シロクマのことだけは考えるな!

「シロクマのことだけは考えるな!」
植木理恵著
心理学の本は、結構読んでいる気がしますが「シロクマ」は本当に面白かったです
その中で、先日も書きましたが私が一番「これはすごい!」と思ったのが
「言語的隠蔽(げんごてきいんぺい)」です。
言語的隠蔽というのは、自分の思い浮かんだ感情をすぐにノートに「寂しい」「悲しい」「腹が立つ」と書いてしまったりして、本当の自分の気持ちを自分自身で見えなくしているということです
たとえば、なにか心に違和感やモヤモヤ感があったときに、「よくわからなかった」という浅い感想で終えてしまうときがあると思います。その「モヤモヤ感」をしばらく持ったまま放置していると、深い感情に氣づいたりします。
それをメモしたり言葉にすることで、そのイメージ、感覚、感想などの「本質」がわからなくなることはあると思います。ただその出来事や感情に身を任せることが、自分の正確な感情を掴めることになるかもしれません。メモに残すのよりも、自分の経験に落とし込んでいくのでしょう。
自分で悩んでいても解決しないことを、言葉にしていって、人に話して、見つかることもあります。ただ、その前に自分の本当の感情を言葉に落とし込むには、自分の中で温めることも大切なことなんだと思います。特に相手に伝えたい氣持ちがある時には「本心」を伝えるためにも、感情的な言葉は使いたくないですね。
・本質は言葉にできることだけではない
・言語化には浅いレベルで止めてしまうことがある
・敢えてすぐに言葉にしない方が、本当の氣持ちに向き合える
ようなことです。
先日もピアサポーターの方が具体例として話されていたことが、私には理解できませんでした。「なぜ、相談者の方はあんなに喜んで帰られたんだろう?」と思いました。例題なので、実際の相談時間や内容の正確さは想像になるんですが、わたしはその事をずっと悩んでいました。「なぜだろう?なぜかしら??」って感じでモヤモヤ~としたものを感じながら、この本を読んでいました
この場合は「ジョハリの窓」なのではないか?と思いました
その方にとっては「知らない自分」でピアサポーターだから見つけてあげれた相談者の好い部分を褒めてあげれたから、あんなにも喜んで帰られたのではないか。という結論に行き着きました。この時に感じたのは、もし私がその相談者の方が「嬉しかったのね」と片付けていたら、本当の部分にはたどり着けなかった気がしました。
相手を決め付けない。というのは、よく言われることですが今回、この本を読んで自分の感情であっても決め付けないということがとてもよくわかりました。言葉によって相手や自分の感情を決め付けることで、問題の本質や本当に言いたかったことなどを自分自身で見えなくしているんだと思いました。
次は「ジョハリの窓」を読まなくては。。。
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2013年10月05日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0) │読んだ本・・・心理学
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