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結婚生活

私の結婚生活は、もうかれこれ17年くらい前で2年弱でした
その時に自分と彼との家庭環境の違いから来る価値観というか
結婚生活の考え方があまりにも違うことに戸惑いを感じました
生活をしていて始めてわかることも沢山あるんだと思いました
私の家は、父親が厳しい人で晩御飯の時は家族揃って食べるというのがありました
だから、単身赴任の父が帰ってくる土日は、食事の時間には家にいなくてはいけなかった
父は、私たちが食べ始める少し前から1品くらいをあてに食べながら飲む人で
私たちに「今日は何があった?」と聞いて、色んな話をしながら食べていました
そして、ご飯を食べ終わると必ず『ああ、美味しかった。ご馳走さま』と言う人でした
そんな親に育てられたせいか、私も友達の家に遊びに行く時には必ず
『おばちゃん、ご飯用意してね』とお願いしていました
でも彼は、1人っ子で両親が仕事をしていたので食事の時はずっと1人だったそうです
テレビを見ながらたった1人でご飯を食べるのが当たり前で、その日あった事を話をするという私の家とは違って
誰かと食べることに慣れていないから、自分のペースで食べて自分の食事が終わると
「ご馳走さま」と言って、席を立つ人でした
2人でいるのに、1人でいるのと同じような生活でした
不思議だったのは、彼は私の作ったご飯よりもコンビニや外食のほうがいいという人で
実家にいる時もお弁当や市販のものを食べていたので、誰かが作ったものよりもいいという
食事に対する価値観がまるで違っていました
そんなところは他にも沢山あって、朝、会社に行くときにも『行ってきます』といわない人だと思っていました。でも、それを聞くと「言っている」という彼。よくよく聞いてみると「行ってきます」というのはドアを閉める時にいうので私が「行ってらっしゃい」と玄関に行くと、もう彼の姿は見えなくなっていました
彼曰く、子どもの時に親が先に仕事に出かけているので自分で家のカギをかけて出るので彼が「行ってきます」というのは誰もいない家に言うから「行ってらっしゃい」というのを聞く必要がなかったということでした。
お母さんが「今日は雨降るから傘持っていくんよ!」とか「今日は寒いから、マフラーしなさい」とかっていう当たり前の優しさや気遣いを知らない人なんだなって・・・
そして、そんな親を「うっとうしい」と思うことすらなかったって、なんだか少しだけ、可哀想だなって思った
そんな彼と一緒にいると段々と自分が「存在しない人」のような気がしてきました
私はここにいるのに・・・と思った
携帯電話を買った時にも車を買い替えた時にも、何も言わない人である日、急に車が変わっていたりしていました。「なんで何も言ってくれないんだろう」と思いながら、でも、私が好きな車を買ってくれたりしていたけれど、どうしても納得できなかった私は、結局1度もその車に乗ることはなかった
携帯電話は「会社の人との連絡に必要だから」と言われて、でも私がその番号を教えてもらうことはなかった
どこかで1人でいる事を望んでいる彼と、せっかく結婚したんだから。という私とは違う価値観だったんだなって思います
離婚後に付き合っていた彼とは、病気になって退院するまでだから、かれこれ15年くらい続いていました
彼も食事の時に何も話さない人でしたが、私が話をして美味しく食べたいというとそうしてくれました
私が望むことは、ほとんどをやってくれる人でした
私が病気をした時にも「自分が一生、背負っていくから」と言ってくれました
でも、今考えたら私は自分を背負っていってくれる人を求めていた訳ではないんじゃないのかな?と思った
結局、彼とは退院後しばらくしてから連絡もとれなくて別れることも話をすることもできなくて
終わったのか終わっていないのかわからない状態ですが、その時にも自分がそこにいないように感じた
少し前に流行った『人格否定』みたいだなって思った・・・
そのせいなのか、最近、よく別れた旦那の事を思い出します
旦那のことを忘れるまで、かれこれ10年はかかりました
一度、東大病院の前で旦那によく似た人をみて過呼吸になって座り込んだことがあります
何かをされた訳でもないのに、まるでとてもひどい暴力でも受けたかのような気持ちでした
でも、その後仕事をしていた時に、旦那にそっくりな人がいました
人間3人は似た人がいるというのは、ほんまなんやわって思うくらいに似ていました
最初に、その人を見た時にもやはり過呼吸のようになっていたのですが
実はとてもいい人で、今ではいい飲み友達の1人になっています
似ているからその人ではないのだと思います(当然なんだけど・・・)
でも、つらい時にはそれすらわからないようになっていたんだと思った
今は、別れた旦那も私を無視して去っていった彼も、わからなくないなって思う
その時の自分は冷静ではなかっただろうし、病気の時の自分もやっぱり普通ではなかったと思います
この前、飲んだ時に奥さんに『平等』と言われるという男の人の話を聞きました
私には平等というのが、どういうものなのかわからないんだけど・・・と思った
男女という身体的な事を考えても違うのに、それを同じに考えるって難しいな?って思った
私は、そういうのを考えられる人ってきっと「賢い人」なんだと思う
でも、ちょっと違和感がある・・・
ご飯を食べて洗い物をしてくれる旦那さんっていいなって思う
でも、それよりも「美味しかった」と言ってもらいたいという人もいると思う
私の友人は、ご飯は旦那さんが作ってくれるので洗い物が好きな彼女はとっても嬉しいと教えてくれました
飲んべえの2人は、食事をしながら飲むので酒のあてがとっても上手な旦那さんの料理はお酒が進んでとても美味しいと言っていました。
色んな夫婦の形があるんだなって思った
「平等ってなんだろうね?」と飲みながら友達に話したら「それって、ただの我がままだよ」と言っていました
「ただ、自分を主張してるだけでしょ」って。ほう、そんな風にも考えるんだって思った
私は、難しい言葉だし何をもってそういうのかが、まるでわからないのでこの事は忘れようと思ってますが、私だったら「今日はしんどいから、ごめん」というかなって思った
仕事をして疲れていると「私がしたんだから、今度はあなたがして」っていう気持ちはとってもわかる
ただ人には得て不得手というのがあると思うし何もかもが同じにはできないんじゃないのかな?と思った
でも「今日は、疲れているみたいだからやっとく」と言ってくれたら嬉しいかな