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日薬り
不思議と別れた旦那のことは思い出したのに、15年以上も付き合っていた彼の事を思い出さなくなってきた。彼は、私の病気がわかった時に『すももの事は、一生背負っていくから』と言ってくれました
友達に病気の事を話すと、すごく心配してくれたけれど彼の言葉で涙を流して「よかったね」と言ってくれました。そんな彼が、私が2度目の入院をした時から段々と遠い人になっていきました
退院後は、数えるくらいにしか会うこともなく、地震の時に心配したとメールが来たきり、私がどんなにメールをしても電話をしても何の反応もなかった
最初のうちは「一体、何が起きたの?」と思った
正直、退院後すぐにでも結婚してくれると思っていたし、自分が考えるよりもはるかに体調が悪かった私は、彼の不誠実な態度に腹が立っていた
でも、2年目が過ぎたあたりから「これでよかったのかな」と思うようになってきた
私は「申し訳ない」と相手に思いながら一緒にいたくないのだと思った
どんなにいい人でも「ごめんなさい」と心で思っているのは嫌なんだと思った
それよりは、ちゃんと私の病気のことも受け入れてくれている人がいいと思うようになっていた
入院する時に彼が「治療費を出す」と言ってくれたけれど「自分で出すからいい」と言った
2度の入院費と生活費でほとんどの貯金を使い果たして、自分が60歳から受け取るはずの年金貯金も解約してお金を工面したけれど、今になっては自分で出してよかったと思っている。そして、それなら籍を入れてくれるほうが先なんじゃないのかな?とも思っていた
ただ彼が離れていった時に、少しだけれど「ほっ」としている自分もいた気がする
不思議な感覚だなって思った
でも、それが事実なんだと思う
ただ今の私は、彼にはとても感謝をしている
病気がわかった時に、実家の両親に挨拶をしてくれて「結婚します」と言ってくれたこと
告知された後も、入院の時にも手術の後にも・・・私が本当につらい時に一緒にいてくれたから・・・
そして、彼を許そうと思っている私とは裏腹に、私の友達がとっても怒っているから私が怒る必要がなくなってしまったのもあるかも知れない。15年以上も付き合っていたから、友達も彼の事を知っているから「そんな人だとは思わなかった」と言って怒っています
でも、誰よりも怒っているのが父親です
「あんな奴だとは思わなかった。だったら、挨拶なんてくるな!」と母に怒っているそうです
お陰で母親には「あんた、今度結婚したいって思う相手がいたら籍入れても家には連れてこんでええよ」と言われる始末です。あんなに喜んでいただけに、その裏切りは許せなかったんだろうなって思います
まあ、私が親でも娘の病気の事を心配して退院後、実家に帰って来いと言っていたのを「自分が一緒にいる」と言ってくれたのだから、彼にはとても感謝していたのだと思うし・・・
でも、人は人だと思う
どんなに愛していても信じていても、人の気持ちは変わるのだと思った
それを気がつかせてくれたのも、彼だったなって思った
それが私の「こだわらない生き方」につながるのだと思った
所詮、人は自分と同じではないのだから・・・
そして私は相手に「申し訳ない」と思いながらは生きていけないのだと気がつきました
確かに一緒にいれば病気の事も体のことも相手に負担をかけると思う。
その時に「ありがとう」と思うのと「申し訳ない」と思う気持ちは違う気がする
友達が「そういう風に考えられるのも、やっぱり日薬りだよね」と教えてくれた
時間が経ったからこそ相手の事も自分のことも冷静に見れるようになったのだろうなと思います
もっと時間が過ぎたら、また別の面も見えてくるのかな?って思います
子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん、そして乳がんの体験者の方で離婚する人が多いそうです
他のがん種はわからないけれど、やはりどこかで相手に対して「申し訳ない」という気持ちがあるからかな?と思いました
そして、罹患年齢が若い人も多いがんだからかなとも思うし・・・
また性にかかわるがん特有の悩みのようにも感じます
男性だと前立腺がんや精巣腫瘍なども性にかかわるがんです
精巣腫瘍の人が、家族に対して「申し訳ない」というのを聞きました
でも・・・本当は誰のせいでもないと思うんだけど・・・
友達に病気の事を話すと、すごく心配してくれたけれど彼の言葉で涙を流して「よかったね」と言ってくれました。そんな彼が、私が2度目の入院をした時から段々と遠い人になっていきました
退院後は、数えるくらいにしか会うこともなく、地震の時に心配したとメールが来たきり、私がどんなにメールをしても電話をしても何の反応もなかった
最初のうちは「一体、何が起きたの?」と思った
正直、退院後すぐにでも結婚してくれると思っていたし、自分が考えるよりもはるかに体調が悪かった私は、彼の不誠実な態度に腹が立っていた
でも、2年目が過ぎたあたりから「これでよかったのかな」と思うようになってきた
私は「申し訳ない」と相手に思いながら一緒にいたくないのだと思った
どんなにいい人でも「ごめんなさい」と心で思っているのは嫌なんだと思った
それよりは、ちゃんと私の病気のことも受け入れてくれている人がいいと思うようになっていた
入院する時に彼が「治療費を出す」と言ってくれたけれど「自分で出すからいい」と言った
2度の入院費と生活費でほとんどの貯金を使い果たして、自分が60歳から受け取るはずの年金貯金も解約してお金を工面したけれど、今になっては自分で出してよかったと思っている。そして、それなら籍を入れてくれるほうが先なんじゃないのかな?とも思っていた
ただ彼が離れていった時に、少しだけれど「ほっ」としている自分もいた気がする
不思議な感覚だなって思った
でも、それが事実なんだと思う
ただ今の私は、彼にはとても感謝をしている
病気がわかった時に、実家の両親に挨拶をしてくれて「結婚します」と言ってくれたこと
告知された後も、入院の時にも手術の後にも・・・私が本当につらい時に一緒にいてくれたから・・・
そして、彼を許そうと思っている私とは裏腹に、私の友達がとっても怒っているから私が怒る必要がなくなってしまったのもあるかも知れない。15年以上も付き合っていたから、友達も彼の事を知っているから「そんな人だとは思わなかった」と言って怒っています
でも、誰よりも怒っているのが父親です
「あんな奴だとは思わなかった。だったら、挨拶なんてくるな!」と母に怒っているそうです
お陰で母親には「あんた、今度結婚したいって思う相手がいたら籍入れても家には連れてこんでええよ」と言われる始末です。あんなに喜んでいただけに、その裏切りは許せなかったんだろうなって思います
まあ、私が親でも娘の病気の事を心配して退院後、実家に帰って来いと言っていたのを「自分が一緒にいる」と言ってくれたのだから、彼にはとても感謝していたのだと思うし・・・
でも、人は人だと思う
どんなに愛していても信じていても、人の気持ちは変わるのだと思った
それを気がつかせてくれたのも、彼だったなって思った
それが私の「こだわらない生き方」につながるのだと思った
所詮、人は自分と同じではないのだから・・・
そして私は相手に「申し訳ない」と思いながらは生きていけないのだと気がつきました
確かに一緒にいれば病気の事も体のことも相手に負担をかけると思う。
その時に「ありがとう」と思うのと「申し訳ない」と思う気持ちは違う気がする
友達が「そういう風に考えられるのも、やっぱり日薬りだよね」と教えてくれた
時間が経ったからこそ相手の事も自分のことも冷静に見れるようになったのだろうなと思います
もっと時間が過ぎたら、また別の面も見えてくるのかな?って思います
子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん、そして乳がんの体験者の方で離婚する人が多いそうです
他のがん種はわからないけれど、やはりどこかで相手に対して「申し訳ない」という気持ちがあるからかな?と思いました
そして、罹患年齢が若い人も多いがんだからかなとも思うし・・・
また性にかかわるがん特有の悩みのようにも感じます
男性だと前立腺がんや精巣腫瘍なども性にかかわるがんです
精巣腫瘍の人が、家族に対して「申し訳ない」というのを聞きました
でも・・・本当は誰のせいでもないと思うんだけど・・・