たまりば

多摩の地域情報 多摩の地域情報三鷹市 三鷹市

乳がん治療に新薬治験が好成績

転移乳がんの抗がん剤新薬の治験が最終段階で良好な治療結果が報告された。

乳がんの抗がん剤新薬は、trastuzumab emtansine(T-DM1)。 T-DM1は、分子標的薬のトラスツズマブ(商品名:ハーセプチン)と細胞毒性薬のemtansine (DM1)から成る複合体で、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受ける前に必要な最終段階(第3相試験)にある。

T-DM1を使用すると、標準療法よりも生存期間が改善されるとの研究報告が発表されたのだ。

米デューク癌研究所が実施さいた治験は、 1,000人近くの乳がん患者に下記のいずれかによる治療を行った。

T-DM1:ラスツズマブ(商品名:ハーセプチン)と細胞毒性薬のemtansine (DM1)から成る複合体の新薬 XL:カペシタビン(商品名:ゼローダ)とラパチニブ(商品名:タイケルブ)

HER2(ヒト上皮成長因子受容体2)陽性乳癌(がん)患者を治療するためにデザインされた米シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会で発表された。

治験開始の2年後、T-DM1群では65.4%、XL群では47.5%が生存していた。無増悪生存期間(PFS)中央値はT-DM1群が9.6カ月、XL群が6.4カ月であり、 T-DM1は、HER2過剰発現が確認された転移乳癌に対して有効な承認済みの治療法よりも有意に優れていると結論された。

なお、血小板数減少などいくつかの副作用はT-DM1群に多くみられたが、 XL群の方が、下痢,胃のむかつきおよび発赤、手掌および足裏の腫張および疼痛の発現率が高かった。

乳がん新薬T-DM1は、用量制限が必要な毒性がほぼ皆無で、転移乳癌患者にとっては画期的な抗がん剤新薬として期待されている。


癌治療の最新情報:http://blog.kougan.info/?eid=1172157

【ASCO特別版】EMILIA T-DM1がHER2陽性転移性乳がんのファーストラインでの有効性示す

http://mixonline.jp/tabid/55/artid/42660/Defalut.aspx

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  • 同じカテゴリー(ニュース・・・がん)の記事画像
    乳房温存、減る傾向に 乳がん手術、再建の技術向上で
    <免疫細胞>iPSで再生…がん治療に応用
    全がん協生存率調査
    乳がんを早期発見することに特化したブラジャー
    がん治療にフルーツ皮の健康食品
    前立腺がんの予防食
    同じカテゴリー(ニュース・・・がん)の記事
     妊婦に抗がん剤、子どもに影響なし 乳がん患者を調査 (2014-07-10 00:00)
     がんに有効な食べ物 (2013-08-28 00:00)
     乳房温存、減る傾向に 乳がん手術、再建の技術向上で (2013-08-11 00:00)
     医師法違反:無免許で未承認薬投与 (2013-07-26 00:00)
     乳がんに「国民性」? 日本人と欧米人の違い〈AERA〉 (2013-07-19 00:00)
     子宮頸がんワクチン、検討会「一時的に接種推奨控える」 (2013-06-16 00:00)

    2012年06月19日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0)ニュース・・・がん

    ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    乳がん治療に新薬治験が好成績
      コメント(0)