日経新聞のブログで見つけた「ブータン公務員だより」の見出しです
ブータンはいまや世界一幸せな国。というイメージがあります
そんなブータン人がキレるなんて!って思い読んでみました
『日本では、ブータンは「幸せの国」と知られていることもあってか、
「ブータンの人はいつもにこにこしていて、穏やかで、決して怒らない」という
イメージがあるように思います。
でも、そんなことはありません。ブータンの人は、喜怒哀楽を、とても素直に、しっかり表現します。
そしてよく笑い、よく怒ります。ブータンの人は、逆ギレ以外にも、実はよく怒るのです。
目の前の、顔の見える相手の失敗については受け入れる文化であるものの、その場にいない人や、
自分が直接知らない人のことについては、「あれは本当におかしいよね!」と
よくプリプリと怒っています。』~ブータン公務員だより~
あれれ???って思いました
私の中の勝手な「ブータン人=天使の微笑み」なんてのは、ないのね。
なんて思って、でも、その人間らしいところに益々興味が湧きました
今週でそのブログが終わってしまったのですが、読み終わって感じたのは
「ブータン人って
『ポジティブ心理学』を、人生に取り入れている民族なのかも!」でした
色んな話が載っていました
例えば・・・・・ブータン的な組織
国民が「どうだ、俺の国はいい国だろ」と自信満々に胸を張れるブータンという国の特徴は、
1◆GNHという、国を運営する上での独自のビジョンを明確に持っている
ブータンの人は、自分たちの国が、何を目指しているかよく分かっています。
そして、強い誇りを持っています。ブータンはほかの国とは違うんだ、これまでGDPの追求ばかりをしてきた先進国と違い自分たちは幸せを一番に考えるんだ――。こう思うことによって、ブータンの人は、誇りを持っていられます。そして、経済発展している国に対して劣等感や卑屈さを持たないでいられます。
2◆グローバルに視野を開きながら自国の文化も深く理解し国の舵取りができる、驚くほど優秀なリーダーたちがいる
ブータンは、決して世間知らずではありません。それに、GNHというビジョンだけ抱えた夢見がちの国でもありません。むしろ、世界における自分たちの立ち位置をわきまえ、小国として生きていくために実に戦略的な舵取りをしている国です。そして、それができる「リーダー」たちが確実にいる国であると思います。
3◆国民一人ひとりの「幸せ力」が強い
ブータンでは、一人ひとりの「幸せ力」が高いです。それは、ブータンで暮らす中で日々強く感じることでした。「幸せの国」と言われているブータンでも、人間であればうれしいこともいやなこともある。しかし、ブータンの人たちは負の感情を扱うのがうまく、また「なんだかんだ言っても幸せだよね」と思うことができる。それは、すごい力であり、ブータンの「幸せ」を根底から支えているものであるように感じました。
4◆国全体が社会というよりコミュニティ
ブータンの人たちが自信満々に「どうだ、いい国だろ」と胸を張ることができるのは、ブータンという国のよさももちろんあると思いますが、それだけでなく、ブータンの人たち自身の「これでいいのだ」と思える肯定力が強いことも一因ではないかと思います。
そして個人としてのブータン人の特徴としては、
許し合い、認め合うことで、いつも堂々と自信を保っていられるブータン人
(そのおかげで、なかなか失敗が直らなかったりもするのですが)。
プライドが高く、お互いのメンツを大切にするブータン人
(そのおかげで、プライドが傷つけられた! と思ってキレてしまったりもするのですが)。
よく笑い、よく怒り、ストレスをためないブータン人
(そのおかげで、時に派手な喧嘩もしているのですが)。
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なんて人間らしく、そして魅力的な人たちなんだろうって思いました
もちろん100%な訳ではないと思います
でも、自分も他人も『人は人だよ』って、前向きにとらえているように感じました
「世界一幸せな国」の人たちは、日本人が一番見習わなくてはいけないものを持っているように感じました
ブータン公務員だより:
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110610/220675/
ブータン政府観光局:
http://www.travel-to-bhutan.jp/