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人を好きになるということ

『人を好きになってみようかな』って思った

その時にふと、別れた旦那のことを思い出した

「なんでだろう・・・」って思うことは沢山あったけれど、一番、自分の記憶に残っている事は
1度も身体の関係を持たなかったことだった
母親に別れたいと言った時に「子供でもいたら違っていたのにね」と言われて
「私たち、1度もそういうことがなかったから」と言った
母親が一瞬、絶句してその後で「付き合っていた時には?」と聞かれた
そういえば・・・と今度は私が絶句した

何もなかったなって思った
でも、いつも彼は「すもものことを大切に思っているから」と言ってくれていたから、気にすることがなかった

今考えても、なぜ彼は私と結婚したのだろうと思うけれど、そういう私もはっきりとした理由は思い出せない

そんな私にとって『人を好きになることって何?』と思った

病気のせいにして恋愛しないとか結婚しないというのは、ちょっと違う気がする

そして、また人を好きになってみようと思ったら、もう1度あの場所に戻ってみようと思った
彼の後に付き合った人ではなく、別れた旦那との関係を考えてみないと先には進めないって思った

その時に本物の旦那には会えないので、私が「旦那に似ているから」という理由で具合が悪くなった飲み友達と会って話してみた。もし本物の旦那と会ったとしても彼が私に本心をいうかどうかもわからないし、私も彼を信用するかわからないなって思った。それよりは、似ているけれど違う人のほうがいいんだと思う。

その時に彼に「私と寝れる?」って聞いてみた

笑いながら「できないな」と言われた。でも、それは私が好きとか嫌いではなく「普通の人でいたいから」という理由でした。本来の自分なら、寝ることに抵抗も無いけど「普通の人」の自分は奥さんのことを考えたら寝ないなと言った。そして私が「あなた、私の事好きでしょ?」と聞いたら「そうだね」と言っていた
だから、もしも自分が独身だったら、きっと付き合ってただろうなって思う
そしたら、一緒になってるかもね。と言っていた

似ているからと言っても全く違う価値観を持っている彼との結婚生活なら、もっと違う人生があったのかな?とも思ったけれど、まあそれも「仮定の話」だから。
でも、最後に彼が「もしも、寝ることがあったら何でもしてあげるよ」と笑いながら言ってくれた
2人して、お腹が痛くなるくらいに笑って「言ってよかった」「言われてよかった」と言ってました
そしてお互いに「ありがとう」って言ってた

友達にその事を言ったら大笑いされて「すももさんらしい考え方だね」と言われた
普通、いくら旦那に似ているからってそんなの聞かないでしょ~~って
そっか~~~でも、それが「私らしい」なんだと思った

彼にも「なんで俺?」と聞かれて「もちろん、旦那に似ているのが1番だけど、でも本当は似ていないし、違うというのもわかってる。それに、あなたが私を好きだというのもわかっているから、何があってもあなたは私を傷つけないから」と言った「言う相手を、よくわかってるやん」と言って「ありがとう」と言ってくれた

彼と話してみて感じたのは、本当は旦那に聞いてみたかったんだと思う・・・
「なぜ何もしてくれなかったの?」「私の事、好きだったの?」って

そしてきっと私は、彼は私とは寝ないとちゃんとわかっていたんだと思う

彼と帰り道に手を繋いでみようと言ってみた
自然に手を出して「いいよ」と握ってくれたけど、やっぱり「やめとく」と言って引っ込めた
なんだか「違うかな」って思った
私が繋ぎたかった手は、この手じゃない気がした

人を好きになることは、嬉しくて楽しくて自分がいる世界が何だか少しだけ明るく見える
そして、好きな人を見るだけで幸せな気持ちになれるし、1分でも1秒でも長く一緒にいたいと思う

でも、それと同じだけ何かにこだわってしまう自分がいる
一緒にいたいと思うことや価値観や好きなもの。色んなことをこだわってしまう
「こだわることにこだわならない生き方」をしようと決めた私には、人を好きになることは何だか少し不安な気持ちがする

2度目の放射線治療の入院を終える最後の診察の時に、放射線科医に「先生、私エッチできる?」と聞いてみた。先生に「それって婦人科の女性の先生に聞いてみたほうがいいんじゃない?」と言われて、そうだなって思った。でも、私の場合診察で「肛門見せて」といわれるわ、もう何も隠したり照れたりするところはないやん・・・と思った(「肛門見せて」の理由は、照射の副作用が強く出ている私は、肛門が焼けてしまうと人工肛門にしないといけないと言われていたので、診察があった。)その時に「卵巣が1つ残っているので、大丈夫だと思うけれど照射で固くなっているのでどうなるかわからないけど、潤滑ゼリーを処方箋で出すこともできるし、市販のもあるよ」と教えてくれました
あと放射線治療だけでなく、手術でどうなのかはわからないのもあるし・・・

でも、今のところは試していないので実際のところどうなのかわからないというのが本当のところです

もし次に誰かと寝る時は優しい人がいいなって思う
潤滑ゼリーを使わなくてはいけない事や、お腹の傷のこともそうだけど、できなくってもそれを責める相手とはしたくないなって・・・でも、それをどう言えばいいのかな?と思う。そして「それでもいいよ」と言って受け入れてくれる人っているのかな?って思う

「じゃあ、いっそのことしなければいいんじゃない」と言われそうだけど、なんかそれもちょっと寂しいかな。それが全てではないけれど、それもあって欲しいかな

20代には20代の愛し方があっていいだろうし、今の私には今の私らしい愛し方があってもいいなと思う。そして、ちょっとくらいお腹がでてても、それが可愛いと思ってしまうような人がいいなって思った

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    2012年03月31日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0)がんとこころ

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