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妊娠中に子宮頸がん手術し無事出産 阪大病院

今日の夕方のニュースで国内初。世界でも5例目。と説明されていました

子宮頚がんの患者さんには嬉しいニュースです

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妊娠中に子宮頸(けい)がんの手術を受けた大阪市内の女性(28)が25日、
大阪大付属病院で女児を無事出産した。子宮頸がんの手術を受ける妊婦は従来、
中絶を余儀なくされており、妊娠したまま手術、出産したのは国内初という。
若年層で増加傾向にある子宮頸がん患者の出産機会を広げる治療法として期待される。

同病院産婦人科の榎本隆之准教授によると、この女性は妊娠8週で検査を受けた際、
子宮頸がんが見つかった。通常は中絶して子宮摘出などを行うケースだったが、
女性は出産を強く希望。妊娠15週の今年6月、同病院で子宮入り口の頸部とその周囲だけを
摘出する手術を受け、帝王切開による出産に備えていた。

この手術は子宮を温存し、将来の出産の可能性を残す治療法として近年、注目されているが、
手術後の妊娠・出産率は約2割にとどまる。妊娠中に行う場合は特に高度な技術とリスク管理が必要で、
これまでに世界で7例、うち出産したのは4例だけだった。

大阪大学医学部産婦人科榎本准教授は「中絶を前提としていた妊婦の子宮頸がん手術で胎児を救い、
母親も根治させる可能性に道を開いた意義は大きい」と話している。

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ただ、こちらの病院で手術を受けた患者さんのステージや病理がきちんと公表されていないので
詳しいところはわかりません

妊娠中の手術というのは、とても難しい症例だと思いますが
前癌病変、早期癌の治療に際しては、若年者で妊孕性(妊娠できる可能性)を温存することを
希望される場合は、病変を十分に検討し、可能であればできるだけ妊孕性温存を考慮した治療を
行っている病院は阪大病院だけではありません

こちらは東北大学病院のHPから


他の大学病院やがんセンターなどでは実施されている病院もあります

私が入院していた時にも若い人がこの手術を受けていました
でも、その一方で妊娠したのとがんの発見が同じで子宮もお子さんも無くされた方もいました
全ての方がこの治療を受けれるわけではありません

病理やステージが関係してくると思います

東北大学病院では、下記の条件で行えます

1)腫瘍径2cm以下の進行期1aから1b1
2)扁平上皮癌
3)画像上子宮頸部以外に病変がないこと
4)赤ちゃんがほしい希望が強いこと

以上の基準を満たした場合にまず円錐切除術を施行し、摘出した病巣の所見を顕微鏡で確認し、
周囲への浸潤がないか確認します。さらに、取り残しがないか、リンパ節への転移がないか慎重に
確認した上で「広汎子宮頸部切除術」を施行します。

今はインターネットでこの治療を紹介されている病院も多いですので調べてみてください

検索キーワードとしては:婦人科 子宮頚がん 妊孕性

色々な病院で色々な試みがされています。気になった方は調べてみてください

いつも感じる事ですが、病理やステージが公表されていないと患者さんの混乱を招く場合もあると思います
これらの治療は、全ての人が受けれる治療ではありません
もちろん、全ての人が受けれるようになればいいと思いますが。。。。

情報だけが先行してしまうと間違った治療を受けてしまう方もいるかもしれません
できるだけ正しい情報を出して欲しいなと思っています

大阪大学医学部産婦人科:http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/gyne/www/html/info06.html
東北大学病院医学部:http://www.ob-gy.med.tohoku.ac.jp/neoplasm/index.html
武蔵野赤十字病院:http://www.musashino.jrc.or.jp/clinic/13sanhujinka.html  
タグ :妊孕性温存
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  • 2010年11月26日 Posted by すもも at 00:00Comments(0)ニュース・・・がん