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「子どもを傷つける親 癒す親」・・・1

「子どもを傷つける親 癒す親―シスター鈴木秀子の親と子の愛の絆12のステージ
問題は子どもにではなく、心配し、不安を抱える親にある。まず、親である自分が変わること。本の中の様々な事例が、自分の問題に気づき、子どもに対する考え方、対応の仕方を変えさせ、愛を深める助けとなる。・・・・
いつものように、電車の中でこの本を読んでいました
鈴木秀子先生は「エニアグラムの先生」のイメージだったのですが
実は、シスターだそうで「子育て本」も沢山書かれています
その中で、いいな~~と思ったのを書いておきます
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中学生の男の子が、ムシャクシャして部屋で生きたカマキリの手足をもいでいた時でした
偶然、部屋の外を通りかかったお父さんが彼に言った言葉です
「和夫、人間には誰にもそういう残酷な面があるんだよね。
お父さんだって会社の中でむしゃくしゃしたとき、お前みたいにやったら、
気持ちいいだろうと思うことがあるよ。
人間は自分の中にいたたまれないぐらいもやもやがたまってくると、
それを発散させてすっきりしたいために、普段は眠っている残酷な面が姿を現してくるんだよね。
人間の中にそういう残酷な面があるということを、いまのうちに、お前、気づいてよかったね。
もしも、人間は自分の中には残酷な面なんか何もないんだと、自分の残酷さに気づかないでいると、人は何をしでかすかわからない。
残酷な面があるということを知ってさえいれば、それがひょいと頭をもたげたときに、
それに乗っ取られて暴力や残酷なひどい行為に突っ走らないですむ。
「ああ、俺の中にもそういう面があるんだ」ということをいち早く捉えると、
「でも、これをやったらまずいぞ」という感覚が働きだすんだ。
人間はバランスをとって、本能的に自分のいちばんいい生き方をしようとするものなんだ。
だからそういう残酷さが自分の中にあることをいうことを知っていさえすれば、
それが頭をもたげたときには、それに乗っ取られて、結局後で辛い思いをするより、
自分をコントロールして、もっといい方法で自分の鬱積した気持ちを発散しようと本能的に
バランスをとるものなんだよ。
和夫は今それに気づいてよかったね。」
和夫さんにはドアを出て行く父親の背中が大きく見えたそうです。
「私はその体験から、自分がとことん落ち込んだり、とことん偏っていったり、破滅的な力に引きずられそうになったときには、あの大きな父の背中を思い出します。
そして自分でバランスをとる力が、あのとき以来与えられていることに感謝しています」
読み終えた時に、ふと涙ぐみそうになっていました
子どもの頃、私もアリやコウロギの足をちぎった経験があります
その時、コウロギに手を咬まれて血がでて「痛い

そしたら、なんか怖くなって止めよう・・・って思いました
子どもって、大人が考えるよりも残酷な面を持っていたりします
それを直接見てしまうと「ぎょっ」とするかもしれません
でも、「怒る」よりも大切な事がある気がします
そして、子どもなりの感覚で受け止めれる気がします
もっと小さい子どもでも、きちんと説明をすればわかる気がします
でも、その時にどの言葉で伝えるかで、その子のその後も変化するような気がします