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告知

告知ってどんなイメージです?

医師が言いにくそうに「◎◎さん、残念ですがあなたはがんです」みたいな感じですか?
私もそんな風に思ってました
心配そうな私に、優しく言ってくれる医師。
ほんと、そんなの甘い甘い幻想かも知れないって思った・・・

私は1月過ぎたくらいから出血があって「変だな?」って思ったけど、仕事が忙しかったのと生理があって出血があってだったから止まったら病院に行こうって思ってた
でも、なかなか止まらなくって2009年3月7日に吉祥寺駅の近くにある産婦人科に行った。その時は「ポリープがあります」ってそっけない感じで女医さんに言われて細胞検査された。

そういや後で思い出したんだけど、前にもその病院では検査をお願いしたけど、
感じの悪い女医で「何もないです」って言われた
でも今考えたらあの時きちんと見つけてくれてたらなって思う

その後、検査結果がでて「クラス3a」と言われて疑陽性で再検査してくださいって言われてまた検査。
そしたら、今度は「クラス5」で扁平上皮がんだった
そして、この診断結果の紙を渡された。でも、こんなんわかるか?って感じだった

病理診断:Squamous cell carcinoma
組織所見:提出された切片上には、Squamous cell carcinomaが認められます
得られた範囲内では上皮内に発育する病変が主体ですが、microvasive carainomaを含めた
invasive cancerの可能性が否定出来ません。


なんで、クラス3からいきなりクラス5?ってよくわからないかったけど、先生に「がんセンターに行きます」って言ったら「近くのほうがいいから」と進められて、近くの大学病院に行くことになった
先生に「今から皮膚科に行きます」って行ったら「そんなところに行ってる場合じゃないでしょ」と怒られて、そのままバスに乗って紹介された大学病院に行った。
その時、自分のなかでは「わたし、がんなんや」と思ってるけど「今日は皮膚科に行きたいからな」「帰ったら友達(彼女は子宮頸がん)に電話しよ」とか考えてた。で、紹介状を握り締めて大学病院について延々と待たされて、また検査。

帰って友達に「なんでクラス3aがいきなりクラス5になるんよ!」って聞いたら「がんってクラス4か5なんよ。だからクラス5って、がんやねん」って言われた。その時に「なんや私、がんなんや」って思った
不思議とたったそれだけの言葉なんだけど、自分はがんなんだって思った。じゃあ、この後どうしたらいいか考えようって思った 「告知ってドラマみたいなことないんやな」って友達に言ったら「そうそう、そんなん珍しくないもん。今なんて、明石のがんセンターなんか一杯で何ヶ月待ちやで」って。なんともあっけない言葉だった
:明石のがんセンター(兵庫県立がんセンター)

そっか~~がんって珍しくないんや。

確かに今話してる友達もそうだし、乳がんの友達もいるしなって思った

それから、大学病院に検査の結果を聞きに行くことになって行ったら初診の先生とは違う先生になってた
その医師は検査の結果を見るなり「クラス5で扁平上皮がんです」と言って「40過ぎたら子宮はいらないでしょ」って

なんやねんこいつ!って思った

「この病院でも不妊外来にいっぱい人がいるのに、何言ってるんですか!」って、文句を言ったら、びっくりした顔で「ごめん、ごめん」って。

絶対、こいつそんなん思ってないやろ!って思った

大学病院(この場合は、がん拠点病院)に来る人は、その前に告知をすまされてる人が多いから医師もがんであるって事を隠したり気にしたりする必要がないのかもしれないなってます

ただ、その後私が通うことになる病院では外来で「告知の有・無」の希望を言うことができます
患者が望めば告知はしないという選択もできます

3月27日 この日が、私の本当の意味での告知かも知れないなと思ってます

そして、これからが本当の意味での戦いだったなって思います


病理診断:Squamous cell carcinoma(扁平上皮がん)
組織所見:提出された切片上には、Squamous cell carcinoma(扁平上皮がん)が認められます
得られた範囲内では上皮内に発育する病変が主体ですが、microvasive carainoma(微小浸潤がん)を
含めたinvasive cancer(浸潤がん)の可能性が否定出来ません。

と、いうことが家に帰って調べてわかった
cancer:この日から私はがん患者になりました

がん診療連携拠点病院(がんしんりょうれんけいきょてんびょういん
がん患者の生存率を高める目的で全国に整備された病院のことである。
一般的には、「がん診療拠点病院」とも呼ばれている。

東京都のがん診療拠点病院
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/03/20k3v300.htm

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    2010年08月22日 Posted byすもも at 07:26 │Comments(2)がんと診断されるまでの流れ

    この記事へのコメント
    はじめまして!
    ひーままです(^O^)/

    先日、実父が大腸がんの告知を受けました。
    スコープ検査の状態から、がんを覚悟して同行する私。
    私も「がんの告知ってどんな風にされるのか・・・」
    と思っていたけれど、とても淡々と、しかもあっさり・・・
    父は震えちゃってたけれど・・・
    まだレベルとかデュークとかは分かっていません。
    おひーさまという孫が生まれたばかりなので、
    長生きして欲しいと心から思っています。

    「40過ぎたら子宮はいらないでしょ」って
    なんやねんこいつ!って思った・・・

    ほんまにそうやでぇ~!
    (関西にいたもので・・・)
    私はおひーさまを42歳半で出産しているので冗談じゃない!
    しばきに行きたい気分です。

    これからも時々、訪問しますね♪
    Posted by ひーままひーまま at 2010年08月24日 00:42
    ひーままさん、見て頂いてありがとうございます
    お父さんのこと、大変ですね
    がん患者にとってつらいのは、実はステージや病理が決まって治療方法が決まるまでと言われています
    自分はどうなってしまうんだろうか?
    自分はあとどれくらい生きれるんだろうって・・・
    私もそうでした
    検査検査で、ただただ「がんです」と言われる日々
    そんな時に、支えてくれる人がいてくれたら、やはり違います
    そして、治療が決まると少しづつですが受け入れていけます
    今は、精神的につらい時期ですが、お父さんには専門的な本よりも自分には仲間がいると知って欲しいと思います
    沢山の仲間がいます
    なんていっても、2人に1人ですもん
    元気ながん患者を見てください
    私は、鳥越さんが大好きです♪

    あと、実は私も「おひーさま」と呼ばれてます
    Posted by すもも at 2010年08月24日 08:01
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