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Posted by たまりば運営事務局 at

身辺整理

がんと告知をされた時に、すぐに考えた事が『大丈夫』と『私、いつまで生きられるんやろか?』でした

前向きに考えている自分と、どこかで最悪な事も考えている私でした

その時に「やらなきゃいけない事メモ」を作って、その中に身辺整理がありました

でも、その事を友達に「あんた、荷物とか片付けてないか?」と言われて「なんでわかったん!」と聞いたら「私も、子どもの幼稚園の準備とかしてたからわかるわ」と言って「でもな、絶対に大丈夫やから、そんなんせんでええ」と言ってくれました

それから同室だった人が末期がんで「家に荷物を片付けに帰りたい」というのを聞きました

みんな同じ事を考えるんやな・・・って思った

でも、告知から3年目が来る今の私が思うのは「片付けんでもええんと違うやろか」という事でした

それがお嫁さんや他人が片付けるなら話は別だけれど、自分の身内や私のように母親なら「文句を言いながらでも思い出してくれるほうがええかも」って思った
思い出の品も何も無い部屋よりも「あの子、なんでこんなもん集めてたんやろ!!」って家族で文句を言いながら片付けて欲しいかなって思った
そしたら、きっと私が知らない私を思い出してもくれるんじゃないかな?って思う

「そういえば、あの子、子どもの時にもこんなもん集めてたわ!」とか「こんなにようさん集めて何するつもりやったんよ!」とかグチグチ言って欲しいなって思った

そしたら身辺整理って、いい事ばっかりやないんと違うやろかって思った

ただ「遺品を整理する作業が一番つらかった」というのを遺族の方に聞いたこともあります
いろんな思い出が浮かんできて、しばらくは手に取ることもできなかった・・・って

でも、それを片付けることで亡くなった人を受け入れてあげて欲しいと思います
そして、思い出してあげて欲しい・・・

津波で家族も家も何もかもを失くした人の気持ちを考えると、自分で片付けてあげれるというのもいいのかなって思った
思い出したくても写真1枚見つからない遺族もいると思います

なんでもかんでも捨ててしまうのって、どうなんだろう?って思った私でした  
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  • 2012年03月25日 Posted by すもも at 00:00Comments(2)がんとこころ