たまりば

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母の娘

宇多田ヒカルさんのコメントを読んで感じたのは、なんときちんとした文章を書く人なのだろう。ということでした。「なぜ彼女は自ら命を絶ったのか」ということや「家族はどうしていたのか」そして「今の自分の気持ち」と全てのことが誰が読んでも納得できるものとして書かれていると思います。これほどの文章をこのつらい時であっても書けるということが、改めて彼女が曲だけでなく言葉で生きている人なのだと感じずにはいられませんでした。
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誤解されることの多い彼女でしたが…
とても怖がりのくせに鼻っ柱が強く、正義感にあふれ、笑うことが大好きで、頭の回転が早くて、子供のように衝動的で危うく、おっちょこちょいで放っておけない、誰よりもかわいらしい人でした。

悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女です。母の娘であることを誇りに思います。彼女に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
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彼女の文章を読んでいると、彼女がまるで母を自分の子どものように感じているかのように思えました
本当は自分自身が母親から守ってもらうはずなのに、いつからか彼女が母を「守ってあげなくては」と思っているのがわかります。それは、金銭的にも精神的にも母を支えていたのだろうと想像しました。

数年前に藤圭子さんが自ら望んで受けたインタビューというのを見た時に、歌への熱い思いや今の音楽界への不満を語られていました。

そして「誰かのために・・・」とずっと歌を歌っていたというインタビューを見て、最後は自分のために歌って欲しかったなって思いました。自分の好きな歌を自分自身のために歌って欲しかった。そしたら、こんな最期ではなかったのかもしれない・・・と思いました。

岡本敏子さんが岡本太郎さんが「自分は岡本太郎として生まれたのではない。岡本太郎になったのだ」と言っていたというのを思い出しました。きっと藤圭子さんも「藤圭子として生きて、最期は藤圭子として死んでいった」ように感じました。

人は自分自身で自分になるのだと思います。どう生きるかも自分で選んでいるのだと思った。

・・・ご冥福をお祈りします。

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    2013年08月30日 Posted byすもも at 06:30 │Comments(0)その他

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