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Posted by たまりば運営事務局 at

日本医師会市民公開フォーラム

先日、友達にチラシを頂きました

日本医師会市民公開フォーラム
在宅医療と緩和ケア~がん医療のこれから~





日 時 平成23年1月23日(日)14:00~16:00
場 所 日本医師会館大講堂
主 催 日本医師会
後 援 NHKエデュケーショナル/読売新聞東京本社

申込方法:
はがき・FAX・電子メールによる申し込みを受け付けております。
はがき・FAX・電子メールには必ず、

1.郵便番号
2.住所
3.氏名
4.電話・FAX番号
以上を忘れずにご記入の上、お送りください。
2名以上の場合にはそれぞれご記入ください。
※FAXの申し込み用紙は下掲リーフレット裏面にあります。
 1月中旬頃より参加票を発送させていただきます。
※定員になり次第、締め切らせていただきますので、ご了承ください。
 参加希望者の個人情報は、参加票の発送に使用させていただきます。
 第三者に提供することはございません。

<宛先>
郵 便:〒113-8621
    東京都文京区本駒込2-28-16
    日本医師会地域医療第3課 行
FAX:03-3946-2684
メール:forum22@po.med.or.jp

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これから医療はだんだんと家庭になっていきます

ほんの何年か前までは、出産も最期もみんな家でした
それが、だんだんと病院で出産して病院で亡くなっています
でも、またそれを元のように家庭で看取るようにしていくそうです

以前は祖父母がいて両親がいて子供がいて孫がいて・・・そんな家族構成でした
それを核家族化の進んだ家庭の中で。は無理な気がします

「老老介護」や「癌癌介護」なんて言葉もあります
年老いた夫婦が、片方を看るそうです
そして、また親ががん患者で息子もがん患者など・・・

家庭の中で看るのではなく、地域で「がん患者」を看ていくようにしなくては
いけないと思います
がんの種類によっては「末期がん」と言われても、とても長く共存していけるものもあります
特に年配の方はそういう事もあるそうです
でも、それは家庭での時間も長くなるという事でもあると思います
治療ができなくなった患者さんが一度家に帰って、緩和ケアやホスピスケアを受けるまでに
時間があく場合もあるそうです
そういう時に支えてくれる場所が必要だと思います

自分の住んでいる市のHPなどで地域医療がどうなっているかを調べてみてください
サポートしてくれる場所を紹介してくれるところがあったりするので
ぜひ、探してみてください

  
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  • 2010年12月31日 Posted by すもも at 00:00Comments(2)お知らせ

    がんの補完代替医療 健康食品の効果、乏しい根拠

    がんの補完代替医療 健康食品の効果、乏しい根拠

    「心に空白 のめり込む」

     がんを治したい、再発を防ぎたいと、がん患者の半数近くが健康食品を利用している。市場規模は1兆円とも言われ「がんに効く」「免疫力が上がる」といった体験談があふれている。しかし科学的効果はほとんど確認されておらず、薬の効果を弱めたり健康を害したりする恐れもある。公的機関のウェブサイトや医師への相談など、情報収集した上での選択が重要だ。(福島慎吾、岡崎明子)

    浜松市の自営業女性が飲んでいる健康食品。左からビタミン剤、レイシ、サメの肝油のサプリメント

    ●総額100万円超

     浜松市の自営業女性(61)は5年前、乳がんだとわかった。手術はしたくないと、3カ月間に関東、関西、九州の病院を8カ所回った。

     一方で「体にいい」「がんに効くらしい」と聞いた健康食品を次々に試した。海草からつくるフコイダン、ミツバチの分泌液などからつくるプロポリス、サメの肝油、ロイヤルゼリー……。金額は100万円を超えた。「どれが効いたのかわからないぐらい」と女性は笑う。

     今は、市販のビタミン剤やキノコの一種のレイシ、サメの肝油のサプリメントを飲んでいる。においが強いものは苦手なので避け、飲みやすいものを選んでいる。

     女性は「西洋医学は最小限にしたい」と言う。ヨガや気功をしたりしている。

     20代のとき、東京都内の大病院で看護師をしていた。治療を受けても再発、転移で病院に再び戻ってくるがん患者を何人も見てきた。手術、放射線、化学療法という現在の「3大療法」に対して、安心感を抱けない。周囲からは「早く手術を」と言われたが、治療は自費診療のクリニックを選んだ。抗がん剤治療も切除手術も受けていない。

     「健康食品は自己満足かもしれないが、がんになるとワラをもつかみたくなる」とこの女性。健康食品を「いいお友達」という。

    ●半信半疑でも

     都内に住む女性(54)も2005年、左胸に乳がんが見つかり、乳房を残す温存手術を受けた。リンパ節にも転移していたが、副作用で脱毛するのが嫌で、通常は使われる抗がん剤を拒み、ホルモン療法だけにした。

     再発や転移を防ぐためにインターネットを検索してはいくつもの健康食品を試した。乳酸菌の粉末パック、免疫力を高めるとうたう植物繊維、プロポリス……。本当に効くかどうかは半信半疑だったが、とにかく使ってみた。

     1年半後、がんは首のリンパ節に転移した。転移後も、妹に薦められた1瓶2万円する水素のサプリメントや、1本6千円ほどのノニという植物の果実のジュースを飲んだ。しかし金銭的な負担が重く、効果が感じられなかったことから、飲むのをやめた。

    ●1本4500円の水

     都内に住む40歳代の主婦は「心の空白」から健康食品にのめり込んだという。02年に子宮頸(けい)がんと直腸がんが見つかり、抗がん剤と放射線治療のために入院。姉が「がんに効くらしい」と、1本4500円する水を差し入れた。2日で1本のペースで飲むように言われ1カ月間飲み続けた。すると、予想以上にがんが小さくなり「水が効いたのかも」と喜んだ。

     それから1年間に、健康食品に40万円近くつぎ込んだ。しかしお金が続かなくなり、やめた。女性は言う。「忙しいお医者さんには、患者の心に寄り添う余裕はないのかもしれない。でも、告知されたときから心のケアをしてくれれば、健康食品にのめり込む人はいなくなるのではないか」

    ●魔法の薬探す

     00年に乳がん、05年に肺がんが見つかった浜松市に住むフリーライターの山口雅子さん(54)は「がん患者や家族はみんな、魔法の薬を探している」と話す。

     同じころに夫も食道がんになり、キノコの一種のメシマコブ、プロポリス、ビタミン剤などをそれぞれ試した。30万円するキノコの一種のアガリクスを試したこともある。

     現在はこのような健康食品はやめ、日々の生活習慣や食事に気を使っている。

     闘病記録などをつづった山口さんのブログには、「○○は効くのか」という質問がよく寄せられる。山口さんは試すにせよ、成分表示が詳しく高価でないもので一つだけにとどめるよう忠告している。

     5年間で100人以上に助言してきて思うのは、治療法が無くなった人に対する心の支えの乏しさだ。「相談できる場所がない。健康食品に流れ何百万円とお金をつぎ込む人が出るのは、そこが欠けているから」と指摘する。

    ◇45%利用、効果実感22%

     厚生労働省の研究班は、健康食品などを含む補完代替療法の一般向けの手引「がんの補完代替医療ガイドブック」(第2版)を08年に作製し、ウェブ上で公開している。

     研究班の実態調査では、がん患者の45%が健康食品を含む補完代替医療を利用し、96%を健康食品が占めた。1人あたり平均月5万7千円を費やしているにもかかわらず、効果を実感している人は22%に過ぎなかった。家族や友人からの勧めで始めた人が78%に上った。

     「60歳以下の高学歴女性」で「化学療法を受けた人」が使う傾向にあり、がんの進行の抑制や治療目的で使っている。アガリクス、プロポリスの順に使う人が多かった。

     昨年度から新たに始まった研究班では、補完代替医療の安全性と有効性の検証に取り組んでおり、各医療機関の症例情報を集めている。担当の埼玉医科大の大野智講師は「がんの治療は手術、抗がん剤、放射線の3大療法が基本。一部の健康食品は抗がん剤の効果を弱めることが指摘されており、有効性を明らかにすることが重要」と話す。

     がんに対して健康食品は、どれほどの効果があるのか。

     「がん患者にアガリクスを投与して効果を調べることは難しく、ヒトへの効果は研究中と言うしかない」と、アガリクスのメーカーなど約20社で作るアガリクス・ブラゼイ協議会(東京都)は言う。同協議会は自主的に安全性のガイドラインを決め、アガリクス商品の品質管理などに取り組んでいる。

     アガリクスは06年、あるメーカーの商品に、動物実験でがんの発生を促進する作用が認められたと厚労省が発表。その影響から、市場全体の売り上げも4分の1から5分の1に激減したという。

     多くの企業が撤退したが、一部のメーカーは大学などと共同研究を続けている。ヒトを対象にした試験もあり、食欲の向上や抗がん剤の副作用の軽減といった効果も認められるという。協議会の加盟メーカーは「アガリクスの研究を続けるのは、健康食品の素材として面白く、可能性が期待されるから」と話す。

     一方で、過剰にアガリクスの効果をアピールする業者もいるといい、「アガリクスを万能薬として売るところは疑ったほうがいい」と注意を呼びかけている。

    ◆大阪大に相談外来



     大阪大では4年前から「補完医療外来」を開設し、患者の相談に乗っている。1回30分、1万5千円の自由診療。伊藤壽記教授は「見た目が似ているため薬を飲んでいる気になるが、健康食品の成分は八百屋で売っている食品と同じ。一方で、薬ほど安全性については気にされていない」と話す。外来では無理に服用を止めないが、ほかの薬との相互作用や生活習慣の改善の重要性を説明するという。

     独立行政法人の国立健康・栄養研究所では、健康食品の研究成果や健康情報などをまとめて公開している。梅垣敬三情報センター長は「がんに対する効果があると信じるに足る根拠がある食品はまずない」と言い切る。がんへの作用があったとする学術論文があっても、ヒトではなく、細胞レベルや動物実験での話がほとんどなのだという。

     同研究所のまとめたところでは、アガリクスについては「ヒトでの安全性と有効性については、信頼できるデータが見当たらない」というのが現状だ。メシマコブも有効性が示されていないが、「大量摂取は下痢や嘔吐(おうと)を引き起こす可能性があり、避けるべきである」としている。サメの軟骨は「乳がん、大腸がん、肺がん、前立腺がん、脳腫瘍(しゅよう)に効果がなかった」という。

     効果をアピールするのに、学識者のコメントや「効いた」という経験者の話が持ち出されることがあるが、その情報の信頼性は低い。また、「自然」「天然」を強調する食品は、工場で管理されてつくられているわけではないので、品質が一定でない可能性もあるという。

     「それでも健康食品を使うときは、医師に相談をしてからにしてほしい。いい作用があるならば、悪い作用が出るのも当たり前。医者に黙って使うのは危険」と、梅垣さんは訴える。

    ■関連ウェブサイト

    厚生労働省の研究班(http://www.shikoku-cc.go.jp/kranke/cam/index.html
    がんの補完代替医療ガイドブック(http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med67/guide/index.html
    国立健康・栄養研究所(http://www.nih.go.jp/eiken/
    アガリクス・ブラゼイ協議会(http://www.agaricus-blazei.jp/

    ■補完代替医療に関する相談窓口(いずれも要予約)

    大阪大学病院(大阪府吹田市) 06・6879・3498
    徳島大学病院(徳島市) 088・633・7960(平日午前9~12時)
    芳珠記念病院(石川県能美市) 0761・51・5551

    (2010年9月21日付 朝日新聞朝刊から)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    なんだか切なくなる話だなって思う
    がんになると、ほとんどの人が体の一部を無くしてしまう
    でも、それを埋めるものが補完代替療法になるなんて
    なんだかもっと寂しくなるなって思う

    私も1本3000円の水を勧められた
    でも、そんなお金もなければ信用もできないなって思った
    なのに進められるのは多い~~
    お水もAHCCっていうキノコの仲間も・・・
    でも「がん」が消えるって言われる量を飲むためには1ヶ月6万円以上かかるんだって
    変だなって思うわ

    今の流行は酵素なんだって。
    あとはビタミンCとファイトケミカルなどなど・・・
    本当にそれでがんが治るの。先生にそういわれたの?って思う

    でも、それを信じてる人もいるんだよね
    そして、それを利用しようとしている人もいるし・・・
    「がん患者はお金になる」って言われている
    切ないね・・・  
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  • 2010年12月30日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)補完代替医療

    放射線治療後の薬

    他の方のブログのなかで「放射線照射後の黒ずみが気になる」というのを読みます
    なんでだろう??と疑問が湧きました

    私が最後の放射線科の診察の時に、医師に「この黒ずみ、なんとかなりませんか?」って聞きました
    そしたら医師から「今は、ここで治療中だからうちで薬を出しているけど、家に帰ったら自分がいつも通っている病院に説明をして薬を出してもらって」と言われました(アレルギー体質なので特に)
    そして「でも、あなたの場合はかなり黒いから消えないかもね」と言われました
    また私の場合は、下の毛が照射が当たっていた部分は全て抜け落ちてたので「先生、生えてくる?」って聞いたら「あなたの場合は無理かな~~」なんて言われてました
    そんな~~~脇の下ならいらないけど、下は嫌や~~って思った
    でも、現在、ちゃんと生えてきました

    ちなみに私は2グレイを25回、50グレイ照射しています

    退院後すぐにかかりつけの皮膚科に行って「放射線治療受けてきました」と言って「黒ずみ、なんとかなりませんか?」って聞きました
    うちの先生は、すごくいい先生なので私が告知された時にも相談に乗ってくれてたりしてたので、退院後も「よかったわね」と言って薬を出してくれました
    皮膚科の先生は「なんで放射線科で出してくれないのかしら?」と言ってましたが、遠方だし。と話をしたら納得してくれました
    そして、照射中に使用していた薬ではなく、少し下の薬と肌の乾燥を防ぐための薬をだしてくれました
    どうも照射したところの皮膚がカサカサになってしまうんです。。。



    ・黒ずみには
    :外用副腎質ホルモン剤:ロコイド軟膏1.0%

    ・乾燥予防には
    :ヒルドイドソフト軟膏0.3%


    ヒルドイドは、手あれにも使えて便利ですよ

    これを塗り始めて、3ヶ月くらいかな?
    結構、早くにお腹の黒ずみがなくなりました(下の写真です)



    それから、リンパマッサージにはキュレアの薬用ローションを進められました
    皮膚には皮膚の専門家だと思います
    リンパマッサージは、キャリアオイルは使えません
    あと精油(アロマ)も使えないので気をつけてくださいね

    毛穴が黒くなっているのがわかると思います
    でも今は、全く無くなっています
    1皮剥けるように綺麗になりましたよ
    傷跡も、もっと白っぽくなってきています

    でも、これってなぜみんなが同じように指示されていないのかは不思議でしたが皮膚の黒ずみってやっぱり嫌ですよね

    私が使っていた薬がいいかどうかは、個人差があると思いますが、かかりつけの皮膚科があれば聞いてみてください  
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  • 2010年12月29日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)放射線・・・闘病記

    エラストグラフィで超音波乳がん検診の精度向上

    超音波でしこりの硬さを画像化
    エラストグラフィで超音波乳がん検診の精度向上
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    乳腺が発達している40歳以下の女性には、マンモグラフィは適さない。超音波検査が向いているといわれているが、画像読影が難しく、正確な読影は医師や技師の経験に頼る部分が大きい。この欠点を補うのがエラストグラフィだ。
    --------------------------------------------------------------------------------
    エラストグラフィ(Ultra Sound Elastography:超音波組織弾性映像法)とは、組織の硬さをリアルタイムで画像化する技術。良性病変に比べてがん組織が"より硬い"ことを利用してがんを検出する(写真1)。エラストグラフィを使用することで、超音波による乳がん検診の精度が大幅に向上することが、臨床研究により実証され始めた。



    写真1 エラストグラフィでは硬さが色で表される(柔らかいと赤、硬いほど青)。ゆがんだ青色の円として浮き彫りになっている粘液がん(左)と、通常の超音波像(右)
    日立総合病院外科の伊藤吾子氏は、エラストグラフィを導入した乳がんの超音波検診により、要精査率が大幅に減少する研究成果を、乳癌検診学会で11月18日に発表した。臨床データに基づいたエラストグラフィの評価は、これが初めてのもの。

    乳がんでは、早期発見、早期治療が死亡率を下げることが証明されており、検診はとても重要だ。乳がん検診といえばマンモグラフィが有名だが、マンモグラフィは乳腺が発達している40歳以下の女性には適さない。そのため、この年齢層には超音波検査が向いているといわれている。ただし、超音波検査での画像読影は難しく、正確な読影は医師や技師の経験に頼る部分が大きい。そのためか、超音波を用いた乳がん検診では、要精査(精密検査が必要)率が高いという傾向がある。すなわち、乳がんではないのに、乳がんを疑われる擬陽性の多さが問題となっているのだ。

    改良の余地が大きい超音波を用いた乳がん検診。この精度向上の大役を担って登場したのがエラストグラフィだ。エラストグラフィの装置(下:写真2)は日立メディコが、筑波大学電子・情報工学系教授の椎名毅氏と同大学臨床医学系助教授の植野映氏との共同研究で実用化した。2003年末から販売されており、これまで国内で約200台、欧州を中心とした海外で200台が納入されている。エラストグラフィの装置は、日立製の超音波装置に追加可能なユニットからなっている。

    「これまでもエラストグラフィを導入することで、要精査率を減らせるという手応えを各医療機関は感じていたようだ」と、日立メディコ超音波マーケティング本部総括部長の元木満氏はいう。ただし、エラストグラフィの導入が実際にどのような意味を持つかという、科学的なデータは取られていなかった。

    ●エラストグラフィ導入で要精査率が半減、がん発見率は向上



    写真2 エラストグラフィ装置。日立製の超音波装置に追加することで、エラストグラフィが可能になる
     今回の発表は、日立総合病院の日立総合検診センターにおいて、2006年2月から10月までにエラストグラフィによる乳がん検診を受けた1850人を対象に、エラストグラフィ導入による要精査率を解析したものだ。

     その結果、導入前では3.59パーセントであった要精査率は、導入により1.51パーセントまで減少していることが明らかになった。分かりやすくするために検査を受けた人数を1000人とすると、通常の超音波検査では36人が要精査、エラストグラフィ導入で15人となる。エラストグラフィ導入により、21人があらぬ疑いを免れたという訳だ。

     擬陽性の減少とともに乳がん発見率も減ってしまえば意味がないが、導入後の乳がん発見率は0.38パーセントとなり、導入前の乳がん発見率の0.20パーセントを上回っていた。すなわち、エラストグラフィ導入により、擬陽性を下げ、かつ、これまで見逃していた乳がんを発見できる可能性が見えてきたのだ。

     ただし、今回の解析には、検査対象者が少ないという弱点がある。検査対象者数を増やしても要検査率、乳がん発見率で同様な結果が得られるかどうか、研究は続行中だ。今後、要精査率が低下し、乳がん発見率が逆に高まるという科学的なエビデンスの蓄積が進めば、エラストグラフィの普及が進むと考えられる。

    ●海外でもエラストグラフィの評価が始まる

     日本の企業と日本人研究者が実用化させたエラストグラフィだが、この技術は、国際的にも注目を集めている。「他の医療機器メーカーも追随のため、研究開発を進めているようだ」と元木氏。

     今年11月27日に開催された北米放射線学会(RSNA)で、米Northeastern Ohio大学医学部の研究グループは、エラストグラフィによるがん組織の検出に関する研究を発表した。この研究では日立メディコのエラストグラフィは用いられていないが、同様の技術が利用されているようだ。

     研究では、99人の患者を対象に、生検が予定されている166の病変部位を、エラストグラフィと通常の超音波で検査した。生検は、80人の患者の123病変で行われた。生検の結果から、エラストグラフィは17のがん病変を検出し、106中105の良性病変を検出できたという。

     研究の代表者であるRichard G. Barr氏は、「エラストグラフィの導入により、無駄な生検を減らし、かつ病変が良性の場合、良性である確信を増すことが可能になる」と語っている。

     日本人では、30代後半から乳がん患者が急増する。40歳以下の若い女性において乳がんの早期発見をどう進めるか。自己検診の重要性は言及するまでもないが、新しい検査技術がその有効性を示すエビデンスを蓄積しつつあることを知っていて損はないだろう。

    (小板橋 律子)

    がんナビ:http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/report/1219_1use.html:2006年12月18日

    株式会社日立メディコ:http://www.hitachi-medical.co.jp/elasto/elasto.html

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    この記事は2006年に発表されたものです

    記事は古いものですが、エラストグラフィの知名度はあまり高くありません
    先日も、がん友さんと話をした時にこの機械を知っている人がいませんでした
    私は、たまたまですがこの機械を作っていたメーカーの方と話をする機会があって教えて頂きました
    この機械は若い方の乳がん発見にとても有効だと言われています
    また、CT検査やマンモグラフィのように「二次被爆」しないという利点もあります
    若い方が「乳がん検診」を受け続けると、放射線の被爆量がとても多くなってしまいます
    その上、現在「若年性乳がん」の患者さんはマンモグラフィやエコーでは見つけにくいと言われています
    そういう事を考えても、この機械の普及が望まれます

    私が通院している病院では、この機械を置いてありました
    でも、まだまだ病院内でも知名度が低く「そんな機械ある?」みたいな感じでした
    「マンモはあるんだけど・・・」と、断然、マンモグラフィの知名度のほうが高かったです

    もし、この機械で検査を受けたいと希望がある時は、病院の相談室に電話して聞いてみてください  
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  • 2010年12月28日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)がん情報

    手術9日目

    手術9日目です



    この日、初めて「リンパマッサージ」をしてもらいました

    マッサージの最初に「腹式呼吸してね」っていうところから始まりました
    手術前の心得を書いてある本に「腹式呼吸をすると痛みが緩和される」みたいな事が書いてました
    それを読んでいたし、様々な検査の大半は「痛い」「不安」なので、その都度「腹式呼吸」をしていました

    それが、この日初めてやってみたらできません!

    正直、どうやればいいのかわからない!「えええ?」って感じでした
    その時に、看護師さんがお腹に手を置いてくれて「息を吸って」「吐いて」と言ってくれました

    多分、精神的な不安感なのかもしれないって思います
    お腹の手術をした事による不安。だと思います

    その後、他の患者さんが手術から帰ってきた時に、看護師さんが「腹式呼吸してみて」と言われました
    その時もお腹に手を当ててくれていました

    なんていえばいいかわからないけど、本当に当たり前にできた事ができなくなるし
    そんな事ができない自分に対する「あせり」とか色んな感情がありました
    でも、それをふっと自然に、お腹に手を当ててくれた時に「看護師さんってすごいな」って思いました

    医師では無理なとこがいっぱいあるけど、それをサポートしてくれるのが看護師さんなんだと思います

    いつも仲のいい看護師さんがいないと、子供のように不安になったりする時もありました
    手術の前や後で、ずっと不安を訴えているおばあちゃんもいました
    自分の孫くらいの看護師さんに、話を聞いてもらっていました

    でも、今の外来では看護師さんに会うのは検査室で名前確認をしてもらう時と血液検査の時だけです。

    今は、診察室で医師と二人きりになってしまいます
    それが、医師の暴言だったりセクハラに医師自身が気がついていないような事態を
    生んでいるような気がします
    そして、もうちょっと話を聞いてもらいたかった。
    とかっていう患者の物足りなさを残してしまうような気もします

    これって、なんとかならないのかな??って思います

    入院生活が短くなった分、そういったものをカバーしてくれるようなところが必要な気がします

    私の友人が入院していた病院では、婦長さんが「何かあったら言ってね」と入院してすぐに挨拶に来て
    言ってくれたという話を聞きました
    1人は、普通の婦人科のある病院でした。あと1人は、がんセンターでした

    私の病院ではそういう事はなかったですが、私のように遠方からの転院。そして、関西弁に
    独身で子供なし。などなどのせいか、婦長さんとは入院中も退院後も色んな話をしました
    だから、今でも通っているのかな?とも思ってます

    あと、病院の中にある患者会の存在も大きいです

    みんなが不安のない(精神的なものは仕方がない)生活が送れるような仕組みがきちんとできるといいなって思います  
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  • 2010年12月27日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)手術・・・闘病記

    ジェネリックについて~追加~

    先日のジェネリックでいいものを見つけました

    杉並区の検診センターで見つけました
    下の部分は切り離せるので、病院や薬剤師さんに切り取ったカードを渡すといいと書かれています

    多分、他の地域でもあると思います
    よかったら、参考にしてください



    黒柳徹子さんがCMをしている「ジェネリック」です

    安くなります。
    と言われていますが、では、どうすればいいんでしょうか?
    下記のようなHPがあります
    こちらは熊本医師会のものですが、こういうもので検索して探してみるといいと思います

    現在自分が処方してもらっている薬の名前を入力して、検索をしてみてください

    今回は私が処方してもらっていた「ロペミン」を入力してみました
    色々なメーカーのものが出てきます:同成分薬品を表示をクリックしてください


    「後発品」と書かれているものがジェネリック薬品になります


    価格を見てください。かなり違うのがわかると思います


    ただ、ジェネリックがいい面ばかりではありません
    2枚目を見てもらってわかるように、需要と供給のバランスがうまくいっていません
    欲しくても薬局での取り扱いがないものもあります
    これがジェネリックのマイナス要因だと思います
    また、医師によっては「ジェネリックでは責任が持てないから」とか言われる先生もいます
    私の場合は「ジェネリックでいいですよ」と言われました

    私が入院していた時に、薬剤師さんにジェネリックをお願いしていた患者さんがいらっしゃいました
    その時に「薬代がとても高いからジェネリックにしている」って言われていました
    ただ、ジェネリックは供給面での安定が難しいと書きました
    その方もやはり病院の近くの調剤薬局では手に入らないけれど、家の近くの薬局でお願いして
    取り寄せてもらっていると言われていました
    いつも出してもらっているものなら頼みやすいと思います
    自分でも工夫してみてくださいね
    治療費や検査費って、そんなに安くはありません
    それならジェネリックが使えるものなら使いたいですよね

    私は現在、ロペミンからクラレットに変更してもらっています
    その時に薬局で聞いたら1ヶ月で「約900円」やすくなると言われました
    これを1年間続けたら・・・って思うと、すごいですね(10800円!)

    ただ、自分が気がついていないだけでジェネリックを服用している場合もあると思います
    そういう時は、こちらのサイトなどを使って検索してみてください
    医師は全ての薬品を理解している訳ではありません
    今は本当に沢山の薬があります。結構知らなかったりするし
    お願いすると快く「いいですよ」って言ってくれたりします
    また、病気によってはジェネリックよりはこちらの薬のほうがいい。という場合もあります
    「薬代が高いけど、どうすればいいの?」という場合や薬の副作用などがある時もあると思います
    そういう時は、医師や薬剤師さんに聞いてみるのもいいと思います

    また薬の飲み方などは薬剤師さんにお願いするのがいいと思います
    副作用の少なくなる飲み方や副作用など一緒に考えてくれたりします
    病院には色々な「専門家」がいます。できるだけ上手に関わっていきましょう

    ジェネリック医薬品検索HP:http://www.kumayaku.or.jp/jyene/

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    こういった事は、私は入院中に先輩患者さんから教えてもらいました
    本当に色んな事をみんなに教えてもらったと思います

    確かに入院期間が短いのもいいと思います。また、個室で1人という方もいます
    でも、少し元気になったら色んな人と話をしてみてください
    色んな事を経験している先輩患者さんは心強いです
    「がん」を受け入れるのは、つらいです
    でも、色んな人が色んな状態で戦っています。入院期間はそれを知る一番の場所です
    「いやだ」「話したくない」と言われている方もいました
    それを「ダメ」とは言いませんが、退院してから同じ悩みを抱えている人に出会う事はとても大変です
    その時に始めて「どうすればいいの?」って思っても難しいです  
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  • 2010年12月25日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)ジェネリック

    手術後の下着について

    入院前に持ち物のリストを渡されます

    その中に必要なものとして下着などが書いてあります
    ほとんどのものは病院内にある購買部で「セット」で買えます。便利~~!



    でも、実際自分が入院・手術・退院して感じた事を書いてみます

    下着は、手術後すぐにはT字帯と呼ばれるものを使用します
    これは、動けるようになると、すぐに普通の下着に替えます

    手術後に使用していた下着です(こちらはダメでした)



    グンゼのこのタイプの下着で大きめのサイズを持っていってたのですが、下着のVのところが
    ドレーンにあたって痛くて大変でした
    その時に、同室の患者さん達が自分達が使ってよかった下着や腰巻などをくれました
    本当によくしてもらったし、お見舞いの人がほとんどいなかった私は助かりました

    私がおばちゃんにもらった下着です。本当によかったです



    できれば私は手術後の下着としては、トランクスタイプをお進めします
    おばちゃんぽいのもありますが、ちょっとカジュアルな感じのもあります
    ただ、できるだけ股上の長いものがいいと思います
    手術後すぐは、ガーゼや腹帯などを巻いているので、かなり大きめで。

    下着の下の部分が開いているので、尿道カテーテルが入っていても大丈夫です
    また、お腹の部分にかなりのゆとりがあるので「腹帯」「ガーゼ」を巻いていても大丈夫です
    ただ、退院後も使っていましたがどうも下から風が入ってきてスースーするので、気色悪い。。。って
    思いました。男の人って不思議です・・・

    退院後はこちらの下着を使用しています



    これは、上の部分がゴムではなくレースになっているので締付感がほとんどありません
    また、股下1分丈になっているのでソケイ部に下着が食い込むなんてこともありません
    この丈の好みは人それぞれかも知れませんが、1分より短いと結構、食い込みがあります
    また、これより長いと「おばちゃん度」が増す気がします・・・
    まあ、この下着もしっかり、おばちゃんっぽいですが。。。

    どちらの商品も1部丈と書いてますが、メーカー等によって長さが違います
    一度、買って見てよかったものはメーカー名や丈を覚えておいて同じものを買うといいと思います


    それぞれ好みがあると思いますが、最初はいろんなメーカーを試してみてください
    こちらの商品は、うちの近くのおばあちゃん愛用店で購入しています
    おばちゃん情報で教えてもらったのですが「この店が無くなってしまったら、後は巣鴨よね~~」
    なんて声も!
    私もこれに出会うまでは、本当に沢山のをためしてみました
    自分に合ったのが見つかるといいですね

    手術後、しばらくは「腹帯-ふくたい」と言われるものを巻いています



    でも、これはずっとしていると腹筋が低下するのと、動き始めると擦れて痛くなっていきます
    あと、手術後の不安もあるのでなかなか腹帯を外すことができませんでした
    そういう時におすすめなのが「腹巻」です(先輩の患者さんが教えてくれました)
    これは、巻いている時も温かいし、腹帯を外した不安感も取ってくれるので本当にいいです
    まだ傷口が痛い場合は、腹巻をしてから腹帯をしてください
    そして、その上に下着の順番で使用してみてください


    ただどのタイプの腹巻でもいいかというと「いいもの」と「ダメだったもの」があります

    私がダメだったものを紹介しておきます(腹巻)

    写真だと細かい部分はわからないかも知れませんが、全てリブのような素材です



    これは元気だった時に、お腹の弱い私が使っていたものですが
    手術後に使うと「ぎゅっ」とした締め付け感がどうしてもダメでした
    リブが効いているものは、手術後はやめたほうがいいと思います

    こちらは、現在、私が愛用している「腹巻」です

    若い子の売り場なんかに売っている場合が多いです
    可愛らしい水玉やキャラクターものなんかもありました(さすがにそれは恥ずかしい)



    これは、締め付け感がなくて素材もジャージのようなものです
    最初に購入したものは「ゆるゆる」になってしまったので、綺麗なものだけ紹介しています
    これには「ポケット」がついていてカイロが入れれるようになっています
    ※ リンパ浮腫の人は、カイロはよくないと書かれています
      お腹の感覚がないからだと思います。私も、退院後入れていて低温火傷をしました
    ただ、ポケット分だけでも温かいかも?なんて思ってます

    靴も手術後は、色々と難しいものがありました

    ヒールがあるのは、ダメになってしまいました。
    また、一番気になるのは夕方になると、足のむくみがあるので足首の部分が締め付けているものは
    かなり痛くなってしまいました
    ブーツやショートの靴なんかでもヒモで結ぶタイプは、ぴっちりしてしまうので
    足のむくみがでると痛くなります
    「痛いかも?」って思ったら、ヒモを緩めてください

    あと服も靴も重たいものはダメです。できるだけ軽いものを身に着けてください



    また、靴下も同じような理由で今までのとは違うものを使っています

    靴下のふくらばぎのリブ部分が痛くて困っていたのですが、去年、友達の家の近くて買ったものだけが
    痛くないという事に気がつきました
    「何が違うんだろう?」って不思議だったのですが、よくよく考えてみたらふくらはぎのリブの素材でした

    こちらは私がダメだった靴下です。

    でも、これは本当に普通のタイプの靴下だと思います



    で、こちらが現在私が愛用している靴下です
    こちらの靴下は全て、ふくらはぎの締め付けのないものです

    こちらの靴下は「靴下屋」と「tutuanna」で買いました
    ただ、よく売られている3足1000円ではないものもあります
    (1足1000円くらいのもあったけれど、安いのもあります)
    結構、高いなって思ったけれど、自分の辛さを考えると仕方がないって思ってます



    また、退院後はスカートがダメになってしまいました
    寒いのと、ウエストで留める感じがどうもダメでした
    生まれて初めてくらいに「ワンピース」を着ました
    手術後は、ワンピースやチュニックが一番、着やすいと思います
    また、ズボンはウエスト部分がゴムのものがいいのですが、ゴムも製品によっては
    固いものとやわらかいソフトゴムっていうのがあります
    買ってから気がついて「これ痛い」っていう事もよくありました
    そういう時は、全てゴムを取り替えています
    これは、市販品でソフトゴムというものを買ってみてください
    また、私としては2~2.5センチくらいの細くも無く太くも無くっていうゴムがおススメです
    普通、ゴムは「ウエスト-3センチ仕上げ」になっていますが、自分の体調に合わせて調整してください

    手術後、腹筋がないせいなのか、どうしてもお腹が出てきます
    ひっこめようとしても、体調が悪いとすごくお腹がはってくるのでウエストにゆとりのあるものを
    選んでください。ぴったりだと、気持ちが悪くなっていきます(私の場合)

    ズボンは「股上」の深いものを選んでいます
    今は、流行で股上の浅いものが多いのですが、できれば傷跡よりも上にくるものがいいです
    ただ、リンパ郭清をされてる方などは傷痕が結構、上まである場合もあるので
    ズボンはできるだけストレッチ素材やニットをおススメします
    膝の部分にちからがかかると、ウエストの部分がキュッってなるので痛くなります
    できれば、膝の部分にタックがあるとかがいいのですが、これを見つけるのはなかなか難しいです
    私は、これらは全て自分で縫っています

    ただ、みんなが縫えるわけではないし、私も自分が気に入ったものを見つけるまでは
    「西松屋」や「無印」のマタニティを利用していました
    ウエストのゴムの調整をする事ができたりするので、なかなかいいです(下記写真)
    ※こちらのゴムは「ボタンホールゴム」と呼ばれるものです
    手芸用品店で探してみてください

    マタニティ用品は締め付け感があるというか、リブで伸びるようなものが多いです
    そういうものは手術後の人は向いていないと思います




    それから、買い物をする時には、メジャーを持って行くのをおススメします

    ちょっとお洒落なメジャーでしょ。



    私は普段からメジャーを持ち歩いているのですが、これで商品の股上を計ったりすると
    自分の傷口より上にくるかどうかが、すぐにわかります
    股上は股の縫い目から上を計ってくださいね

    縫える方やミシンが使える方は、少し大きめを買ってきて自分で補正してみるのもいいと思います
    できるだけ自分の体に合ったもの。負担のないものを選んでください  
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  • 2010年12月24日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)手術後の下着について

    妻の乳がん、夫にうつのリスク

    がんは患者本人に苦しみをもたらすだけではなく、配偶者にとってもストレスになる。乳がんにかかった女性の夫ら男性パートナーが、うつ病などで入院するリスクを調べた論文が、キャンサー誌電子版に9月掲載された。

    デンマークの30歳以上の男性で、妻ら女性パートナーと5年以上同居している116万2596人を最長13年追跡した。この間に2万538人の妻らが乳がんにかかった。男性のうち1万2365人がうつ病を中心とする感情障害で入院したが、このうち180人の妻らが乳がんにかかっていた。

    その結果、妻らが乳がんにかかった場合には、かからなかった場合と比べ、うつ病などで入院するリスクが1.39倍に上がった。このリスクは、妻らの乳がんが進行しているほど(腫瘍が大きい、リンパ節転移の数が多いなど)高くなった。

    また、妻らが乳がんにかかった男性の中でも、妻らの乳がんが再発した場合は、再発しなかった場合と比べて、うつ病などで入院するリスクが1.54倍に上がった。妻らが死亡した場合は、死亡しなかった場合と比べて、リスクが3.63倍に上がった。



    がん患者の配偶者でうつなどの心理的問題のリスクが高まるという研究はこれまでもあったが、入院に至る重い病気のリスクを調べたのは、今回が初めてという。デンマーク国民に与えられているID番号を使い、人口登録、がん登録、入院登録など各種のデータを結びつけて行った、全国レベルの大規模な調査だ。

    ところで、この論文の著者は日本人だが、論文の電子版が9月に公表された際には、米国ABCや英国BBCをはじめ世界で報道された。しかし日本のメディアが取り上げたのは、筆者の知る限り、米国の健康情報を翻訳した1件のみだった。こうした情報鎖国ぶりによって、世界最新の医療情報が日本の市民のもとに届くのが阻害されているのではないかと懸念される。

    (2010年11月22日付 朝日新聞東京本社夕刊から)

    坪野吉孝 東北大教授:https://aspara.asahi.com/blog/medicalreport/entry/aDjHBEvikP

    この記事は、自分自身が「がん体験者」である人間にとってはつらい記事だと思います
    自分のせいで相手が「うつ病」になるなんて・・・って思います
    私も手術後、白髪が一気に増えました
    これはストレスなのか加齢なのかは不明ですが、私たち患者の間では「全身麻酔のせい」にしてます
    手術後に白髪や脱毛が増えるからです
    これは、ストレスが関係しているとは思いますが、全身麻酔や手術や入院・通院でストレスを抱えない患者なんていないですよね

    ただ、この記事の最後に書かれている「ところで、この論文の著者は日本人だが、論文の電子版が9月に公表された際には、米国ABCや英国BBCをはじめ世界で報道された。しかし日本のメディアが取り上げたのは、筆者の知る限り、米国の健康情報を翻訳した1件のみだった。こうした情報鎖国ぶりによって、世界最新の医療情報が日本の市民のもとに届くのが阻害されているのではないかと懸念される。」というところが気になりました

    最近、気になっていましたが色々なテレビ局で紹介されている「名医の治療」や「最新治療」などが
    実は世界のスタンダードだったりする事もあります
    確かに日本人の外科技術は世界的にもレベルが高いといわれています
    でも、世界的には一般的なものまで日本では最新治療と言われてるのはどうなのかな?って思います  
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  • 2010年12月23日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)がんと家族

    自己導尿をはじめる方へ

    自己導尿をはじめる前に病院からこのような資料を頂きました

    そして、説明を受けて導尿がはじまりました





    こちらが導尿につかったものです



    最初の頃はコツが掴めないのもあるのか、痛みがありました
    なので「キシロカイン」という粘滑・表面麻酔剤を使用していました
    また、導尿につかったネラトンカテーテルは、アレルギー体質の人でも使えるという事でした
    看護師さんに「このカテーテルを使ってるのは、すももさんだけなんで見せて」と言われました
    アレルギー体質って、いろいろ大変だな。。。って思いました
    でも、これって使い捨てなので結構、便利です(他のは知りませんが)

    初日の夜中の2時の導尿は、かなりつらいものがありました
    夜勤の看護師さんに起こしてもらってトイレに行きます
    でも、最初の日は出来なくて、昼間もトイレで汗だくになってもできませんでした
    なので、夜は処置室に行って抜いてもらいました
    (体調が悪い時にできないと、マイナススパイラルに入ります。
    そんな時は看護師さんにお願いするのが一番な気がします)

    私の排尿障害は退院時には、ほとんど何もなく泌尿器科の「お墨付き」をもらいました
    他の人のブログを読んでいて「どうしてもできなかった」とか「難しかった」というのを
    読んでいたし、最近は違いますが以前は導尿の時の残尿が多いと退院できなかったとか
    色々と書いてあるのを読みましたが、私の個人的な感想ですが「思ったよりは難しくなかった」です
    ある日、ひょっこり出来ました
    でも出来るまでは、本当につらかったです

    看護師さんを前に導尿しているのを見てもらってました
    なかなかこれはつらい体験だったです。余程、信頼している看護師さんでないと嫌だと思います
    私の場合は、手術後外陰部のリンパ浮腫がかなりひどかったので感覚が全くありませんでした
    自分でどこを触っているか、はっきりした感覚がないのに導尿するので変なところにいったり
    痛かったりと、本当に嫌でしたが、看護師さんと色々話をして「立ったままでする人もいるよ」とか
    「足を片足あげてする人もいる」とか色んな事を聞きながらやってみました
    その看護師さんは泌尿器科から来た人だったので、本当に頼りになる人でした
    私がつけた「あだな」は「おしっこ◎◎さん」でした。ふふふっ
    変な「あだな」だけど、看護師さんにはそれぞれ特技があります
    みなさん、得て不得手があるので、それにあった看護師さんが見つかると本当に心強いです
    この看護師さんは、最後までずっと頼りにしていました

    こちらに私がつけた導尿記録があります

    私の場合は排尿障害がほとんどなく26時の導尿は1日で終わりました
    これは医師に導尿の進み具合(残尿量)を話してみて省略できるものはしてもらいました
    体調が悪い中、やっと寝れたと思ったのに夜中に起こされてするのは、かなりつらいです
    眠れなくなってしまうし、昼間もとっても眠いのに、昼間も4時間ごとの導尿をするからです
    私は目覚まし時計を持っていっていました
    そしたら眠ってしまったも起きれるので、とても便利でしたよ
    目覚まし時計は、あると便利。と退院時に他の患者さんに渡しました
    その目覚まし時計は、色んな患者さんのところを経由していっているそうです
    みんなの役に立ってくれているといいな~~って思います

    ステップ1:6時・10時・14時・18時・22時・26時


    ステップ2:6時・10時・14時・18時・22時


    私はこういった資料を自分で調べて自分で作成して持って行きました
    私の資料を見て看護師さんに「病院関係者?」って言われました
    確かにそう思われてもおかしくないのかもしれないなって思いました

    死ぬかも知れない病気になってしまった。
    そう思った時に、どんな事であっても自分で納得して受けたいと思ったからです
    色んな考えがあると思います

    資料を出す出さないという事について「なぜそんな事まで・・・」とネットで書かれてる人もみました
    それは個人の考え方だと思います
    ただ、私のブログを読んで「この人のはちゃんとしているかも」って理解してもらえる為には
    やはりきちんとした情報の裏付けを出していかなくてはいけないと思いました

    ※ 自己導尿の資料はこれ以外にもありますが、少し生々しいのと出していい資料かどうかが不明でしたのでやめました  
    タグ :自己導尿
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  • 2010年12月22日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)自己導尿をはじめる方へ

    手術8日目

    手術8日目です

    7日目に導尿が始まっています。
    これは自分の人生においてかなり精神的につらい出来事でした
    導尿については資料等も含めて、明日詳しく書きます



    導尿用の用紙は病院から頂きました。
    でも、いまいちだったので自分で用意したものを使いました
    「こっちのほうがいい」と看護師さんにも好評?でした

    ネットでも手に入れられるところもあるそうですが、私は本を参考にアレンジして作りました
    広汎全摘出手術。と言われた時から「導尿」は覚悟していました
    自分で手に入れられる資料はほとんど入手してから望みましたが、自分が予想した事態が沢山起きました
    手術って、やっぱりそんなに簡単なもんじゃないんだな。。。ってつくづく感じました

    これくらいから、ちょっと入院生活に慣れてきました
    個性的な看護師さんがいて「物まね」とかして笑わせてました
    どんな時でも笑っていたい。という関西人の血が騒いでいました

    あと私は入院中に担当してくれた看護師さんの名前を闘病ノートの左端上に書いています
    たまに看護師さんに「私の夜勤っていつだった?」なんて話をしたりしました
    自分の事を名前で呼んでくれるんだから、ちゃんと名前を覚えておこうって思っていました

    今は忘れちゃった人もいるけど(例の性悪看護師さんなんて一番に忘れました)
    お世話になった人は、今でも、ちゃんと覚えてます  
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  • 2010年12月21日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)手術・・・闘病記

    セルフリンパドレナージュ〔下肢編〕




      
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  • 2010年12月19日 Posted by すもも at 00:00Comments(4)リンパ浮腫

    セルフリンパドレナージュ〔上肢編〕




      
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  • 2010年12月18日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)リンパ浮腫

    リンパ浮腫のセルフケア




      
    タグ :リンパ浮腫
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  • 2010年12月17日 Posted by すもも at 00:00Comments(4)リンパ浮腫

    ベットサイドのリンパ浮腫ケア

    入院中に患者会の方からこの本を貸して頂きました



    うちの病院では入院中にリンパ浮腫の講義を受ける事ができました
    ただ、私の場合は基本編しか受講する事ができませんでしたが
    それ以外は看護師さんがマッサージを教えてくれました

    でも、ついつい怠けてしまうのとしばらくしないでいると「どうやったっけ?」ってなります
    もちろん、病院からはそういう時に参考になるようなものを頂いていますが
    この本だと、自分だけではなくて誰か他の方にお願いする事もできます

    第1章:リンパ浮腫の基礎知識
    ・リンパ管系のしくみ
    ・リンパ浮腫の診断
    ・リンパ浮腫の症状

    第2章:リンパ浮腫のアセスメント
    ・リンパ浮腫のアセスメントとは

    第3章:リンパ浮腫の治療(複合的理学療法)
    ・複合的理学療法

    第4章:リンパ浮腫のケア
    ・スキンケア
    ・医療徒手リンパドレナージュ
    ・圧迫療法
    ・運動療法

    第5章:症例で学ぶリンパ浮腫のケア
    ・症状・部位別のリンパ浮腫ケア

    第6章:退院前に伝えておきたいこと
    ・セルフケアの支援
    ・心理的支援

    第7章:リンパ浮腫ケアQ&A
    ・そこが知りたい、リンパ浮腫ケアQ&A

    看護師さんが。と書いてあると専門的で無理って思うかもしれませんが
    そんなに難しいことばかりが書いてあるわけではありません
    もし、自分の家族が「リンパ浮腫」になっている方がいましたらぜひ読んでみてください
    リンパ浮腫は、がんだけではありません
    心臓などの機能が低下している人でリンパ浮腫になっているのを見た事があります
    また、これってリンパ浮腫?って思っている方がいれば、ぜひ読んでほしいです

    ただ、どうしてもリンパ浮腫を紹介しているものは重篤な写真が多いです
    こんなになったらどうしよう・・・って私も思いました
    でも、本当に少しの浮腫であっても痛みや痺れがでる場合もあります
    また、浮腫が出る前に痛くなるといわれていた患者さんもいました
    近くにリンパ外来を持っている病院があればいいですが、なかなか見つけることや
    受け入れてくれる病院がなかったりします

    本当は、専門機関にお願いするのがいいに決まってはいますが参考にしてください

    また、リンパ浮腫については色々な本が出ています
    気になった方は、本屋さんで探してみてください
    その時はできるだけ初版の日付の新しいものを選んでください  
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  • 2010年12月16日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)リンパ浮腫

    切らない乳がん治療「ラジオ波療法」に学会が“待った”

    切らない乳がん治療「ラジオ波療法」に学会が“待った”
    研究以外の目的では行わないよう要請    -がんナビより-
    --------------------------------------------------------------------------------
    「切らない乳がん治療」として、近年急速に注目を集めている「ラジオ波療法」。だが日本乳癌学会はこのほど、「研究的な治療に限定して行われるべき」という趣旨の通知を出し、広がり始めていたこの治療法の拡大に、事実上の歯止めをかけた。期待の新治療に、何が起きたのだろう?
    --------------------------------------------------------------------------------
    乳がんの治療は、現在、外科手術が中心。だが乳房を切除する治療に対して、「できれば切りたくない」という心理が働くのは当然だろう。そこで、「切らない乳がん治療」として近年、注目を集めているのがラジオ波熱凝固療法(ラジオ波療法)だ。



    図1 乳がんのラジオ波熱凝固療法は、電極針を腫瘍内に刺入して加熱する。ラジオ波療法は、がんの中に細い針状の電極を差し込んで電流(周波数480kHz程度のラジオ波電流)を流し、発生する熱でがんを焼く治療法(図1)。通常15分程度で終わる。手術が不要で傷も残らず、体への負担が比較的少ないのが特徴だ。

    この治療がまず普及したのが、肝細胞がん。2004年に保険適用が認められ、今ではスタンダードな治療法の1つに数えられている。肝細胞がん以外への応用も有望視され、肺がん、乳がん、腎臓がんなどで研究が進められている。

    特に「切らない治療」への期待が強いのが乳がん。そこで数年前から、大学などが臨床研究として実施する以外に、一般の医療機関でも、保険外の自由診療としてこの治療を行うところが出てきた。費用はだいたい30万~35万円程度

    だが最近になって、この治療を受けた後で再発したというケースが目立ってきたという。「再発患者がほかの医療機関に駆け込んでいるという報告が複数寄せられたため、学会としても看過できない」(東北大学教授で日本乳癌学会医療安全委員会委員長の大内憲明氏)との判断から、同学会は今年1~2月にアンケートによる実態調査を実施した。

    831施設に調査票を発送したところ、547施設から回答があった(回答率66%)。この547施設のうち、「乳がんラジオ波療法を行っている」と回答したのは29施設、累積治療件数は1049件。うち9施設が「臨床研究以外」の目的で行っており、この9施設での治療件数は過半数の572件に及んでいた(詳細はこちら)。

    この状況を踏まえて同学会は、「(ラジオ波療法は)早期乳癌の標準治療とはいえないことから、臨床研究として実施されるべき治療法である」と学会員に通知。研究以外の目的では行わないよう要請した。通知に強制力はないものの、悪質なケースでは対応を検討するという。

    ●安全に実施できる範囲がまだ未確定

    なぜこんな事態が起きたのだろう。乳がんのラジオ波療法の研究を精力的に行ってきた和歌山県立医科大学第一外科准教授の尾浦正二氏は、「“まだ研究段階”というのは要するに、この方法で安全に治療できる範囲が確定できていないという意味」と話す。

    和歌山県立医科大学第一外科准教授の尾浦正二氏。「直径2cmぐらいまでの乳がんなら、おそらくラジオ波療法で大丈夫というのが、専門家の間のおおよその一致点だが、もっと狭めた方が良いという考えもある。だが実際には、3cmを超えるケースでもラジオ波療法を行っていた医療機関があったようだ」(尾浦氏)

    がんのサイズが大きいほど、熱が回り切らずにがん細胞が生き残る可能性が高まる。周囲に進展しているリスクもある。例えば、先に保険適用が認められている肝がんでは、病変が「3cm3個以内、あるいは5cm以内単発」を一般的適応としている。

    乳房は肝臓に比べて脂肪が多く、組織の性質が違うため、肝臓の適応がそのまま当てはまるわけではない。つまり、乳がんにおける安全ラインが確定しないうちに、一部の医療機関が“見切り発車”的に実施していたことになる。

    医師の技量の問題を指摘する専門家もいる。「ラジオ波療法は単純な治療法に見えるけれど、実は意外と難しい技術」と話すのは、岡山大学放射線医学教室教授の金澤右(すすむ)氏。同教室は10年近く前からラジオ波療法の臨床研究に取り組んでおり、肺がんや腎臓がんで豊富な経験を積んでいる。

    岡山大学放射線医学教室教授の金澤右氏。ラジオ波療法は、超音波診断装置(エコー検査)でがんの陰影を確認しながら行うのが一般的なやり方。「電流を流すと、熱くなった部分がエコー画像上で白く変色し、がんの影が消える。それで『がんが焼けた』と思いがちだが、後でMRIなどで調べると、焼け残っていることも少なくない。完全に焼くには、画像上のがんの陰影より広い範囲を、十分に加熱する必要がある」(金澤氏)。そして範囲をどこまで広げるか、どの程度加熱するかなどの判断に、医師の技量や経験がものを言うというのだ。

    金澤氏は、乳がんの場合、“技量”が軽んじられかねない独特の事情があったと指摘する。「乳がんの治療経験が豊富な医師は、エコーでがんの影を見ながら針生検を行うのに慣れているので、ラジオ波の電極を刺すところまでは簡単にこなせる。だからかえって、ラジオ波療法そのものも簡単だと思い込みやすいのかもしれない。それが落とし穴だったのではないか」

    さらに、患者への再発リスクの説明にも問題があった可能性がある。ラジオ波療法で焼けた部分は、皮膚表面から触ると「しこり」として感じる。そのため、がんが再発したしこりであっても、ラジオ波療法のしこりと勘違いしかねない。

    それでも、治療後のフォローアップがしっかりできていれば、問題はここまで深刻にならなかっただろう。「治療後、MRIで定期的に検査していれば、万一再発があってもすぐに対応できる。再発に備える検査としてはMRIが一番効果的」と尾浦氏はいう。実施した医療機関が再発のリスクについてきちんと説明した上で、フォローアップをきめ細かく行っていれば、再発患者がほかの医療機関へ助けを求めるような事態は生じなかったはずだ。

    「この治療を受けた患者さんで、もしMRIの定期検査を受けていない人がいたら、検査を受けられる医療機関をすぐに受診してほしい」(尾浦氏)

    ただ、実際に自由診療でこの治療を行っていた医師に話を聞くと、この問題の責任の一端は、患者側の振る舞いにもあったのかもしれない。「がんが3cmぐらいのケースでは私もまず手術を薦めるが、患者さんの中には、インターネットなどでラジオ波療法の情報を見付けてきて、『絶対に手術は嫌だ』と言い張る人もいる。そういう人には、再発などのリスクを説明した上で、この治療をやってきた」(自由診療で乳がんラジオ波療法を行っていた医師)
     
    今は、がん治療に関する様々な情報が入手できる。それだけに、どの情報が信頼できるのかを、患者側も冷静に判断する必要があるだろう。

    尾浦氏も金澤氏も、ラジオ波療法の可能性は高く評価しており、「今回の件で、治療が確立されるプロセスが遅れる方が心配だ」(金澤氏)と話す。現実に、和歌山県立医大病院では現在、新規のラジオ波療法を停止。当面、これまでに治療を受けた患者さんのフォローだけを行う方針だという。「再発のケースが問題にされ始めた昨年から、新規治療を停止している。長期の安全性をきちんと確認してから再開するつもりだ」(尾浦氏)

    今後しばらくは、国立がん研究センター中央病院などの研究施設を中心に、臨床研究が進められることになる。

    安全性が大前提なのは当然だが、「切らない乳がん治療」への期待もまた大きい。多くの患者の期待に応えられる治療指針が、早く確立されることを望みたい。

    がんナビ:http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/report/101130_02.html

    この治療に関しては、がんサポート2010年 10月号でも特集していました
    気になった方は、できればそちらも読んでみてください

    ラジオ波治療に対しては、私の周りでも乳がんで受けた方がいます
    私個人の意見ですが、標準治療ではない事、保険診療ではない事を考えても
    信頼できる医師にお願いして欲しいと思います
    「温存」を望まれるのはわかります。
    でも、どんな状態であっても「残ればいい」のではないのではないでしょうか?
    綺麗に残す方法が、手術の場合もあります。
    そして、その治療が結果的には命も助けてくれる場合もあります。
    どんな治療であっても最終的には自分で選んでハンコを押します
    つまりは自己責任です。まして、保険診療ではないのです
    それをもう1度考えてみてください

    私は「治験」です。私の治療を「人体実験」と言われた方がいます
    でも、私は標準治療ではない、保険診療ではない治療はみんなそうだと思います
    それを心して受けて欲しいと思います。

    誰も責任を取ってはくれないようなネットの書き込みを信用して欲しくないと思っています
    そして、どんな時でも自分が後悔しない選択をして欲しいと思います  
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  • 2010年12月15日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)ニュース・・・がん

    専門医と認定医

    先日、中川恵一先生の講演を見ました
    放射線治療について話をされていました
    その中で、放射線を受ける施設、またどういう医師を選ぶのがいいかを話されていました

    日本は「外科大国」です
    私たちが腫瘍外来に行って一番最初に出会うのは「外科医」です
    つまり、最初の選択肢は「手術」という事が多いのです
    そして、外科医の数が圧倒的に多いなかでいい放射線専門医に出会うのは、難しいのです

    また日本は「唯一の被爆国」です。どうしても、放射線=被曝を考えてしまう
    でも、被爆をした時の火傷は放射線の影響ではなく爆発した時に生じる熱風のためと言われていました
    それは知らなかった。って思いました
    私も中学生の時に「広島の写真」を見ました
    そのイメージがあったので、医師と話をしました
    うちの病院は、日本で一番と言われるくらいの症例数があるという事。
    また専門医がいる事。そして、最新の機械が入っているという事などの利点を教えてくれました
    その後で「もしも、放射線というものに対して疑問がある場合は、どんなことでもいいので言ってください」と言われました
    その時に私は、芸能人の方の体験談を持っていきました
    その後、医師から「この体験談を放射線科の医師、全員で読ませていただきました」
    「この体験談を信じて、あなたが放射線治療に対して不信感を抱いたのなら残念です」と言われて
    「このような症状は、私は知りません。また、うちの病院のほかの医師に聞いても今までもないです」
    と教えてくれました
    それを聞いて私は「人の体験談ってあてにならないもんだな」って思いました
    その人がどういう病院でどういう治療を受けたかは、その人とその病院でしかわからないもんだから
    だから、私はそういう事は信用しないって思いました
    いつの話かもわからない体験談よりは、やはり医師に聞くのが一番。というのが私の考えです
    (そういう考えに行き着きました)

    中川医師の話の中で、早期の前立腺がんの方にとって選択肢は手術・放射線とあります
    その時に手術を選択する事で、機能障害のリスクがある事があります
    でも、その時放射線を選択するとそのリスクはほとんどありません
    というのがありました

    私は手術+放射線治療でした
    その私が思うには、放射線治療がそこまで何もないというのは本当でしょうか?
    確かに中川医師の話では、放射線は熱くも無く、後遺症もほとんどないと言われていました
    でも、私はお腹の火傷はありませんでしたが、終わった時には真っ黒になっていました
    また、照射した部分の体毛などは全て抜け落ちました
    そして、一緒に受けていた乳がんの患者さんはひどい水ぶくれになっていました
    また照射後の「宿酔」というのもありました。
    照射後、しばらくは車酔いのような状態になって体がふらふらするような感じがしました
    そして、私は熱さを感じました
    子宮頚がんは、腸に照射があたるので、かなりひどい下痢もしました
    照射中は、血便・血尿もありました
    また、この下痢はまだ続いています。全てが放射線治療のリスクとは言えませんが
    全く無いというのも違うと思います。後日、腸閉塞のリスクもあるといわれましたし・・・
    放射線が「夢の治療」のように言われるのはどうなのかな?と思いました
    全ての治療にメリットとデメリットがあると思います

    そういった事を考えても専門医がいる病院を選ぶことをおススメします

    がん拠点病院などには専門医と認定医と呼ばれる医師がいます
    最初に聞いた時には、あんまりかわらないのかな?とか思っていました
    また、認定医や専門医でなくても患者を診れます
    でも、やはり専門知識を持った医師、そして施設を見極めるのが大切だと思います

    中川医師が言われていたのは、放射線専門医を選ぶこと
    できれば、病院に数名勤務しているような施設の病院を選ぶことを言われていました

    医療は日々進化して行っています。やはり、学会などに足を運べるような環境が必要だと思います

    専門医とは:
    わが国では、医師国家試験に合格した医師は、自由に標榜科目を選ぶことができますが、
    日本専門医制評価・認定機構では、加盟している各学会と協調し、5年間以上の専門研修を
    受け、資格審査ならびに専門医試験に合格して、学会等によって認定された医師を専門医と定義
    しています。
    社団法人:日本専門医制評価・認定機構:http://www.japan-senmon-i.jp/



    このHPの中に、加盟学会の会員数及び専門医数等の一覧表というのがあります
    そこに学会名が書いてありますので、検索してみてください

    日本がん治療認定医機構:http://www.jbct.jp/
    認定医は,がん治療の共通基盤となる臨床腫瘍学の知識およびその実践を支える基本的技術に習熟し,
    医療倫理に基づいたがん治療を実践する優れた医師および歯科医師である。
    したがって、がん治療認定医の資格認定に関しては,以下の要件を求めるものとする。
    1.がん治療の全相(初期診断から終末期医療まで)における標準的な医療内容に関して説明責任が果たせる。
    2.外科治療,薬物療法,放射線療法など各々の専門領域において,その標準的治療に対し、
    指導医・専門医との連携のもとに適正医療の継続に協力できる医師と認定するに必要不可欠な知識,
    医療経験を有する。
    3.外科治療,薬物療法,放射線療法など各々の専門領域において,先端医療(臨床開発研究)の内容が
    理解できる。

    日本癌治療学会:http://jsco.umin.ac.jp/index-j.html
    日本乳癌学会:http://www.jbcs.gr.jp/index.html
    日本医学放射線学会:http://www.radiology.jp/
    日本消化器病学会:http://www.jsge.or.jp/
    日本乳癌学会:http://www.jbcs.gr.jp/index.html  
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  • 2010年12月14日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)専門医と認定医

    手術7日目

    手術7日目の私です

    この日、やっとこさ抜鈎(ばっこう)してもらいました
    といっても、昔みたいに針と糸ではありません
    今は、お腹の中を縫う糸は溶ける糸で、外はホッチキスみたいなのです

    よくサッカー選手や格闘技をしている時に怪我をした選手がパチンパチンと縫って帰ってきます
    あれと同じだと思いますが・・・

    抜鈎後はテープを貼ってもらいます。これを自然と取れるまで貼っておきます
    そしたら、傷口が綺麗になるそうです
    といっても、これも個人差があるそうですが、今は綺麗に縫ってくれます

    今、外科でもこのテープが使われるそうです。軽い傷ならこのテープ大丈夫だそうです



    写真、これまた生生しいですね

    まあ、これも普通なんで・・・というか、子宮頚がんの中でも私はまだ傷口が小さいくらいです
    私も最初に話では、もっと大きな傷痕になるはずだったけど、15センチくらいになりました



    テープ貼っているからといって、あまり無理をしないほうがいいそうです
    隣の病室にいた患者さんが傷口が裂けてしまったそうです
    えええ~~~ってびっくりした
    怖いようって思ったけれど、傷口が裂けることってあるみたいです
    くれづれも無理はしないようにしてくださいね

    先日、温泉に行った時に友達に「前は生々しかったけど、随分、納まったね」って言われました
    1年過ぎて、お腹を見るとこの写真よりはるかに綺麗になっています
    傷口は体質もありますが、テープの貼り方も左右するとも言われていました
    できるだけ密に貼ってもらうといいと言われました。
    もし先生に言えるようでしたら言ってみてください

    この日から、おしっこの管が抜けました
    ということは、導尿が始まったということです。それについては、また・・・  
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  • 2010年12月13日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)手術・・・闘病記

    ミラクルガール~大塚弓子著~

    先日、NHKで「がんの痛みをとるために」というのを見ました

    それは、リンパ浮腫マッサージをされている看護師さんの話でした
    大塚弓子さんで「ミラクルガール」~医療系セラピストという本も出されています



    私はこの本を以前、宮城県石巻の病院に入院されていたという方から頂きました
    17歳で甲状腺がんを告知されて、手術後リンパ浮腫になってしまったけれど
    その時には医療現場においてさえ、リンパ浮腫という後遺症すら理解されていない時代でした
    その中で、自分でやっていたマッサージですら看護婦さんに「何やってるの」と言われてたそうです

    そんな中、鍼灸師の学校を受験しながら(5回受けたそうです)がんの再発などを乗り越えて
    現在は、石巻の病院や秋田の病院を行き来しながら患者さんを診ているそうです

    今でこそリンパ浮腫は立派な後遺症です
    でも、以前はどんなに足や手が「象」のようになってしまっても、それを後遺症とみとめてくれない
    そして治療方法すら確立されていませんでした
    そんな中、彼女の言葉やマッサージでやっと救われたという人が沢山いたそうです

    17歳という年齢で、がん告知。そして再発。
    自分自身が背負っているものの大きさも大変な中で人を救いたいという気持ちがすごいなって思いました
    どんな困難にも負けずに立ち向かっていた彼女は、本当に「ミラクルガール」です

    私はこの本を病院の看護師さんに渡しました
    みんなで読んだら、婦人科の入院棟にある図書室に置いてくれるそうです

    どんな人であっても誰かの役に立ちたいと感じているんだと思います
    でも、全ての人ができるわけではないと思います
    選ばれた人。というか自分で勝ち得た人がなるのかな・・・なんて思いました

    http://akita.keizai.biz/column/12/

    月曜日に病院に行って帰ってきてから、今週はほとんどどこにも行けませんでした
    リンパ浮腫が痛いのと、その痛みと一緒に腹痛・下痢がありました
    なんていうのかな・・・少しがんばると、その分を取り戻すのに今までの倍以上の期間が必要になってきました
    体力とは違うものです
    リンパ浮腫の痛みや腹痛・下痢といった後遺症は残念ながらいつまで続くのかはわかりません
    色んな人に「いつになったら元気になるの?」「なぜ、下痢するの?」と聞かれます
    でも、一番知りたいのは私自身なのかもしれません
    いつまで続くかわからないのは、精神的にも苦痛を伴います

    ちょっと気がめいっている私でした。。。  
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  • 2010年12月11日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)読んだ本・・・がん

    家族ががんになったら~母~

    先日、会った友達が母が1回目のがんになった時に『うつ』になったと教えてくれました

    その母は、今年の1月に2回の原発がんのあと3回目のがんが元で亡くなりました
    その一番初めのがんの時に友達が「うつ」になったそうです
    家族ががんになるというのは、自分自身がなるのとは違うものだと思います
    でも、まさかあの友達がと驚きました
    いつも冷静な人なので、そういう事はないのかな?って思っていました

    「母が亡くなったら、私はどうやって生きていけばいいんだろう」って思った
    そして、本当に亡くなった今、私はその自分が考えたシュミレーションを行っている気がする
    そして、亡くなってからが一番、母と話をしてみたいって思ったのよねって教えてくれました

    二人で母のアルバムを見ながら、色んな話をしました
    友達は、母のアルバムを持って親戚に話を聞いていたそうです
    母が話していかなかった事を、探しているようでした

    母は、看護婦さんでした
    そして、満州からの最後の引き揚げ船に看護婦として乗り込んでいたそうです


    ※母のアルバムには、この船と同じ写真が貼ってありました。でも、名前はわかりません。

    すごいな~~母の歴史は、日本の戦中・戦後なんだなって言いながら見てました
    母から話を聞きたかったねって言ってた
    どんなに聞きたい事があっても、人は亡くなってからその人と話をする事ができません
    それだけが、悲しいですね

    母は友達の家で闘病していました
    それを、友達は母にとって幸せだったのか悩んでいたそうです
    今、家族が病気になった時に『よりよい治療を』と実家での闘病ではなく都会での闘病をさせようとする
    家族が多いそうです
    確かに私もそう思います
    でも、果たしてそれはその人にとっていい医療なのでしょうか?
    友達は住み慣れた土地・ご近所付き合いなど母には母の生活があった
    それを自分の家にこさせる事でよかったのかな?と思っていたそうです

    でも、最後の時が近づいて来た時に母が「家に帰りたい」と言ったそうです
    それは、自分がいた家ではなく友達の家だったそうです
    それを聞いた友達は、医師にお願いして外出させて家につれて帰ったそうです
    そして、たった4時間でしたが母は家に帰って自分が好きな猫たちと挨拶をして
    大好きなアイスクリームを食べて、病院に帰ったそうです

    母の意識がきちんと戻ったのはその時が最後だったそうです

    友達は実家から母を連れて闘病させたことをずっと「それでよかったのかな?」って思っていたそうです
    でも、最後に「帰りたい」と母が望んだ場所が実家ではなく、自分の家だった事が嬉しかったと言ってました

    私もそう思います
    そして、母もそれを望んでいたのかも知れません
    文句を言い合っていても、やっぱり家族でいる事は楽しかったのではないのかな?なんて思ってます
    友達の家と母の家は、車で20分ほどの場所でした

    ただ、自分の生活圏ではないところで住んでしまうと親戚だったり兄弟だったり友達だったりに会えない事もあります
    そういう事が患者にとって幸せかというと、私自身はあまり進められません
    病院と言う場所自体のストレスも大きい中で、見舞ってくれる人がいないのは本当につらいことだと思います
    人って、家族だけで成り立っているのではないと思います
    色んな人とのかかわりで形成されているのが社会なのだと思います
    できれば、その人が暮らしている場所で治療が受けれるのが一番かなと思います  
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  • 2010年12月10日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)がんと家族

    定期検査に行ってきました 2

    月曜日に腫瘍マーカーの検査結果をもらった時に、こんなのをもらいました

    こちらはいつもの腫瘍マーカーです。
    こんな感じでもらえます。私は病理が扁平上皮がんなのでSCC抗原を調べます
    正常値上限を超えると、数値の前にhというのがつきます
    ※腫瘍マーカーは、病理の種類でかわってきますし、使用しているメーカーによっても
    違ってくるそうです(自分のもので確認してください)


    今回は、こんなのもついてきました
    前々回のマーカーが上がっていったのも、これを見るとよくわかりますね


    今は検査の結果をこうやって書面で頂けるのでいいですね
    患者自身が自分の病気を理解して治療を受けるためにも大切なのかもしれないです
    『知りたくない』という気持ちもわかります
    でも『知っておく』というのも大切な気がします

    病院でいつもは使用されていなかったところに『がん相談室』が開設されていました
    去年、私が入院した時よりも明らかに病院が変わっていっているのがわかりました
    目に見える変化がとても大きい気がします
    これは本当に嬉しいことだと思いました
    私が通っている病院だけなのかな?それはわからないけれど、とてもいい事だと思います
    年齢の高い方はインターネットを利用する事もままならないと思います
    そういう方が直接相談する事ができる場所があるのは、とてもいい事だと思いました
    それに、やっぱり誰かに話を聞いてもらいたいというのはあるのではないでしょうか  
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  • 2010年12月09日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)退院後の検査