アスリートとアイドル

すもも

2014年04月07日 00:00



世界フィギュアに行ってきました。といっても、ちょっと遅い話題になってしまいましたが・・・
でも、何を伝えたいのかがよくわからなかった私としては、ちょっと考えていました

私が行ったのは、男子SPの日です
前回と違って、羽生くんへのすごい声援に「やっぱりオリンピックで金メダルを取ったら違うわ~」なんて実感しながらの観戦でした

今回、大きく違いを感じたのは観客層の違い。だと思います
オリンピック後の世界選手権が日本で行われるということと、この大会で引退を表明している選手が沢山いたということもあって「みてみたい」と思った人が沢山いたように思います

そんな中で、SPの競技直前に羽生くんへ声援を掛けたということがありました
次の日にネットで以前からのフィギュアファンの人らしき方が、色々と書かれているのを見ました

中には「にわかファン、お断り」と書いている人もいたりして、ちょっと悲しくなりました

確かに競技の直前に声を掛けるような行為は、選手の精神状態を考えると緊張感をそがれてしまうしファンとしてルール違反だと思います
でも、実際には現場でそれを呼びかけるようなものは一切なく、むしろ何もかもが「暗黙のルール」となっているのが、正直、私としては違和感がありました

フィギュアであってもどんな競技であっても、誰にも初めて観戦に来た日。があると思います

今の日本において、これほどまでに人気があるんだから、新しく見に来た人もたくさんいたと思います。そういう人に「こんなの当り前でしょ」というのは、どうだろう?と思った。

むしろ、サッカーのようにハーフタイムに「注意事項」がきちんと流れるというのを考えてもいいんじゃないのかな?というのが私の考えでした。

そして、新しいファンの方に感じるのは、フィギュアは競技であって羽生くんだちは世界で戦っているアスリートであるという自覚を持ってほしいということです。そう考えれば、競技直前に声を掛ける(今回は「ゆず、愛してる」だったそうです)ような真似はできないと思います。そして、内容を考えても彼をアスリートとではなく男性アイドルのように考えているように感じます。

それと、古いファンの方に感じるのは今までのファンがそうであったから、新しくなったファンの人にも同じように求めるのは少し違うように思います。「自分たちはそうだったんだから、自分と同じようにできて(考えて)当り前はある意味、そういうことができない新しいファンを排除しようとしているようにも感じます。それは、今回、浦和レッズのサポーターが行った行為と同じように感じました。

新しいファンも古いファンも同じように観戦できるルールがわかりやすく何かに記載されてお互いが気持ちよく応援できるというのが、本当の意味で選手たちが望んでいることではないかなと思いました

今回、SPの後のインタビューで羽生くんが「競技の直前に声を掛けられたのが影響したか?」という問いかけに「自分のこと」として答えていたのが彼がアスリートとして対応しているのを感じて、とっても格好いいと思いました。

SPの結果は、残念だったけれどフリーは申し分のない演技だったし、いいシーズン終わりでした。


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