仕事。

すもも

2012年02月08日 00:00



先日、私に仕事をくれる人(若旦那)が、3月末で辞めると聞きました。

その時に『今の仕事が嫌な訳ではない』と話してくれて
仕事の事ではなく『家庭の事情で公務員になる事にした』という事でした

帰り道に『私にとって仕事ってなんだろうな?』と思った

がんが見つかって仕事を辞めて、手術のために入院して退院したら15年付き合った彼と結婚して、
私は誰かに守られて生きていくのかな?と思っていた。

でも、実際はそんな事にはならなくて自分の足で立っていかなきゃいけなくなった。

2年が過ぎて、やっと身体が気持ちについてきてくれるようになって働き始めたら
『仕事ができる事って幸せなんやな』と思った。

がん患者になるという、自分の価値観がかわるほどの出来事を体験しての仕事だからかな

そこそこ人並みに働けるようになった私は、次は『どう生きていくか?』を考えていきたいなと思った。

まだまだ自分の不調が不安を感じてしまうけれど、それはそれ。かな。

とりあえず働けたんだし。
そしてなにより、生きてるんだし…。


告知されてしばらくして、友達に『5年生存率』について聞いたことがあります

「私、5年後にはどうなっているんやろな?」って聞いたら、笑いながら友達が
「あんな、5年生存率って『生きているか、死んでるか』のどっちかなんやで
70%だけ生きてるとかって状態はないやろ?だから、生きてるほうに入ったら100%や」って


思わずつられて笑って「ほんまやな。ほな、私は100%やわ」と言った

そんな風に笑っていってくれる友達がいて本当によかったなと思った

その友達には、本当に感謝している

彼女の言ってくれた言葉は、全て『がん患者』であっても明るく生きていけるんよって
言ってくれているみたいだなって思う

がんを告知された時も、検査に一喜一憂している私にも彼女は笑って、きちんとした
医学的知識でもって「手術後になりたい自分」そして「受けたい治療」を正しく導いてくれました

いつも感じることですが「自分の病気を正しく知ること」って、とても大切なことだと思います

どんなに辛い現実であっても、正しく知ること=受け入れることができるんじゃないかな?と思っています

若旦那が会社を辞める時に、このブログの存在を教えてあげようと思っています

若旦那=自分だと気がついたら、なんて感じるのかな?と思うけれど
私の予想では、あんまり気にしなさそうな人です

基本「人のことは気にしていない」という雰囲気の方なので。。。

でも、もしも何かあった時に少しでも私の体験が誰かの役に立ってくれたら。と思います

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