たまりば

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「会いにいくね」

去年の秋に、友人のだんなさんが大腸がんで亡くなりましたicon11

15年以上も前に胃がんにもなっていましたが、手術で再発もなく元気にしていましたが
おととしの年末に、大腸にがんが見つかり、もう全身への転移があって見つかった時には末期でした

医師から告げられた時間は6ヶ月でしたが、それよりも長く9ヶ月戦って亡くなりました

その方が亡くなるときに、私は不思議な夢を見ました
でも、はっきりとわからなくて、しかも何も聞かされていなかったので「まさか」というのもあって
「ただの夢」と思っていました

お葬式が終わって、初七日が過ぎたあたりに1本の間違い電話がかかってきました

きっと、誰にも迷惑をかけたくないという奥さんを励まして欲しくて、だんなさんが私の家に間違い電話を
かけてきたんだろうなと思った

ユングだったっけ?フロイト??
「偶然と思っているものにこそ、実は深層心理が隠されている」みたいなもんがあった気がする

その話を友達にメールしたら「もし、私が亡くなる時には教えに行くね」って返信がきました

「私が先なら、私が行くね」と送りました
「だめだめ、私のほうが先だよ」って返信。

普通に聞いたら「なんやその話」と思うかもしれない「ただのメール」です

でも、私たちは「がん体験者」です

いつ、その日が来てもおかしくないと知っているんだなって思った

ちゃんと「順番通りにいこうね」って

「当たり前の人生を当たり前に生きる」って、ありがたいことなんだなって思います

『キャンサーギフト』って言葉があります

「がんになったからわかったこと」って沢山あります

みんながみんないい事ばっかりじゃないけど、でも、どんな人生だってそれはそれで『贈り物』なんだと思う

がんばって生きていかなきゃねicon01

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    2012年01月14日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(4)がんとこころ

    この記事へのコメント
    すももさんへ

    「キャンサーギフト」という言葉があるのですね。
    私はクリスチャンなので、ギフト(gift)という言葉は良く使います。
    たしか、ギブ(give)と同義語で「与えられたもの」、
    「無償による贈り物」とかという意味もあります。
    がん患者になって知り得た事は、たしかにありますね。
    「生」も「死」もとても大切なことで、生きる事は片方だけで
    成立していない事実を再認識させられます。
     「当たり前の人生を当たり前に生きる」という意味を
    もう一度私自身で考えてみたいと思いました。
     がんという病気は、人(医師やナースも含めて)との関係の
    築き方も考えさせられます。
    患者としての自立も大切かな?なんて思う
    今日この頃です。(*^_^*)
     
    Posted by ディアナ at 2012年01月14日 11:07
    すももさん
    今年もよろしく!

    「キャンサーギフト」ですか。
    本当にそうですね。

    「不思議な夢」私もあります。
    大きな力が人と人、そして自然や神とを
    つなげて、夢を見させてくれるのかもしれません。

    現在、手術後の後遺症だと思うのだけど、「左下半身の痛み」に
    耐えている毎日です。整形外科や産婦人科をまわされているけど、原因不明でして、週明けにはリンパ浮腫外来に行きます。

    まあ、いろいろあるけど、お互い、一日一日を大切に
    生きていきましょうね。
    Posted by aruvoaruvo at 2012年01月14日 15:07
    ディアナさん、ありがとうございます

    「幸福論」は、実は「不幸論」であるそうです
    不幸を知ることで、初めて人は幸せだと実感できることができる
    ただ、それもその人の心がそれを感じる事ができないとわからない気がします
    がん患者にとって「生」は「死」と同じ意味を持っていると思います
    どちらも切り離せないからこそ、自分のそして、他の人の「生」を大切にしたいんだと思います

    患者の自立って「がん患者学」ですね
    これからの患者は、そうあって欲しいと思います
    Posted by すももすもも at 2012年01月14日 21:47
    aruvoさん、こちらこそお願いします♪

    リンパ浮腫外来よかったですね
    リンパ外来は、医師も看護師の方も、本当に丁寧に対応してくれたので診察やら問診やらで1時間半くらいかかりました
    結局は「問題なし」でしたが、話が出来たことはとてもよかったです
    話が出来る事で安心できることもあると思いました

    大変だけど、私たちは生きているんだもんね
    自分の体と折り合いをつけながら、やっていきましょうね
    Posted by すももすもも at 2012年01月14日 22:04
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