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肝臓がんの再発予防に効果的

肝臓がんの再発予防に効果的

肝臓がんは非常に再発しやすい、やっかいながん。完璧な治療で完快を得ても、年に15~20%という高い確率でがんが再発する。5年間での再発率は約80%にもなるのだ。

手術での切除や、熱してがん細胞を死滅させるラジオ波焼灼(しょうしゃく)術でがんを完全に取り去っても、残った肝臓はすでに慢性の肝臓病が進行して肝がんができやすい状態になっている。そのため、肝臓の他の場所にがんが再発し易いのだ。

肝臓がんの治療は、一旦克服した後の再発予防や最も重要なのだ。残念ながら肝がんの再発を直接防ぐ治療はまだ無い。

しかしウイルスを抑えることは肝臓の働きを改善しがんの再発予防に効果的だ。B型肝炎やC型肝炎では一度 肝臓がんができた後でも、ウイルスを抑制することで、長期的な再発予防効果が得られる。

将来的には、肝臓がんの再発を抑える有望な薬が開発中なので、新薬の登場を待ちたい。

それまでは、肝臓がんの治療後は50%のがん再発を前提に、定期的な血液検査とエコー、コンピューター断層撮影装置(CT)などの画像診断が不可欠だ。 がん再発を早期に発見することで、再度の根治的な治療が可能となる。

肝臓がんは、慢性肝炎・肝硬変に対する治療が進歩したことで、発症が回避できるようになった。また早期発見技術が増え、その後のがん治療技術も進展し、さらに肝がん根治後の肝炎・肝硬変の治療と画像診断を繰り返すフォローの徹底によって、治療成績が飛躍的に向上している。

50%のがん再発率にも恐れる必要は無く、治療が可能だと信じて、検診を欠かさないことだ。

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癌治療の最新情報:http://blog.kougan.info/

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    2012年06月23日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(2)ニュース・・・がん

    この記事へのコメント
    はじめまして!いつも勉強させていただいてます。肝臓癌のこと、初めて知りました。癌の中でも特に大変なんですね。うちは父が肺がん、祖父が胃がんしたので、他人ごとではないです。貴重な情報ありがとうございました。
    Posted by 太陽光 at 2012年06月23日 09:40
    太陽光さん、コメントありがとうございます

    肝臓がん。と聞くと、退院後にお世話になった友人の母を思い出します
    友人の母は、C型肝炎から肝臓がんになって2度の原発がんで3度目の肝臓がん(原発がん)になった時に余命1ヶ月で亡くなりました
    何度も繰り返して、同じ臓器が原発がんになるなんて、なんて不思議な・・・と思いました

    母が言っていた『1日でも長く生きてあげなきゃ』という言葉を思い出します

    1日でも早く効果的な治療や薬ができるといいなって思います
    Posted by すももすもも at 2012年06月24日 20:43
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