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電車の中で化粧する女たち―コスメフリークという「オタク」



電車の中で化粧する女たち―コスメフリークという「オタク」

なぜ、女性たちは電車の中で化粧をするようになったのか。それは単にウチ・ソトの区別がなくなったからではない。化粧そのものが変わったのだ。身だしなみというプライベートなものから自己表現というパブリックなものへと。
今や化粧は、自己表現であり、立派な趣味の一領域であり、教養ですらある。「化粧が上手いですね」は褒め言葉であり、意のままに外見を操れる女性はインテリジェンスならぬ、「ビューテリジェンス」の持ち主として賞賛される。そして、「コスメフリーク」と呼ばれる彼女たちの化粧への熱中ぶりは、まるでアニメやマンガに対するオタクのそれを思わせる。何しろコスメフリークは私というフィギュアに「萌える」のだから。

電車男と電車内化粧女。オタクとコスメフリーク。それは、一見正反対の存在に見えても、九〇年代の日本社会が生み出した表裏一体の文化現象なのである。

「萌え」をキーワードに現代化粧文化の核心に鋭く迫る、目からウロコの快作。

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電車の中で化粧をしている人を初めて見たのは、今から25年以上も前でした

姫路から三ノ宮まで新快速で学校に通っている時に、私よりも少し年上に見える人が
最初はすっぴんなんだけれど、電車を降りる時には「ばっちりメイク顔」になっていました

学生だった私は、ほとんど化粧っけなんてなくて、せいぜい乾燥防止のリップくらいだったから
揺れる電車の中で器用にビューラーやマスカラ、アイラインまで完璧にこなしている
お姉さんのメイクを「こんな事をするんだ」って興味津々で見ていました

あの時代、電車の中でメイクするなんて考えられなかったけれど、
今では高校生の女の子の側にいっても香水のいい匂いがするようになりました

本の中で、中村うさぎさんの整形について書かれていたのですが、私が一番納得した言葉でした

・・・・・・彼女は男に愛されるために整形したのではない。自分を愛するため、自分が自分に満足するために整形したのである。他人が受け入れても、私が私を受け入れなければ意味がない。化粧中毒は自分中毒でもある・・・・本文より

最近、思ったことだったのですが、明らかに「美人」と呼ばれる部類に入る人なのに「自分の顔を好きじゃない人」がいて、なんで??って思いました。そして、他の人にとって「綺麗な顔」であっても「自分が好きな顔」でないと自分を愛せない人がいるということでした。

そして、ガングロ化粧の子から、人から何を言われても自分の評価が絶対で、自分が望む美人顔を手に入れる。そういう人が増えてきたそうです

「自分が望む顔」を求めて化粧する女性と「男に愛される顔」をして婚活をする女性。

なんか、面白いなって思いました
  
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  • 2012年08月25日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)読んだ本・・・その他