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妻の乳がん、夫にうつのリスク

がんは患者本人に苦しみをもたらすだけではなく、配偶者にとってもストレスになる。乳がんにかかった女性の夫ら男性パートナーが、うつ病などで入院するリスクを調べた論文が、キャンサー誌電子版に9月掲載された。

デンマークの30歳以上の男性で、妻ら女性パートナーと5年以上同居している116万2596人を最長13年追跡した。この間に2万538人の妻らが乳がんにかかった。男性のうち1万2365人がうつ病を中心とする感情障害で入院したが、このうち180人の妻らが乳がんにかかっていた。

その結果、妻らが乳がんにかかった場合には、かからなかった場合と比べ、うつ病などで入院するリスクが1.39倍に上がった。このリスクは、妻らの乳がんが進行しているほど(腫瘍が大きい、リンパ節転移の数が多いなど)高くなった。

また、妻らが乳がんにかかった男性の中でも、妻らの乳がんが再発した場合は、再発しなかった場合と比べて、うつ病などで入院するリスクが1.54倍に上がった。妻らが死亡した場合は、死亡しなかった場合と比べて、リスクが3.63倍に上がった。



がん患者の配偶者でうつなどの心理的問題のリスクが高まるという研究はこれまでもあったが、入院に至る重い病気のリスクを調べたのは、今回が初めてという。デンマーク国民に与えられているID番号を使い、人口登録、がん登録、入院登録など各種のデータを結びつけて行った、全国レベルの大規模な調査だ。

ところで、この論文の著者は日本人だが、論文の電子版が9月に公表された際には、米国ABCや英国BBCをはじめ世界で報道された。しかし日本のメディアが取り上げたのは、筆者の知る限り、米国の健康情報を翻訳した1件のみだった。こうした情報鎖国ぶりによって、世界最新の医療情報が日本の市民のもとに届くのが阻害されているのではないかと懸念される。

(2010年11月22日付 朝日新聞東京本社夕刊から)

坪野吉孝 東北大教授:https://aspara.asahi.com/blog/medicalreport/entry/aDjHBEvikP

この記事は、自分自身が「がん体験者」である人間にとってはつらい記事だと思います
自分のせいで相手が「うつ病」になるなんて・・・って思います
私も手術後、白髪が一気に増えました
これはストレスなのか加齢なのかは不明ですが、私たち患者の間では「全身麻酔のせい」にしてます
手術後に白髪や脱毛が増えるからです
これは、ストレスが関係しているとは思いますが、全身麻酔や手術や入院・通院でストレスを抱えない患者なんていないですよね

ただ、この記事の最後に書かれている「ところで、この論文の著者は日本人だが、論文の電子版が9月に公表された際には、米国ABCや英国BBCをはじめ世界で報道された。しかし日本のメディアが取り上げたのは、筆者の知る限り、米国の健康情報を翻訳した1件のみだった。こうした情報鎖国ぶりによって、世界最新の医療情報が日本の市民のもとに届くのが阻害されているのではないかと懸念される。」というところが気になりました

最近、気になっていましたが色々なテレビ局で紹介されている「名医の治療」や「最新治療」などが
実は世界のスタンダードだったりする事もあります
確かに日本人の外科技術は世界的にもレベルが高いといわれています
でも、世界的には一般的なものまで日本では最新治療と言われてるのはどうなのかな?って思います  
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  • 2010年12月23日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)がんと家族