たまりば

多摩の地域情報 多摩の地域情報三鷹市 三鷹市

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by たまりば運営事務局 at

玉川温泉の整体師

奇跡の湯 玉川温泉の整体師
小川哲夫著



テレビで秋田県の玉川温泉に通う末期がんの患者さんを紹介していました

どんな時でも希望を持っていたい。そんな患者の姿でした
放送の中で、ある患者さんが「本当に生きたいと思う人間じゃないとここまで来ない」と言われていました

そして自炊部(自分で料理をしながら湯治をする人)で長期滞在をしている方などを
紹介していました

私も玉川温泉に行きました
私は1日だけでしたが、亡くなった友人の母(肝臓がん)と一緒に友達に連れて行ってもらいました
その時に、隣にいた夫婦のかた(旦那さんが足が悪くよく来ると言われていました)が
とてもよくしてくれました

私は手術後の放射線治療中で、山を登るのが大変で着いた時には、お腹が痛くて腹を押さえながら
登っていたので、その姿を見た他の方が心配して、場所を譲ってくれました

誰も行った事がなかったし、何を持っていけばいいのかもわからずに
かなりの軽装備だったものだから、色んな方が毛布やらゴザやらを貸してくれて
最後は場所まで譲ってくれました
本当にありがたかったです

そして話をしていくうちに、その方のお姉さんが乳がんで連れてきてあげたいけど
遠くだから・・・と話してくれました
そして、色んな事を教えてくれました

玉川温泉が、本当にがんに効くかはわかりません
私に玉川温泉を教えてくれた患者さんは「私は、玉川温泉に行ったけど再発しちゃったから」と
言われていました
でも、私が思ったのは玉川温泉のよさはきっと、あの場所に来ている人が
「生きよう」と願ってきているという事なのかもしれないと思いました
そういう気持ちで湯治をしている患者同士だからこそ、相手のつらさがわかるんだと思います
「こんな辺鄙な場所なのに・・・」って思うような場所でした
でも、こんなに辺鄙な場所に沢山の人が来ているという事がすごいって思いました

人は自分のために生きているのではないんだって思いました
誰かのために。って思えるからこそ、色んな場所でがんばっているんだと思います
たとえ末期がんです。っていわれたとしてもです
「家族のために1日でも長く生きていたい」そう私に言って亡くなった患者さんを思い出しました

玉川温泉の整体師さん。
会ってみたかったな~って帰ってきてから、この本を読んで思いました
この整体師さんも同じ患者さんに、ずっと会えるわけではないと思います
そして、たった1度しか会えない人も多いのかも知れません
「来年も来るわ」といって、その約束が果たされるかどうかわからない現実。
でも、それでもあの場所で患者さんを支えてくれる人がいるんだって思うと
また行ってみたいな。って思いました  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • 2011年02月10日 Posted by すもも at 00:00Comments(7)読んだ本・・・がん