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がんと取り組むための心の支え―ガイドライン―

がんと取り組むための心の支え―ガイドライン―

ニューヨークのがん専門病院であるメモリアル・スローン・ケタリング・キャンサー・センター(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center)のホランド医師により作成された心のケアのガイドラインです。このガイドラインは、こうしなければならない、といったものではありません。しかし、示唆に富む部分も多いので、療養する上での参考にしてみてはいかがでしょうか。

1: 「がん=死」と思い込まないようにしましょう。
現在では、がんの多くは治療可能です。また、がんによっては、新しい治療法が実用化されるまで、長期間コントロールできるものもあります。

2:自分のせいでがんになった、と思い込まないようにしましょう。
がんになりやすい性格や、がんを進行させてしまうような性格の存在は証明されていません。

3:気持ちが動揺したときは、気持ちを落ち着かせるために過去に助けになった方法を行ってみましょう。
また情報を集めたり、人に話すことがよいこともあります。それでも気持ちの動揺が十分におさまらない場合には、まわりの人に援助を求めましょう。

4:いつも前向きな考え方ができないからといって、自分を責める必要はありません。
どんなに適応能力がある人でも、いつも前向きというわけにはいかないものです。もし自分を責める気持ちがひどくなるようであれば、心のケアの専門家に援助を求める方がよいでしょう。

5:自分にとって助けになるなら、支援団体や自助グループのサポートを得るのもよいでしょう。

6:心のケアの専門家に相談することをためらう必要はありません。
それは精神的に弱いということではなく、むしろ強さなのです。

7:リラックス法や音楽といった、気持ちをうまくコントロールできるようになる方法を積極的に利用しましょう。

8:何でも質問できてお互いに尊重し、信頼し合えるような関係を医師との間に築いていきましょう。
そして、治療上の「パートナー」になってもらうことが重要です。

9:病気に関しての悩みを、最も親しい身近な人にまで秘密にしないようにしましょう。
医師と治療などについて話し合うときには、その方に一緒に居てもらうとよいでしょう。心の支えにもなりますし、不安が強いときには、しばしば医師の説明を聞き漏らしたり、理解しにくかったりすることもあるからです。

10:あなた自身の精神的なよりどころを考えてみましょう。
そして、過去にあなたをつらい状況から救ってくれたことがあれば、それを行ってみましょう。それが、あなたを癒やし、さらに病気を経験することの意味を見いださせてくれるかもしれません。

11:治療を投げ出して、代替療法に走らないようにしましょう。
代替療法に気持ちがひかれたら、不安のサインかもしれません。まず、信頼できて、客観的に判断のできる人と、その治療のよい面と悪い面について話し合ってみましょう。

(Jimmie C Holland: Cancer’s psychological challenge-Guidelines for coping with cancer. Scientific American Sep: 122-125, 1996)

がん情報サービス:http://ganjoho.jp/public/support/mental_care/mc07.html



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