悲しみの表現~カラーセラピー~

先日、あるクライアントの方の色分析をしました。
といっても、実際のやり取りをしている訳ではないので、色だけで相手の状態を分析するだけなのですが、このクライアントの方の表現があまりにも色と感情が合っているのに驚いてしまいました。
その中でも私が一番、惹かれたのがこの『悲しみ』の表現でした
「悲しみ」と言われると、私だったらきっとトーンの低いグレーか黄土色のようなベージュのような色を想像しそうなのですが、この明るいピンクと黄色を見てクライアントの言葉での表現が色分析を知っているかのように合っていました。
明るいピンクは、カラーイメージでは「幸福感」「優しさ」「喜び」「リラックス」などポジティブな言葉です。そして、そこに黄色。黄色のカラーイメージは「希望」「憧れ」「安らぎ」「安定」「安心」「甘え」そして「寂しさ」というのがあります。
このクライントの方の言葉での「悲しみ」の表現は、大好きだった人を亡くしてしまって「悲しい」という気持ちでした。
大好きな人の「大好き」は、クライアントが好きなピンク色で表現されていて、黄色は亡くなった方がよく作ってくれたケーキの色だったそうです。確かにケーキの黄色というと物質的な色のように感じますが、私はクライアントの言葉から「大好きな人にもう会えない寂しさ」を感じました。
どんなに大喧嘩をしても生きていれば、いつか時間が過ぎて会えることもあります。
でも、会いたい相手がこの世からいなくなってしまえば、本当にもう2度と会えない・・・
このクライアントの方の表現を見て、なんだかカラーセラピーってやっぱりすごいなって思いました。この方が色の意味を知っていて、この2色を塗った訳ではなく偶然塗った色がそうでした。
でも、なんだか私は「悲しみ」の本質を知った気がしました。
「会いたい人にもう2度と会えない寂しさ」が悲しさなんだなって改めて感じた出来事でした。
そして、こういう表現に出会えるのは嬉しいことだなって思いました。
※上の絵は、実際のクライアントさんのものではなく、私がぬったものです
2013年07月16日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0) │カラーセラピー
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