たまりば

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このブログを書き始めた理由

私が2度目の入院をした時に一緒だった方が亡くなりました

その話を婦長さんから聞いた時に一言『最期まで立派だったわよ』と教えてくれました
彼女らしい最期だと思いました

どんな時でも生きていたいと願っていた人でした

私に言ってくれた言葉『1日でもいいから長く生きていたいの』
そのために、再発後は免疫療法もされていました

私に再発・転移をした理由として
医師と自分がきちんとしたコミュニケーションをとらなかったこと
病気に対する知識をきちんともっていなかったことなど
色々な問題点を教えてくれました

そして私に『あなたはきちんと治療を受けてよかったわね』といつも励ましてくれました
どんな時でも、自分らしく生きていこうとしていた彼女は私にとって、とても立派な先輩でした

彼女が残してくれた言葉は私の宝物になりました

だから、私はこのブログを書き始めました

『なぜ彼女は死ななくてはいけなかったの?』
『なぜ医師ときちんと話ができなかったのか?』
『今の医療現場の問題は何なのか?』

最期に私が彼女に会った時に言ってくれた言葉『よかったわね』

退院していく私にもう起きれなくなってしまった体で、
何度も何度も手を握り締めて『よかったわね』って
私はもう何も言えなかった

なぜ彼女は死んでしまうんだろう
なぜ私ではなく、彼女なんだろう

同じように『がん』になって、同じ病室の向い側のベット。
なのに、わたしは退院していくのに彼女はもう退院することはない・・・

そして、もし私なら彼女のように退院していく人間をあんなにも『よかったわね』って言えるだろうか?

エレベーターの中で泣き崩れてしまった

あれから1年、経ってしまった。。。

彼女が残してくれた言葉を他の人にも知ってもらいたい
ただ、それだけの気持ちをこめてこれを書き始めました

色んな間違いはあるかも知れない

でも、それでも私達患者は書かなくてはいけないと思う
それは、どんなに私が若くても患者としての年月が浅いとしても、それでも後に続く人がいるから
私たちは先輩患者なんだから
だから、言葉を残さなくてはいけないんだと思った

彼女のように『最期まで立派だったわよ』って言われるように生きていきたい

そして、いつか彼女の娘さんや息子さんに会って話をしてみたいって思った

どれだけ彼女が子供たちを愛していたのか
そしてどれほど『生きていたい』と望んでいたのかを知ってもらいたいって思う

いつか、彼らがこれを読んでくれたら・・・って思っています

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    2010年10月21日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(2)その他

    この記事へのコメント
    私の母の死亡診断書には、備考欄に主治医の賞讃の言葉が書かれていました。
    患者として立派だったと。
    保険会社で死亡保険金の仕事をして、多くの死亡診断書を見て来ましたがそんな記述は見た事がありません。
    最後に格好良かったな!
    母を超えられる最期を迎えられるかな、シンシアは。
    Posted by シンシアシンシア at 2010年10月23日 23:30
    シンシアさん「最期に格好よく」いいですよね
    人が死を受け入れるのはつらい作業だと思います
    でも、自分の死を感じた時どうその最期の時を迎えるかはその人にしかわからないものだと思います
    医師の賞賛されるような母をお持ちなら、シンシアさんも大丈夫。
    自分はこの人のように生きて行きたいという姿勢を見せてくれたお母様は素晴らしい方だと思います。
    Posted by すももすもも at 2010年10月24日 12:52
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