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「病院の言葉」を分かりやすくする提案

「病院の言葉」を分かりやすくする提案という本があります

「病院の言葉」を分かりやすくする提案

医師が使う言葉が患者に伝わりにくい原因は、どこにあるのでしょうか。
医療現場で医師が患者に説明を行うとき、次の3つのような特徴があります。

1.言葉や内容の専門性が極めて高い。
2.説明を受ける対象が、すべての人である

 (年齢や性別、職業にかかわらず、医療に無関係な人はいない)。
3.説明を受ける側が身体的・精神的に弱った状態である。
 このような特徴があるにもかかわらず、これまで医療の現場では、
 「専門家が専門外の人に伝えることの難しさ」が十分認識されていなかったように思います。
 伝わっていないという現実が、意識されずにきてしまっていたのです。

そこで、今回の提言では、患者に言葉が伝わらない原因を3つに分類し、
その原因ごとに、言葉を分かりやすくする工夫について考えました。その原因とは、

1.言葉そのものを知らない
2.言葉は知っていても、理解が不十分
3.心理的負担が理解を阻んでいる


の3つです。選定した言葉57語を、これらに分類して解説しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一口に「がん」と言っても「がん」だったり「癌」だったり
「悪性腫瘍」だったりします
また、がんで亡くなった場合は死亡原因は「悪性新生物」になります
これって一体何?って思います
まるで「地球外生物」が原因で亡くなったみたいやん!って思った

たとえば、このHPで「悪性腫瘍」の中で「がん」と「肉腫」について書いています

29.悪性腫瘍(あくせいしゅよう)
「腫瘍(しゅよう)のうち,大きくなってまわりに広がったり,違う臓器に移ったりして,
命に危険が及ぶ可能性のあるもののことです。
皮膚や粘膜からできるものを『がん』,骨や筋肉,神経からできるものを『肉腫(にくしゅ)』と言います」

以前、書きましたが私が入院している時に「肉腫」の方がいました
その方は抗がん剤治療を受けていましたが「私、がんじゃないのに抗がん剤治療をしてるの」と
言われて「なんでかな?」って聞かれました
先生に、あなたは「がん」じゃありません「肉腫です」と言われたから。って言われてました
恐ろしい・・・って思いました
自分が「がん」ではないと思いながらも医師から言われたから受けている。という事があるんだって思いました

また医師から「悪性腫瘍」と言われたけれど「がん」と言われていないから「がんではない」と
言った人もいました
確かに「悪性腫瘍」って言われると、
なんとなく「がん>悪性腫瘍」って気持ちになるかもしれないけれど・・・

その患者さんは退院する時に「私はがんじゃなかったの」と言って退院されていきました
でも、その前に医師から「手術の結果によっては抗がん剤治療があります」と説明されていました
あまりにもつらい体験をしたから受け入れられないのかな?とも思ったけれど
同室の人と「なんて言ってあげればいいのか・・・」と言ってました
「がんだよ」といっても「私は違う」って言うのだからどうしようもできません
まして私たちは医師ではないし、複雑でした

年齢が高い人がそうなのかな?と思ったりしたけれど、そうでない場合もありました
それは個人差があるものなのかもしれません

これからの医師(医療現場)は、できるだけ分かりやすい言葉を使うというのが必要なのかもしれません
私たち患者はほとんどの人は「専門家」ではありません
ましてや「がん」と告知されて頭が一杯になっている時に複雑な医学用語で話をされても
病気を受け入れるのも大変なのに・・・って思います

これは本だけではなくネットでも見れるのもいいですね
ぜひ、がん以外の病気でも活用してください

「病院の言葉」を分かりやすくする提案HP:http://www.ninjal.ac.jp/byoin/
勁草書房:http://www.keisoshobo.co.jp/book/b25007.html

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    2011年01月14日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0)読んだ本・・・がん

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