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『私、死なないがんなの』

『私、死なないがんなの』

私が入院している時に、前のベットの抗がん剤治療の方がそう言われました

驚いたというか、その意味がわからなかった私は、まさに「ポカ~~ン」って感じでした
なんだろう?なんでだろう?って思いました
そしたら、その方が「私、卵巣がんなんだけど再発しても抗がん剤を使える限り死なないのよ」って
言われました。

私が放射線治療を受けているのを知って「玉川温泉に行ってみたら?」と言ってくれました
「私は放射線の効かないがんだけど、あなたなら行ってみたら?」って色んな話をしてくれました
すごく綺麗な方でした
いつも思うのは、がんになる人って美人が多いような気がするな~~なんて勝手に思ってました
私の前のベットの方は、不思議と卵巣がんの方でした
みんな綺麗な人が多い。そして、若い方がとても多い・・・
みなさん、中学生や高校生のお子さんがいらっしゃる方が多かったです

その時にある患者さんが「東京の三鷹といえばワクチン認可をしてくれた人?」って言われました
「ただの患者ですよ」って言って、退院してから調べて知ったのはスマイリーという卵巣がんの
患者会の方がドキシルというワクチンを認可させたという事でした

そして私は「死なないがん」の理由を知りました
日本にはドラッグラグという問題があります
日本とワクチン先進国の間には20年の開きがあると言われています
ワクチン問題を抱えているのは、日本と北朝鮮と言われているくらい遅れています
そんな中患者は効くかもしれない抗がん剤があっても使えなくて亡くなっているんです

私が話を聞いた方は、毎年再発されているそうです
でも、医師から「今は抗がん剤のいいのがあるから、大丈夫」と言われたそうです
すごく不思議だったのは、とても大変なはずなのに、その方はとても前向きというか
きちんと病気と向き合っていました
それを「なんで?」って私が聞いたら「私、それを聞いたのがN先生からだったの」って言われました
その医師は、私と同じ主治医でした
その医師からそれを告げられた時に、すごくショックだったけど頑張ろうって思ったと教えてくれました
すごい事だなって思いました
とても大変なはずなのに、そう言えるなんていいなって・・・

彼女は1本16万円という抗がん剤を6回使うことになっていました
でも、前々回の時に外来の医師から「抗がん剤はお金にならないから通院にしてくれ」と言われたそうです
それで通院で抗がん剤を受けたけれど、副作用がひどくてお願いして入院したそうです
患者にとって1本16万円もする抗がん剤は、恐ろしく高額なものだと思います
それでも病院は「お金にならないから」なんて言うんだって驚きました

彼女は「16万円を6回やって、PETを前・中・後の3回やったら100万円よ!」って言っていました
しかも「プラチナ系だから、大変なの」って言うのを聞いて、
私が「えええ、プラチナってあの指輪なんかのプラチナ?それはすごい指輪買えるね」って言って
「ダイヤモンドのすんごいのがついてるのじゃないとやだよね」って
「ごっつい光るとかしてもらわないと!」って言ったら「そうよね」って二人で爆笑してました

どんな時でも笑っていたし、前向きな彼女は私にとってとっても素敵な先輩患者さんでした

だからこそ、彼女には生きていて欲しいと思います
まだ、中学生や高校生のお子さんのためにも、生きていて欲しいって思います

今、患者会の方々が色々な運動をされています
認可されたワクチンも沢山あります。でも、まだまだ認可を待って人がいます

日本の中でワクチンがないなんて事で亡くなって欲しくはないって思います

卵巣がん患者会・スマイリー:http://ransougan.e-ryouiku.net/index.html  
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  • 2010年12月02日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)ドラッグラグ