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ER議連の「善きサマリア人法案」は、誰が承継するのか

ER議連の善きサマリア人法案は、誰が承継するのか

自民党にER議連というものがあり、その会長が中川秀直氏でした。

救急医療の問題点を真正面から捉え、専門家、有識者の意見などを丁寧に聞きながら相当具体的な制度改正の方向性を打ち出し「善きソマリア人法案」の検討までしていたものが白紙になってしまったそうです

中川氏は、3年前の5月か6月までは熱心に議連の活動を続け、衆議院法制局に具体的法案の作成まで指示していたようです。

あのまま自民党の内閣が続いていたら今頃は日本の救急医療はずいぶん変わっていたはずですが、しかし、残念ながら、衆議院が解散になり議連の活動はそこで終わりになったそうです

折角有識者を交えて作成されたと思われる大事な法案が水に流れてしまい、また民主党ではこういうことに関心がある国会議員がいなかったようで、水に流れた法案が陽の目を見ることはなかったそうです。

そして、今回の中川氏の引退によって「善きソマリア人法案」を誰が継承していくのかが不明になりました

早川忠孝:全文はこちらから
http://bylines.news.yahoo.co.jp/hayakawachuko/20121011-00022046/

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私が好きな海外ドラマ(CSIシリーズ)の中でよく出てくる言葉で「彼は、善きサマリア人なのか?」というのがありました

最初に聞いたときには、わかってなかったけれど何度となく出てくるので「これって何?」って思った
どうも、故意に殺してしまったのではない場合に使われているようではあるけれど、それってどういうこと??と思った。日本だと「過失致死」ってことなのかな??
救急隊員や医師、看護師、または善意の人。も含まれていているのかな??ってなぞがいっぱいでした

でも、日本でそれが議論されているふうもないなって思っていた

そんな時に見つけたのがこれでした

「航空機内での救急医療援助に関する医師の意識調査」~よきサマリア人の法は必要か?~
http://plaza.umin.ac.jp/GHDNet/04/samaritan/

・・・航空会社の報告によると医師の援助を得るために必要としたドクターコールの回数は,1回が70%,2回が23%,3回が5%,4回以上が2%であった。このことは,ドクターコールに協力する医師ですら躊躇していることを示しており,ドクターコールに応じていない医師も相当数いる可能性も考えられる。・・・

また聞いた話ですが、ある女性が飛行機の中で心臓マッサージが必要になった人がいて善意で行ったそうです。でも、飛行場の到着までに時間がかかってしまい、疲れた女性はCAや他の乗客に「代わってください」と言ったところ断られたそうです。そして、他の乗客からは「やめるのか」「やめて死んでしまったらどうなるんだ」と言われ、飛行場に到着するまで間たった1人でマッサージをしなくてはいけなくなったそうです。彼女がマッサージをしている間、他の乗客もCAも見ているだけで、酷い人は彼女の姿を携帯電話で写していたそうです。その後、乗客は助かったそうですが、女性はPTSDになってしまったという話でした。

その話を聞いた時に「本当に心臓マッサージができる人は彼女だけだったのだろうか?」と思った
CAという仕事柄、彼女たちもできるんじゃないのかな?って思うし、ただそれが「自分が責任を負いたくないだけ」という理由だったら、女性のPTSDは誰のせいなんだろう?って思った
どんなに手をつくしても亡くなることもあるんじゃないのかな?って思う
でも、それをたった1人の善意の人に押し付けるようなことになるのならそれっておかしくないかな?って思う私でした


善きサマリア人の法:善きサマリア人法は、「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法である。誤った対応をして訴えられたり処罰を受ける恐れをなくして、その場に居合わせた人による傷病者の救護を促進しよう、との意図がある。


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    2013年01月09日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0)その他

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