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すべて、患者さんが教えてくれた終末期医療のこと・・・1

すべて、患者さんが教えてくれた終末期医療のこと・・・1

すべて、患者さんが教えてくれた終末期医療のこと

大津 秀一 著
内容:『死ぬときに後悔すること25』で知られる著者が、終末期・死に関する6つの誤解について解いていく。患者さんが教えてくれた終末期医療の選択と、よりよい最期を迎えるためのヒント。

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治療後1年が過ぎた頃に「再発の可能性」を言われました

幸い、再発はなかったけれどその時に「終末期医療」について考えました

再発=死ではない。けれど、再発→転移であれば、その可能性もあります
私のがんは、基本的に抗がん剤が「効きにくい」ので、手術が受けれなければ、
それは遅かれ早かれ死を意味します

手術を受けるなら、今の主治医に切ってもらおう。と決めた私は、今もその気持ちは変わりません
ただ、それ以上の医療が必要であるなら地元に帰ろうと思っています

そして、その時が来たら・・・も色々と考えていました

ホスピスに入るかどうか。は別にしても、基本的には口から食べ物が食べれない状態になるような胃ろうは作らない。人工呼吸器はつけない。という「延命治療は受けない」というのが私の考えでした
でも口から食べれるのであれば、ストーマはつけると思います
私は物が食べれるのが大切なことだと思っているので、それが基準になっています

そして、それは延命治療を受けるには、がんという病気はあまり適さないと思ったからです

全身にがんが転移した状態であれば、それは二度と治りはしない(完治しない)のだから
長く生きてもそれでその後の人生がある訳ではないということだと思います

まだまだ生きれる。例えば、胃ろうをして働けるようになる。とか、人工呼吸器をしても
いつかは外すことができて、自発呼吸ができるようになる。または、それをつけた状態でも
歩いたり仕事ができるなら、それは必要な治療だと思います

でも、ただ生きるために行われる医療ならば、私は必要ないなって思う

それは抗がん剤治療も同じように思いました

本の中で抗がん剤治療を受けた大腸がんの患者さんは寿命が20ヶ月延びたと書かれていました
それだけの時間があれば、自分が会いたい人に会うことも行きたかった場所に行く事もできるかもしれない
最後に、家族や友人と温泉くらいにならいけるかもしれないと思いました
そのための抗がん剤治療であれば、受けたいと思います
でも、ただ命を削るようなものならいやだなって思います

終末期医療については、色々な考えがあると思います

本の中で「家族だから」とまるで医師のように抗がん剤を押し付けてくるお嫁さんの話が書いてありました
さも家族の意向だから、本人もそう望んでいるからと患者の苦痛よりも医師の言葉よりもネットの情報を押し付けてくる人。
そこまでではなくても、多くの家族が「よくならない」のを心の中では理解しながらも、
自分の都合で患者の延命を望んでいる場合があると思います

患者の1日でも長く生きたい。という気持ちと家族の生きて欲しいが同じ時もあると思います

でも、それが最期の時が近づいた時も同じであるとは思わない私です

この本を読んで最後のページの先生のプロフィールを見て1976年生まれという若さにびっくりしました
終末期医療に関わっている先生って、年齢が高いと勝手に考えていたからよかったと思いました

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    2012年08月12日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0)読んだ本・・・がん

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