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Posted by たまりば運営事務局 at

なんで・・・

色々な患者さんと話して感じることは、本当は一番大変な思いをしている患者さんが家族や職場に「申し訳ない」と自分自身を責めていることでした

そして、その時に感じるのが「なんで、こんな病気になったんだろう」「なんで、がんなんだろう」「なんで自分なんだろう」という事でした

それは自分自身も感じたことです

私は、手術の時にできれば家族に話さずに1人で受けようと思いました

でも弟に「お姉ちゃん、それはあかん」と言われて「僕がついていくから、お父さんたちに話し」と言われました

きっとあの時の弟の言葉がなかったら、私は今でも親に何も話さなかったかもしれないって思います

その時に親に言われたのが「なんで、もっと早く話してくれへんかったん」でした

私は親に迷惑をかけたくない気持ちだったけれど、親は「迷惑をかけたくない」という子どもの心がわからなかったようです・・・そこには、やっぱり「患者」と「家族」の差があるんやろな・・・って思う

そして「なんで」という言葉は、実は「否定の言葉」なんだということです

それは自分が感じていた「なんで、がんなん」「なんで私なん」という「なんでなんで・・・」
全て「自分の病気を受け入れたくない気持ち」だったように感じます

それを家族から言われると、やっぱりつらい気がします

そして自分を否定されている、非難されているって気持ちになる気がしました

子どもに親が「なんでこんなことをしたの?」「なんで、いつもあなたはそうなの」という言葉を考えてみてください
きっと、それって「言葉の気持ちを聞いている言葉」というよりは、子どもを「怒っている時の言葉」ではないでしょうか?

患者は充分自分自身に問いかけているんです・・・
「なんで」と聞く前に、その言葉に続く言葉が否定なのかどうなのかを考えてほしい私でした

  
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  • 2014年01月26日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)がんとこころ