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ステージ1期でも、進行がん

『あなたの場合は、ステージ1期でも、進行がんです』
1年目が過ぎたあたりだったかな?『再発の可能性』と言われて「なんで?」と思って
その後、追加の放射線治療で下痢や食事後の腹痛などの後遺症があって
『なんでこんなに長引くの・・・』と体調や追加の放射線治療について、医師に不満を言いました
その時に医師から『あなたの場合は、手術後の検査でがんがお腹の中にあるかも知れないということで、追加で放射線治療をしました』と言われた
それは、私の執刀医でもある主治医にも手術後の追加治療が決まった時にも言われていたのですが
その時に外来の医師から『あなたの場合は、ステージ1期でも、進行がんです』と言われた
それをどう受け止めればいいのかな?と思った
今は手術後に比べて、腫瘍マーカーも下がっているし大丈夫かな?と言えます
ただ、それを言われて感じたのは「これからは会いたい人に会って、食べたいものを食べて悔いの無いように生きていこう」ということでした
最近、自分が会いたい人に会っています
その時に今まで自分が言えなかったことを伝えることにしました
東京タワーに登った彼には、告知を知らせたくなかったと言いました
彼には元気な自分だけを覚えていて欲しいと思ったからと。
でも、別の友達に言われた『あいつなら』という言葉で、知らせたということ
その後、私が検査結果がでなくて治療方針が決まらない時に色んな人に『がんばって』と言われて
精神的に限界のようにイライラしていた時があった
『がんばってって、一体何をがんばればいいんよ』って送った
その時にもらった返信が『今が一番つらい時だね。でも、結果がわかったら大丈夫』と教えてくれた
その1言がとても励みになったと伝えました。『ありがとう』って
別れを告げられた事を、うらんだ事がないわけではないけど、それもそれで同じ病気になった事も「それも彼と一緒ならいいかな」と思ったという事もみんな伝えました
そして少しだけ手をつないで歩いてみました
自分が思ったことを素直に伝えてみる
がんになって、いいことと悪いことがあると思う
今の私にとっていい事は『自分が伝えたい事は素直に伝えていこう』と思ったことだと思います
自分に残された時間がどれくらいあるかなんて誰にもわからないんだし
それなら、相手にも自分にもわかりやすく生きていこうと思った
最近感じたことは『人は自分で生き方を変化していくことができる』ということです
ダーウィンは『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である』と言ったそうです
人には変化しなくてはいけない時があると思います
一緒に入院していた82歳のおばあちゃんが治療後1年で局所再発をしました
その時に、手術でがんを取ったのですがストーマになりました
そのストーマを私に見せてくれて「あ~あ、こんなになっちゃったわ」といっていましたが
婦長さんが言うには「年齢が高くなると自分の状態を受け入れるのが難しくなって大変だけれど、彼女はとても前向きに受け止めている」と教えてくれました
そして「そのほうがいいのよ」と。。。
『変えられるものは変える勇気を 変えられぬものは受け入れる謙虚さを』
どんなに願ってもどうにもならないものはあるのだから。。。