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抗がん剤治療の頭髪脱毛を予防

抗がん剤治療の頭髪脱毛を予防

がんの四大治療法である「抗がん剤治療」では、副作用で脱毛してしまう症例が多い。

抗がん剤治療を受けると、それを気にする患者さんが多くいます。特に女性のがん患者の頭髪が抜けることは、精神的なダメージを伴って闘病意欲を削ぐことになり、治療にも悪影響を及ぼす危険がある。

しかし、抗がん剤による副作用の予防や低減する対策は かなり進歩しており、治療前後の適切な対応で防ぐことが可能なのだ。

抗がん剤の副作用による、頭髪の脱毛や、手足の爪が変形/変色する「爪障害」、さらには、手足が腫れたり痛んだりする「手足症候群」に対しては、副作用を避けたい部位への抗がん剤の侵入を抑制できるのだ。

具体的には、抗がん剤の点滴15分前から、点滴中、点滴終了後15分までを、冷すことで血管を収縮させ、抗がん剤の侵入を最小化するのだ。

頭髪の脱毛予防には、 マイナス28度に冷却した「フローズンキャップ」という帽子、手足の副作用予防には「フローズングローブ」「フローズンソックス」が開発済なのだ。これらを利用することで、 抗がん剤の副作用としての頭髪脱毛、爪や手足の痛みは、かなり軽減できる効果が検証されている。

また、精神的なダメージの軽減策として、事前に頭髪を短めにカットしておくことも有効とされる。頭髪が短いと、脱毛した場合の精神的なショックも低減されるからだ。

「冷す」抗がん剤副作用対策は、脱毛が頻発する「タキサン系」の抗がん剤に特に有効であり、パクリタキセル(タキソール),ドセタキセル(タキソテール)等による、 乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌、前立腺癌の治療の際には、医師への対策依頼を欠かさないようにするべきだ。

http://blog.kougan.info/

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抗がん剤の種類と副作用

脱毛:毛髪をつくる細胞がダメージを受けるために、頭髪や眉毛の脱毛が起こることがあります。
一般に、脱毛は治療開始後2~3週間で始まり、最終治療後2~3ヶ月ほどで回復し始めます。

倦怠感:抗がん剤治療が複数クール行われる場合、回数を重ねるほどに倦怠感は蓄積しやすいといわれ、治療が終了したあとでも長期間持続することがあります。

貧血:赤血球は、中に含まれるヘモグロビンという赤い色素が、肺で受け取った酸素を全身の細胞に運搬、供給することによって、生命を維持する重要な働きをしていますが、抗がん剤により赤血球やヘモグロビン量が著しく減少すると、組織が酸素不足に陥り、貧血の症状が現れます。

感染症:感染症は多くの化学療法(抗がん剤)に共通する副作用の1つです。骨髄の造血細胞がダメージを受けるため、血液中の白血球や赤血球が減少します(骨髄抑制)。

口内炎:口内炎は、化学療法(抗がん剤)によって粘膜が傷つけられることによって起こります。粘膜の炎症が回復するまでには時間がかかるので、悪化させないようにすることが大切です。

吐き気・嘔吐:抗がん剤が脳の嘔吐中枢やその受容体を刺激したり、食道や胃の粘膜に損傷を与えることで起こります。近年はさまざまな吐き気止めが開発されて、完全とはいかないまでも、症状をかなり抑えられるようになっています。

下痢:化学療法(抗がん剤)の作用による下痢には、腸管の蠕動運動が活発になるものと、腸管の粘膜にダメージを受けるものの2種類があります。とくにイリノテカン※1は激しい下痢を起こすことがあり、フルオロウラシルの併用療法※2 では高頻度で下痢をきたします。

便秘:最も便秘を起こしやすいのがビンクリスチン※3などの植物アルカロイド系の薬剤です。予防と治療の基本は、水分を十分にとるとともに、下剤などを使って、便を柔らかくしたり、腸の運動を刺激して便通を整えることです。ほとんどの場合、これによって便通をコントロールできます。

アレルギー(過敏症):程度に差はありますが、どの抗がん剤でもアレルギー反応(過敏症)が起こる可能性があります。なかでも、パクリタキセル※4、L-アスパラギナーゼ※5は高頻度で起こります。

※1 イリノテカン(植物アルカロイド):http://www.anticancer-drug.net/plant_alkaloids/irinotecan.htm
※2 フルオロウラシルの併用療法:http://www.anticancer-drug.net/anti_metabolites/fluorouracil.htm
   http://www.jshnc.umin.ne.jp/general/section_06.html
※3 ビンクリスチン(植物アルカロイド):http://www.anticancer-drug.net/plant_alkaloids/vincristine.htm
※4 パクリタキセル(植物アルカロイド):http://www.anticancer-drug.net/plant_alkaloids/paclitaxel.htm
※5 L-アスパラギナーゼ:http://blog.livedoor.jp/idiacorp/archives/1673713.html

抗がん剤の種類と副作用:http://www.anticancer-drug.net/side_effects/

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    2013年08月06日 Posted byすもも at 00:00 │Comments(0)がん情報

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