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「上から目線」の構造



「上から目線」の構造

目上の人を平気で「できていない」と批判する若手社員、駅や飲食店で威張り散らす中高年から、「自分はこんなものではない」と根拠のない自信を持つ若者まで―なぜ「上から」なのか。なぜ「上から」が気になるのか。心理学的な見地から、そのメカニズムを徹底的に解剖する。

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私のお隣の彼女の発言を聞いていた派遣の女性が「なんであんなに『上から目線』なのかな?」ってつぶやきました
「おおお~~~そっか~~確かに『上から目線』だわ~~」って思った

私はどうやら『上から目線』に鈍感な気がします
でも、そのことがあってしばらくの間『上から目線』という言葉が気になりました
するとテレビでも、不思議と『上から目線』という言葉が取り上げられていることに気がついた時に図書館で見つけたのが、この本でした

お隣の彼女の違和感のある発言や、今まで私が遭遇した「ちょっと不思議な店員さん」とか思い起こせば「うんうん、わかるわかる」と思う出来事に似た話が沢山書いてありました

本を読んでいる日に、会社のちょっと強面のおじさん(55歳くらい)が、いつもちょっと気になる発言をする男性(40歳くらい)に「なんでお前はそんなに『上から目線』なんだ!」と怒りました

きゃ~~~こんな偶然なんてある~~~と思った私は、ちょっと耳をすませていました

すると、強面のおじさんが「お前はそんなに偉いのか」って言うと、怒られた40歳くらいの男性が「成績はどうだったかな・・・」と答えると(この場合、返事はそれやないやろ~~と、心の中でつっこんでましたが)、おじさんが「クラスは何人くらいいたんだ」と言っていました

ちょっと話がずれてない???って思った私ですが、話はますます横道にそれて結局は、その男性の学生時代の成績がどうだったかの話になっていました

なんだ・・・と思ったけれど、まあ何事もなく終わったのでそれでよかったのかな?って思いました

今の『上から目線』の不思議なところは、本当に年上の人や経験者から言われても「なんで、あんなに上から目線なんだ」と思う若者が増えたということだそうです
そして、相手がお客さんであっても「上から目線」な対応をするバイトさんなどが例として取り上げられていました

本の中ではアメリカの競争する社会を作っている「父子社会」と違って、日本の人と争わないという「母子社会」のせいだと書いてありました

そして最近の「そのままでいいよ」とか「君は特別」という考え方があまりにも変に浸透しているせいもあると書いていました

私が聞いた話ですが、小学生の子どもを相手にボランティアをしている男性が、小学2年生の男子に「大人になったら何になりたい?」と聞いたところ「サッカー選手」というので「サッカー好きなの?」と聞くと「そうでもないけど」と言うので「じゃあ、なぜサッカー選手になりたいの?サッカーやってるの?」と聞いてみたそうです
すると「ううん、してないよ。でも、僕が真剣にがんばればサッカー選手になれるから」と自信満々に答えてくれたそうです
その方は「サッカーをやったこともないのに、なぜサッカー選手になれると思っているかがわからない」と言われていました
きっと彼はお母さんやお父さんに「お前は特別だから何にでもなれるんだよ」と言われているのかもしれない。でも、そこには「努力」や「根性」といった昭和の匂いのするような言葉はないんだろうなって思いました

「サッカー選手になりたい。だから、サッカーが上手になりたい」ならわかるんだけど。

今の世の中「自分は特別」って思いすぎているのかもって思った
そして、その反対に何もしていないのに「自分の限界」を見たようにいう子どももいるし・・・

色々な年齢の人と係わり合いを持たずに大人になってしまった「大人子どもさん」と、やたらと威張り散らす年長者。そういう人が増えてしまったのかな・・・

なんかちょっと違和感のある社会になっているのかな?って思いました
  
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  • 2012年07月21日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)読んだ本・・・心理学