しいと思う人には、その方の未来も失くしてしまうかもしれないと思う。そこには「子どもがいたら、ああしてあげたい」という未来が「がん」によって無くなってしまうからです。

私がよく言われるのが「結婚したいな~」というと「子どもが欲しい相手なら無理よね」という言葉です。きついけれど、当たり前だと思う。

だって、私は絶対に子どもが産めないから・・・

そういう場合、子どもがいる人は他の悩みはあるけれど少なくとも「子どもが産めない」という悩みはなくなります。

私のように42歳で「がん患者」になった人間にしてみれば、60代でがんになった人よりも悩みは多いと思う。

「自分は一体、いつまで生きれるのだろう?」という悩みを持つ期間が、女性の平均年齢の80歳まで考えたとしても「あと40年近くもあるわ」と思う人と「あと20年」では、大きく違います。また、家族を養っている働き盛りの男性であれば、自分自身の治療費だけでなく子どもの教育費や住宅ローンなどの問題もあると思います。

家族がある人であれば、家族に迷惑をかけたくないと思って何も言わない人もいるだろうし、家族のいない人であれば自分の最期をどうするかをかんがえなくてはいけなくなります。

健康で働けなくなること。は、がんではなくても生きていくのに大きな悩みになる気がします。

仕事を無くす事は、お金を無くす事でもあるし、安心した暮らしも安定した生活も全部、失くしてしまうかもしれません。

その時に、子どもが大きくなっている人で生活が安定していて、家族の支えがある人は、それだけでも恵まれているように思います。

ただ、実際には金銭的な問題などで60代で治療を諦めてしまう方も多くあるので、そういう方にしてみたら「まだ若いんだから」ということになると思います。

人の悩みの本質を知ることはできないと思う。

でも、そこに差がない訳ではないと思う。

がんの悩みは人それぞれ。その感じ方も受け止め方も人それぞれなんじゃないのかな。。。

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