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人に教えるということ
最近、仕事を始めたのもあるし、今までとは全く違う業種というのもあって
『人に教えるということ』を考えます
若旦那ネタの新しいものはもうないのですが教えてもらっている時に、よく「なんでだろう?」と考えていました
そんな時にふと思い出したのが、乳がんの講演会で聞いた乳腺専門医の言葉です
ある患者さんが『先生、人はなぜ「がん」で死ぬのでしょうか?』と聞かれました
そして『「痛い」というのを聞きますが、どうなんですか?私は「がん」で死にたくないのです』
その場所にいる全ての患者さんがすがるような目で見ているなか、その医師が言われたのが
『生きていくのに必要な細胞よりも、がん細胞が増えた時に人は「がん」で死ぬのです』と言われ
『どこに転移をするかで痛みも変わってきます。痛みもみんな違います』と教えてくれました
『教える』というのは、こういうことなのかな?と思った
最近は、医学用語でなく患者さんにわかる言葉で話しましょう。という試みが病院で行われているようです
でも、先日の検査の時の医師のように『がん検査しますね』という言葉で傷つくように患者の気持ちはとても複雑にできています
そんな患者であっても乳腺専門医の言葉はとても素直に受け入れることができるのではないでしょうか?
『人に教える技術』っていうのは、身につけるのは大変だと思います
ただ、その時に考えて欲しいのは、小学生でもわかる言葉で教えるということ。
そして「目が見えない人に道を教えてあげるにはどうすればいいのだろう?」ということを考えてみてください。どれほど言葉をつくしても、自分の言葉の足りなさを実感すると思います
コーチングの講座で、目隠しをした人を部屋の中の離れた場所にある椅子に座ってもらうために誘導するという実践がありました。正直「簡単じゃない」と思わなくもなかったけれど、自分が思う10センチを相手も同じように考えているのではないということがわかりました
それを知るということがとても大切な気がします
『自分がこれでわかったから』というのは自分の尺度でしかないのだと思います
人はそれぞれ理解するのに必要な時間や方法が違っていると思います
教えている人は相手を「それでいいんじゃない」と受け入れてあげること
そして、教えてもらっているほうは「どこまでわかったか」を伝えてあげるのが大切な気がします